海外で人気の推理ゲームが日本語になって登場!
『Broken Sword – ウロボロスの呪い -』は、マップに隠されたアイテムを探したり、周りの人から情報を集めたりしながら、さまざまな事件の謎を解いていく推理アドベンチャーゲームだ。
本作の物語は、スペインのとある屋敷で名画が盗まれるところから始まる。この絵画をめぐって、主人公の周りでさまざまな事件が起こっていく
主人公はアメリカ人の弁護士「ジョージ」と、フランス人のジャーナリスト「ニア」。最初の事件現場となるパリの画廊で、2人は偶然再会することになる
プレイヤーは、ジョージとニアの2人を操作して、ゲーム内で得られるさまざまなアイテムや情報を組み合わせながら事件の謎を推理していく。
基本操作はタップとスライドのみ。あやしい場所や人物を調べながら、事件の謎を解くためのヒントを集めていく
『Broken Sword』シリーズは、イギリスで製作された推理アドベンチャーゲームで、ヨーロッパを中心として海外で非常に人気のあるタイトルだ。
本作は、その『Broken Sword』の5作目を日本語にローカライズしたものとなっている。しかし、特に前作をやっていないと困るということはないので安心してほしい。
無料パートで本格推理に挑戦してみよう!
本作は、物語の冒頭部分を楽しめるプロローグが無料で、本編は課金して購入するシステムになっている。
また、現在プレイできるのはストーリーの前半部分のみで、続きは今年の秋ごろに配信予定だ。
「お金がかかるのか……」とがっかりする人も多いかと思われるが、プロローグだけでもそれなりにボリュームがあるので、まずは無料で遊んでみてほしい。
ゲームの流れや面白さは、プロローグだけでもじゅうぶんに伝わる。本作のタイトルにもなっている「ウロボロス」とは自分のしっぽに喰らいつくヘビのことだが、果たしてこれにはどんな意味が隠されているのか……
パリの画廊で起こる殺人事件の謎
主人公が最初に遭遇するのは、フランスにある画廊で起こる殺人事件だ。この画廊に飾られているのが、オープニングでも登場した謎の絵画「ラ・マルディクシオ」だ。
ヘルメットをかぶった男性が、絵画を盗もうと画廊に押し入ってくる。絵画を守ろうとした画廊のオーナー「アンリ」は、抵抗を試みるも犯人によって射殺されてしまう
事件が起こった後は、アイテムや情報を集める推理パートがスタート。事件現場やその周辺を調査して、謎を解く手掛かりを見つけよう。
地面などをタップするとキャラクターが移動する。指で画面をスライドしていくと、調べられるポイントが表示されるので、そこをあらためてタップして調べていく
基本的に、見つけられる手掛かりやアイテムはすべてゲームの進行に必要となるので、見落とさないように注意する必要がある。
よく調べないと発見できないアイテムも多い。何かありそうなときは、とにかく画面全体を指でスライドして、隅から隅まで調べてみよう
画面左下にある「かばん」のアイコンをタップすると、所持しているアイテムが表示されるので、あやしい場所に使ってみよう
周りの人からは、さまざまな話を聞くことができる。現場を調べていくうちに、話題の数もどんどん増えていく
また、手に入れたアイテムを組み合わせて、新しいアイテムを生み出すこともできる。
「懐中電灯」+「電池」など、この手のゲームではおなじみの組み合わせもあるので、ピンときたらいろいろ試してみよう。
イギリスのジョークあふれるユーモラスなやり取り
本作はイギリス生まれの作品ということもあり、日本のゲームとはひと味違った面白さがある。
キャラクターの会話や行動のちょっとしたところに英国独特のユーモアが盛り込まれていて、シリアスなストーリー展開の中にも、思わず笑ってしまうポイントがたくさんあった。
事件現場のドアを警備しているおじさんをどかすためには、とあるアイテムが必要になる。それを渡してみると、おじさんはあわてて小屋(トイレ)に走っていく
床にくっついているチューインガムを剥がすために、記者証を使うシーン。手で触るのは嫌だといってカードを取り出すが、果たしてそれでいいのか……。ちなみに、赤いのは血痕ではなくトマトソースだ
どうしても解けない謎はヒント機能で突破
本格推理アドベンチャーということで、本作の謎解きはなかなか難しい。ノーヒントで進めていくにはかなり時間がかかることも多い。
筆者はプロローグをクリアするまでに2時間くらいを費やした。が、まだ本編は始まっていなのに、不思議と達成感があった
基本的には、時間を掛けてくまなく探せば必ず答えが見つかるようにはできている。しかしながら、どうしてもお手上げというときには「ヒント機能」を使ってみよう。
画面左上にあるメニューの「?」アイコンをタップすると、ヒント機能が使える
ヒントとは名ばかりで、完全に答えを教えてくれている。推理アドベンチャー初心者にはうれしい機能だ
常にヒントを見ながらだと、まったく迷わずにサクサク進めてしまう。せっかくの推理ゲームなので、できるだけヒント機能を使わずに進めていくほうが楽しめるだろう。
予想以上の出来栄えに本編も期待大!
筆者は推理アドベンチャーや脱出ゲームなどのジャンルを普段あまりプレイする機会がない。とはいえ、本作をプレイして感想はといえば、非常に面白い。
グラフィックはかなり作り込まれている上、イベントシーンもなかなか臨場感があり、海外ドラマを字幕で見ているような感覚だ。これは海外で人気が出るのもうなずける。
『Broken Sword』シリーズを聞いたことがない人も多いと思われるが、推理ものや脱出ゲームが好きな人には特におすすめだ。
プロローグだけでも満足だが、事件の真相はいまだ見えずといったところ。本編の展開が非常に気になって、思わず購入ボタンに手が伸びてしまいそうだ。
- 使用した端末機種:iPhone 5s
- OSのバージョン:iOS 9.3.2
- プレイ時間:3時間
- 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.0
- 課金総額:0円
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