マクタールの伝説【ゲームレビュー】

『マクタールの伝説』は、貧弱な勇者が戦闘でいちばんおいしいところである「トドメ」を全力で奪っていくという、斬新なコンセプトのタイトル。RPGでありながらプレイヤーの反射神経も問われるという、謎多きタイトルの魅力を紹介しよう!

トドメを刺さないと何も得られない非情なRPG

本作は、懐かしい2Dドット絵の王道ファンタジー・・・・・・ではなく、思わずツッコミを入れたくなるような内容が盛りだくさんとなっている斬新なRPGだ。

主人公は、仲間にトドメを譲ってばかりで経験値が得られず、未だにレベル1の勇者!?

プレイヤーは彼を操り、光の導き手より授かった「天罰」を駆使しながら成長させていくことになる。

必殺技ともいえる天罰は、使用回数と与えられるダメージの値が決まっているため、使うべきタイミングを逃さないようにしよう

チュートリアルを終えると、女騎士や巫女、治療師など、クラスが異なる仲間たちが待機するギルド画面へと切り替わる。

彼らをクエストに連れていくと戦闘のサポートをしてくれるのだが、このゲームの目的は「主人公である勇者がトドメを指す」こと。

つまりは、頼れる味方と一緒でもトドメを奪われてしまうと、いっさい経験値を得ることができないのだ。

トドメに失敗してもゴールドだけはもらえる。ただし、クリアした時と比べると明らかに少ないことがわかるはず

強さに合わせてポジションをチェンジ!

トドメを刺すことが何よりも重要な本作だが、一緒に連れてきた仲間が弱すぎると、全滅してしまう可能性も高くなってしまう。

そんなときに覚えておきたいのが、味方の強さに応じてポジションを変えることである。

戦闘直後の配置は、一番上から最前列、前列、後列、最後列という並びだ

というのも、前列にいるほど敵からの攻撃が集中しやすく、後列はダメージを受ける確率を減らすことが可能。

主人公を含めた味方のポジションは、戦闘中であれば自由に変更することができるため、うまく活用しながら戦闘を有利に進めていこう。

各キャラクターがもつ技やステータスを見て、最適なポジションに配置しておげることも戦闘では欠かせないのだ

待機中している味方のスタミナに注意!

主人公以外の味方キャラクターには「スタミナゲージ」が存在しており、クエストに連れていくごとにそれが消費されていく。

扱いやすいからといって同じキャラクターにばかり頼っていると、クエストに出撃できる味方がいなくなってしまう

スタミナを回復させるには2種類の方法がある。まず、全員が均等に疲労している場合に役立つ「仲間の交代」だ。

15分ごとにしか行うことができないものの、すべての味方が入れ替わるため、疲労度を気にすることなく再びクエストに集中できるのがポイント。

15分も待てないという人も、15秒~30秒ほどの広告動画を視聴すれば無料で仲間を入れ替えることができる

2つ目はプレゼントを与えるという方法だ。こちらは同じキャラクターを集中して育成したいときに役に立つ。

また、プレゼントしたキャラクターとは好感度がアップしていき、最大になるとカップルシステムが発動する。

好感度は上がっていくごとに、プレゼントを与える際の値段も高くなっていく

カップルシステムを利用して効率的に育成!?

味方との好感度が最大になると、トドメの経験値を共有できるアイテム「カップルTシャツ」が手に入る。

好感度の高いキャラクターは、仲間の交代をしても優先的に表示されるようになるため、どのクエストでも相棒として連れていくことが可能に。

カップルシステムは異性キャラだけでなく、同性同士でも成立する仕組みなので、自分の好みに合わせて色々な楽しみ方を堪能しよう!

職業ごとにレベルアップさせて上級クラスを開放!

主人公は天罰を使うごとにランダムでクラスチェンジしていく。

その際、主人公が選択できるクラスはレベルが統一されていないため、ダメージを与える目的で強敵などに使用した場合は、レベル1のクラスに変わってしまう危険性も!

味方が強くても、主人公自体が弱いとあっさりやられてしまい、トドメを刺すことすら叶わない結果につながってしまう

主人公が選べるクラスは、初期の段階だと冒険者、戦士、マジシャン、盗賊、プリーストといった5つしか存在しない。ただし、レベルが上がっていくと新たに上級クラスが開放されていく。

基本的に上級クラスになるほど強力な技が使えるため、確実にトドメを狙うならポジションを最後列に配置したうえで、トドメのみを狙ってみよう。

開放される上級クラスは合計30種類以上もあるため、一緒に連れて行く仲間によってうまく入れ換えていこう!

隠された相性の設定を探っていくのが楽しい!

敵にトドメを刺すことが目的といった非常にシンプルなゲーム性だが、実は隠された設定が用意されている。

というのも、ポジションの配置やクラスの開放についてなどのTipsは表示されるものの、敵との相性については「アンデット系の敵にはプリーストクラスが有利」としか説明されないのだ。

この相性さえ理解すれば、例え大きくレベルが離れていても有利に立ち回れるはずなので、本作のやり込み要素として、ぜひ隠された設定を解き明かしてみてほしい。

  • 使用した端末機種:iPhone 6s
  • OSのバージョン:iOS 10.2
  • プレイ時間:約3時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.3
  • 課金総額:0円

(C)Byulbram (KwangSam Kim)