TangoとDaydreamの両方に対応したZenFoneシリーズ最高スペック端末
そこで披露目されたのは、GoogleのAR(拡張現実)技術である「Tango」と、同じくGoogleによるスマートフォン用VRプラットフォームである「Daydream」の両方に対応した、世界初のSIMフリースマートフォン「ZenFone AR(ZS571KL)」。
5.7型で2K解像度の有機ELディスプレイ、CPUはTangoに最適化された最高峰のQualcomm「Snapdragon 821」。
世界初の8GB RAMデスクトップと同等のグラフィックス性能を発揮するQualcomm「Adreno 530」CPUを搭載するなど、ZenFoneシリーズ最高峰のスペックを実現。
メインカメラにはモーショントラッキングカメラ、深度カメラ、メインカメラの3つのカメラで構成された「TriCam(トライカム)」システムを搭載。
人間の目で見ているように物体の動きや距離を瞬時にとらえて環境を認識でき、AR(拡張現実)技術と、VR(仮想現実)の両方の可能性を味わえる、未来を先取りした1台です。
ARやVR対応のゲーム機としてだけでなく、生活に役立つ使い方も紹介されました。
たとえば、美術館など現実世界に情報を視覚的に重ねてガイドしたり、アプリ内で自分の手が届かない場所の長さ(たとえば天井など)をカメラで測れたりします。
自宅のリビングに家具を置けるかどうか、そんなことが寸法を測ることなく画面の中で確認できるのです。
もちろん、普通のカメラとしても優秀で、4軸光学式手ブレ補正と3軸電子式手ブレ補正対応などもりだくさん。
フロントカメラはASUSが得意としているオプションも、豊富な美肌効果もバッチリ。ハイスペックなだけあってレスポンスは抜群。リズミカルな撮影を楽しめます。
このほか、4K動画の撮影機能や、ハイレゾ音源、39分で約60%まで急速充電可能なQuickCharge3.0にも対応しています。
端末はメインメモリと内蔵ストレージサイズの違いで2種類用意され、色はブラックのみ。
- ZS571KL-BK128S8(メインメモリ8GB/内蔵ストレージ128GBモデル):希望小売価格99,800円(税別)
- ZS571KL-BK64S6(メインメモリ6GB/内蔵ストレージ64GBモデル):希望小売価格82,800円(税別)
で、2017年夏からの販売が予定されています。
これ、使う前からIngress端末確定じゃないですか!
触った第一印象。まず、ゴツい機能をこれでもかと盛り込んでいるにもかかわらず、めちゃくちゃスリムで軽いので驚かされました。軽いので長時間持っていられそうです。
動作は極めて快適で、VRアプリで部屋の中に家具を置いてみたり、恐竜を置いたりしましたが、動きもスムーズでストレスはゼロ。
メインカメラは3つになって、背面がこれまでにないメカニカルな感じがするところも割と気に入りました。
2モデルあるわけですが、「ZS571KL-BK128S8」にいたってはメモリが8GBもあり、デモンストレーションでもARアプリが快適に動作していました。
現在のIngressなら、試すまでもなく最高の操作感を味わえるのではないでしょうか。レゾをビシビシ打ち込んで、そのレスポンスを確認したい!
もちろん、Ingressの他に『Pokémon GO』(以下、ポケモンGO)などの位置情報ゲームを起動しても快適に利用できそう。
そして、Ingressの未来も妄想させてくれます。
すでに『Ingress 2.0』なんて話も聞こえてきていますが、スキャナも現在の地図的なものだけでなく、ポケモンGOのAR機能のように、XMの湧き具合が現実のポータルに重なって見えるような、そんなものが現れるんじゃないかと思ってしまいました。
カメラを向けたら、青と緑のモワモワした煙のようなXMが、あちこちで立ち上っていたらさぞかし綺麗だと思います。密集地ではまぶしくて仕方ないかもしれませんが。
と、私の貧困な発想ではこれが限界ですが(苦笑)、ARとVR機能を持った端末が増えたらどうなるんだろうと想像するのは楽しいですね。
まだまだ先の話だと思いますが、増えれば面白いビジュアル表現が盛り込まれてもおかしくないです。今の地図がとてもクラシックに見えるような、もっと未来的なものになるのでは。
ポケモンGOでも、現実の世界に現れたポケモンの写真を撮って楽しめるけれど、Ingressでもエージェントがその世界に入り込んだような写真が撮れたら、楽しそうですね。
誰にも撮れないIngressの世界が撮れるとしたら……かなり人気者になれるんじゃないでしょうか。
まずは、この夏のZenFone ARの登場を楽しみに待つことにしましょう! 夢はまたそのときに。
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