Crossroad of Sid【ゲームレビュー】

ダイスでダンジョンを移動していく、新しいタイプのローグライクRPGが登場! タップのタイミングで数字を操作できる魔法のダイスを使って、モンスターやギミックが待ち構えるダンジョンを攻略しよう。これまでとは何かが違う、本作だけの魅力をまとめて紹介!

ダイスでローグライクRPG!この組み合わせは意外とアリかも!?

『Crossroad of Sid』は、ローグライクRPGとすごろくをミックスしたようなダンジョン探索型RPGだ。

プレイヤーは、世界に発生した異変の原因を突き止めるため、さまざまなモンスターが待ち構えるダンジョンの探索に乗り出すことになる。

ダンジョンの中で見つけた素材アイテムで新たな装備を作り、キャラクターを強化しながら、さらに難しいダンジョンに挑戦していくのが基本的な流れだ。

ダイスの数字の分だけ自由にマスを移動できる。各マップにはアイテムやモンスター、トラップなどが配置されていて、最深部で待ち構えるボスモンスターを倒せばダンジョンクリアとなる

それぞれのダンジョンは1フロアのみなので、1回のダンジョン攻略に必要な時間はかなり短め。

通常のローグライクRPGのように膨大な時間がかからないというのは、スマホゲーム向けに改良された点という印象だ。

モンスターに接触するとバトル画面に切り替わる。本作のバトルでは、素早さの数値で行動順が決まる「アクティブタイムバトル」が採用されている。またスキルアイコンをタップすると、任意のタイミングでスキルを発動できる

魔法学園に通っている主人公は、生徒会の要請により、世界の異変について調べることに。日本語訳はしっかりしているが、全体的に堅苦しい言葉づかいなのがちょっとだけ気になってしまう

ちなみに本作は、同社が提供しているスマホカードゲーム『シドストーリー』の世界観をもとにして制作されている。

続編というわけではないので特に問題はないが、気になった人はそちらもプレイしてみると、さらに本作の世界観に没入しやすくなるはずだ。

目押しでダイスをコントロール!自由度の高いダンジョン探索

ダンジョン探索に使うダイスは、出る目がランダムというわけではなく、「プレイヤーがボタンを押すタイミング」によって自由に操作できるようになっている。

また、ローグライクRPGのように、マップが「広い部屋」と「通路」で構成されているため、ダイスの目を調整しながら進んでいけば、歩き回るモンスターを回避できるなど、かなり自由に移動できるのが特徴だ。

右下にあるダイスボタンをタップすると、画面の中央にダイスゲージが表示される。ダイスの目はこのゲージの強さによって決まる仕組みなので、目押しでコントロールできる

ダイスの出目に応じて進めるマスが表示されるので、その中から行きたいマスを選択する。モンスターに当たると移動はそこでストップし、バトルが始まる

ただし、ダイスには「正確度ボーナス」という専用パラメータがあり、ダンジョンによっては正確度にマイナス補正が掛かって、狙ったとおりの目が出ない可能性も出てくる

ダイスにはレベルが設定されており、強化していくと正確度が上がって、狙った目を出しやすくなる。

難しいダンジョンの突破には、キャラクターの育成だけでなく、強力なダイスの入手も必要不可欠になりそうだ。

序盤から死にまくり!高難易度のバトルはやり込み必須

ダンジョン内に出現するモンスターの数が少なめなので、余裕でクリアできると勝手に思い込んでいたが、いざプレイしてみると序盤からピンチの連続という状況に。

サクサク進めてしまうと、かなり早い段階で詰みポイントがやってくる。スキルの発動タイミングなどである程度はカバーできるが、それでも限界はある

ローグライクRPGではおなじみ、時間を掛け過ぎると出現する強力なモンスターも登場。触れると即死なので、出てきてしまったら急いでボスモンスターに向かおう

レシピと素材をそろえて新たな装備をゲット

ダンジョンの中には、新たな装備を作るための「開発レシピ」や「素材アイテム」がたくさん落ちている。

これらを集めて街のアトリエに持っていくと、ダンジョン攻略に必須の装備を作ってくれる。

入手可能な装備の数は「258種類」。ダンジョンによってさまざまな武器や防具のレシピが入手できる

また、レシピにも経験値のようなものがあり、同じレシピを複数入手して強化すると、ステータスにボーナスが付いた強力な装備が生まれやすくなる

武器のみではあるが、装備を変更するとバトル中などのグラフィックにも反映される。ここで装備しているのは「スパイクグラブ」のためか、すごく弱そうなオーラが出てしまっている……

ボスを倒すと必ず仲間に!? キャラも武器もガチャはなし!

本作では、主人公に力を貸してくれる仲間キャラクターは、すべてダンジョンのボスとして登場する。

スマホゲームによくある、キャラガチャや武器ガチャといったシステムがないので、リセマラなしで気軽にスタートできる。

各エリアの最後にいるのが、仲間候補のキャラクターたちだ。見事に倒すことができれば、晴れて主人公一行に合流してれる

最初に仲間になる「アレス」は、大きな斧を手に持った前衛アタッカーだ。魔法キャラクターの前に配置して、敵の攻撃から守ってあげよう

仲間が戦い方を伝授!主人公だけに許された絆のジョブチェンジ

本作では、「主人公のみ」が自由な職業にジョブチェンジができるようになっている。

また、ジョブチェンジの条件が少し特殊で、ダンジョンをクリアして新しいキャラクターを仲間にすると、そのキャラクターと同じジョブが使えるようになるという仕組みになっている。

ゲーム開始時、主人公は「生徒」という職業からスタートする。すべての武器が扱えること以外はあまり特徴がない、まさに冒険の初心者といったポジションだ

仲間を増やしていけば、前衛火力、サポート、攻撃魔法、回復魔法、どんな役割でもできる万能キャラクターに変わっていく

最初の職業が「生徒」なだけのことはあり、熟練の冒険者たちが主人公にいろいろと指導してくれるのだろうか?

さすが主人公、なんともぜいたくなポジションである。

アリーナモードで限定アクセサリーのレシピをゲット!

スマホゲームではおなじみの、アリーナモード。

もちろん本作でも、自分が鍛え上げたパーティーを使って、ほかのプレイヤーとバトルをすることができる。

アリーナのバトルは、スキルの発動も含めて完全オートで進んでいく。スキルは、スロット1→スロット2の順番で使うので、強いスキルをスロット1にセットしておけば、少しだけ勝ちやすくなる

アリーナモードで勝利していけば、ランキング報酬のポイントで、超貴重な「アクセサリーのレシピ」をゲットできるようだ。性能はわからなかったが、きっと強いはず!

無限の塔で力試し!強さの限界に挑戦しよう

延々とボスバトルを繰り返していく「無限の塔」では、ストーリーモードとは比較にならない強力な敵が待ち構えている。

階層を突破するごとにおいしい報酬がもらえるので、キャラクターを育成しながら少しずつ攻略していこう。

現時点では、35階層までチャレンジすることができる。フレンドが何階まで到達したかが見えるので、周りに負けないように塔を駆け上がろう

塔の中はほぼ一本道。序盤の階層から、見た目と強さが合わない強敵が続々と登場する。油断していると、スライムっぽいザコにも余裕で倒されてしまうので注意!

ローグライク感は少し物足りないが、遊びやすさとオリジナリティーはバッチリ!

ローグライクRPGに似せて作られてはいるが、このジャンルの独特な緊張感はあまりないように思えた。

しかし、スマホゲームではあまり見かけない、ダイスを使った自由度の高いダンジョン探索は、よくあるゲームではない面白さがある。

ガチャも存在しないので、無課金でコツコツ攻略してもほかのプレイヤーとの差が広がりにくいのはうれしいところ。

課金せずにまったり遊ぶサブゲーム候補として、一度プレイしてみてはいかがだろうか。

  • 使用した端末機種:iPhone 5s
  • OSのバージョン:iOS 9.3.2
  • プレイ時間:約3時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.1.1.8
  • 課金総額:0円

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