ARIA ～AQUA RITMO～【ゲームレビュー】

YU
2016年02月09日

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『ARIA ～AQUA RITMO～』は、人気TVアニメ『ARIA』を題材にした新感覚ヒーリング系リズムゲーム。一人前の水先案内人を目指す「ウンディーネ」たちのゴンドラ練習をリズムゲームに見立てており、『ARIA』にちなんだ楽曲が多数収録されている。

見習いウンディーネとなって最高のプリマを目指そう！

本作の題材となっている『ARIA』は、天野こずえ氏によるコミックを原作に放映されたTVアニメで、第3期＋OVAが製作されるほどの人気コンテンツ。2015年9月には映画『ARIA The AVVENIRE』も公開されている。

物語の舞台は、テラフォーミングされた火星（アクア）の都市、ネオ・ヴェネツィア。この都市では、ゴンドラ漕ぎによる観光案内を、水先案内人（ウンディーネ）と呼ばれる女性たちが担っている。プレイヤーは主人公の「灯里」たちに協力してもらいながら、一人前のウンディーネを目指してリズムゲームにチャレンジしていくことになる。

メインメニューや会話シーンでは、Live2Dによるアニメーションでキャラクターがさまざまな表情を見せてくれる

ノーツの操作は鍵盤をタッチ！タイミングの判定はゆるくコンボもつながりやすい

メインとなるリズムゲームの操作方法は、非常にシンプル。画面上部から降ってくるノーツが判定部分と重なったタイミングで、ノーツの種類に合わせた操作をすればOKだ。ノーツのバリエーションは、サスペンド（長押し）、スワイプ、タップの3種類。判定はExcellent、Good、Bad、Missの4段階となっていて、Good以上でコンボがつながっていく。判定タイミングは音楽ゲームのなかでは比較的ゆるく、コンボはつながりやすい印象だ。

操作するのは丸いアイコンではなく、画面下部にキャラクターとともに表示されている鍵盤の部分となっている

鍵盤は横につながっているため、慣れないうちは間違って隣の鍵盤をタッチしてしまうことも。スワイプは右端から左端といった操作もあるため、本体をテーブルに置いて、人差し指などでプレイしたほうが遊びやすい。

楽曲をクリアすると、プレイヤーの経験値とキャラクターの経験値、コインが獲得できる。まれにステージ報酬として、カードやガチャ券が獲得できることもある

TVアニメシリーズのOPやEDなど多彩な楽曲が登場

プレイできる楽曲は、プレイヤーレベルを上げたり、楽曲をクリアしたりすることでアンロックされていく。各楽曲の難易度は、ペア級、シングル級、プリマ級、大妖精級の4種類。アンロックされた直後は低難易度のペア級とシングル級のみがプレイ可能で、シングル級をクリアするとプリマ級、プリマ級をクリアすると大妖精級が遊べるようになる。現在判明している楽曲は以下のとおり。

ゴンドラ練習
AQUA
一日の終わりに
ウンディーネ（歌：牧野由依）
夕立のあとで
帰り道
夏待ち（歌：ROUND TABLE feat. Nino）
運河はめぐる
暮れゆく日
スピラーレ（歌：牧野由依）
天気雨
オレンジ色の邂逅
髪とヘアピンと私（歌：斎藤千和）
ネオ・ヴェネツィアの水彩画
Vent
でっかいシアワセです。（歌：ウンディーネ娘（葉月絵理乃、斎藤千和、広橋涼） feat. アリア社長（西村ちなみ））
おだやかな午後
Samba de AQUA
Rainbow（歌：ROUND TABLE feat. Nino）

各楽曲をプレイするには体力（スタミナ）が必要で、難易度が高くなるほど消費スタミナが多くなる。スタミナは5分で1回復し、レベルアップ時には全快する。ちなみに「ゴンドラ練習」はスタミナ消費なしで、用意された難易度はペア級のみ。楽曲の長さも短いので、フレンドポイント稼ぎにオススメだ。

最初は体力消費なしの「ゴンドラ練習」で操作に慣れよう

フレンドポイントをためると、体力回復やカードのスキルアップアイテムと交換できる

9人のキャラクターが140枚以上のカードに

本作に登場するキャラクターは9人。まずはARIAカンパニーのアリシア、灯里（あかり）、アイ。それに加えて、姫屋の晃（あきら）、藍華（あいか）、あずさと、オレンジぷらねっとのアテナ、アリス、アーニャというラインナップになっている。新規描き下ろしを含むキャラクターカードは140枚以上が存在し、アニメの名シーンを楽しめるカードも用意されている。

これらのカードをキャラクターに装備させることで、その能力がアップ。スキルの内容もチェックして、有利なカードを選択しよう

ガチャやリズムゲームのリザルトなどで獲得できるキャラクターカードは、ゲーム中で手に入るコインを使って強化できる。そして強化したカードをキャラクターに装備させることで、その能力がアップ！またレアリティーが高いカードには特別なスキルが付与されており、リズムゲームをより有利にプレイすることが可能になる。

なお、SRカードに備わっている「リーダースキル」はキャラクターを中央に配置しないと発動しないので、編成時には気をつけよう。

1人のキャラクターが装備できるカードは3枚まで。キャラクターのレベルが上がると、装備できるカードの種類が増える

『ARIA』の世界観にゆったりと浸れる原作どおりの仕上がり

キャラクターボイスは本作のために新規で録り下ろしされており、アニメの脚本にも参加した藤咲あゆなさんがシナリオを執筆するストーリーモードも今後実装予定となっている。なお、アテナの声優は川上とも子さんのままなので新規収録ボイスはないが、むしろ変更されなかった点を高く評価したい。

チュートリアルで引けるガチャはSRが確定しているうえに、ゲーム開始後にすぐに引けるので、自分の好きなキャラクターが出るまでやり直す人も多いかもしれない。序盤は遊べる楽曲が少なかったり、カードの強化が1段階か最大までという極端なものだったりと不便なところも多いが、原作の雰囲気はしっかりと再現されている。リズムゲームをあまりプレイしたことがないという人でも、『AIRA』ファンならぜひ遊んでもらいたい。今後のバージョンアップも楽しみだ。