後半戦では初心者に耳よりの攻略情報を大質問!
秘書「日吉遥」役を務める今村彩夏さんによる、『スタポケ』中の人インタビュー。
後編では、開発者である岡林ディレクターとヒヒン丸さんに強い馬を作るための秘訣を質問する。
秘書のヒントを聞けば初心者でも勝てる!?
今村さん(以下、今村):ここからは、私がとても聞きたかったことです。開発者が明かす攻略法!
岡林氏(以下、岡林):まず、馬封石を砕いてメダルにするのはダメですよ。
※馬封石を砕いてメダル……馬封石のメダル交換を多用する今村さんのプレイスタイル。馬封石はガチャなどにも使うのでとてももったいない。
今村:私は、自分のお小遣いの範囲でやってるからいいんです!(笑)
気を取り直して、『スタポケ』は、メダルの仕組みや馬の作り方などがわからない、競馬やアーケード版をプレイしていない初心者の人におすすめの進め方はありますか?
岡林:まずは、秘書のヒントを聞いて、その通りに進めてみてください。
秘書は、レース間隔を8~9週空けたりと無理のないゆるめの設定するようにしています。
そこで、「もっと間隔をつめたローテーションで走らせよう」と思えるようになれば、初心者脱出です。
競馬がまったく分からなくて、Tonyさんのイラストにひかれて『スタポケ』を始めましたというユーザーもかなり多くいます。
ヒヒン丸:たぶん、競馬がわからない人がつまずきそうなのは、馬券を買うところですね。
今村:馬券は買っちゃダメ……というわけにはいかないので、馬券を予想する際に注目するべきポイントはありますか?
ヒヒン丸:自分の馬が出ている場合は、自分の馬のオッズです。
岡林:あえて自分の馬を外して囲い込むように馬券を買うのがおすすめ。自分の馬が勝てば賞金がもらえますし、負けても馬券の配当でたくさんメダルを稼げますよ。
ヒヒン丸:自分の馬が勝ったときに、2着、3着に穴馬が来て高配当ということもあるので、自分の馬から人気の低い馬に流すというのも手です。
岡林:馬券が当たるか当たらないかは、最終的には運次第です。ただ、気を付けてほしいのは馬券に使うメダルの数です。
メダル不足に陥る人の多くは、馬券にメダルを使いすぎています。
自分の馬がどれくらいメダルを使って、どれくらい稼げるのか収支の感覚をつかんで、問題のない範囲で馬券を買ってください。
今村:うう……耳が痛い話です。では、続いて、素質のある馬を作り出すための配合のコツはありますか?
ヒヒン丸:生産チャージがMAXになっている株券同士を組み合わせると、平均型や一発型であっても安定した結果が出やすいです。
逆に生産チャージがたまっていない場合は、メダルを消費する配合ほど、強い馬が生まれやすくなります。
レアリティの高い株券を使ったり、インブリードや奇跡の血量などのボーナスを発生させたりして、メダルの消費量を増やしてあげてください。
今村:ボーナスが発生すると消費するメダルが増えてしまうので、避けていました!
岡林:SR以上の株券は、チャージがたまっていたら、眠らせておかないで、どんどん配合して走らせて、メダルを稼いでもらうほうがおすすめです。
ヒヒン丸:ちなみに、アーケードにある「大穴型」のように、同じ一発型でもより爆発力の高い「超一発型」も隠されています。
ヒヒン丸:デビュー戦の結果は成長タイプや季節の影響もあるので、デビュー戦の結果が良くなくてもあきらめずに育ててみてください。
今村:季節の影響はどのようなものでしょうか?
ヒヒン丸:馬によって、得意な季節に走らせると能力にボーナスがあります。
逆に苦手な季節だからマイナスということはないので安心してください。
あとは、僕の場合は「漬け」をする場合も、クラシック三冠レースには出走させています。うまく三冠馬を作れれば、三冠馬同士を配合したときに発生する三冠ボーナスが狙えます。
今村:誕生したときの演出で、虹色が出ないんですがどうやったら出ますか?
ヒヒン丸:虹色の演出は、一発型で大当たりを引いたりしないとなかななか出ません。虹色にならなくても、じゅうぶん素質はあるのであきらめずに走らせてあげてください。
今村:堅実型の場合は、金色で満足していいんですね!
「虹色にならない!」って漬けていました。
岡林:それは、素質があふれてしまっているかもしれないので、走らせたほうが良いですね。
ヒヒン丸:虹色を狙うなら、生産チャージがたまりきっていない株券で一発型で配合するのがおすすめです。
今村:プレミアカップで勝ち上がるコツを教えてください。
ヒヒン丸:プレミアカップに影響するのは、「獲得賞金」「WBC・SWBCでの戦績」「パラメータ」です。
岡林:本戦で決勝まで残る馬を作ろうとすると、馬の実力だけでなく運も必要になってきます。
1頭の馬に集中するより、獲得賞金が1~3万枚くらいの馬を複数、殿堂馬登録して、コンスタントに出場させるほうが、プレミアポイントが稼げますよ。
今村:3万枚メダルを稼ぐだけでも大変ですよね。
岡林:どこかで、WBC、SWBC、WBC、SWBCと連続で勝てないとむずかしいです。
岡林Dが無課金プレイを貫く理由
今村:岡林Dは、無課金でプレイされていますが、無課金で遊ぶコツを教えてください。
岡林:私が実践している方法ですが、馬房が2つしかないので、自分で生産した馬同士を掛け合わせることはできないので、株券の馬を配合させて代を重ねます。
あとは、ラッキー馬主になったときのビールでひたすら漬けていっています。
ほかに、馬封石を集めるための馬を作って、GII以下のレースを走らせていってます。
今村:ちなみに、岡林Dはなぜ無課金でプレイしているのでしょうか?
岡林:あらゆるユーザーから見たバランスを確認するために、開発スタッフごとに、さまざまなユーザーを想定したプレイスタイルを決めて、実際に遊ぶようにしているんです。
ちなみに、私は無課金担当なので、農園も使っていない。スタッフから「農園のパラメータを変更したい」と相談があっても、使ってないからわからない(笑)。
ヒヒン丸:それは冗談ですが、農園は本当に調整しました。
イチゴとブドウの体重増加が+4kgにしています。イチゴは、調子回復から疲労回復になり、収穫できる確率も上がりました。
今村:体重調整がやりやすくなりますね! ジュースの種類も増やしてほしい。
岡林:UIの形の関係で、すぐに増やすのはむずかしいですね。
見た目が面白いかなと、リンゴやミカンがジョロジョロと下に落ちてジュースになる演出にしたら、ほかのジュースが追加できなくなっちゃって……。
今村:ペットの餌入れを取りましょう! 最近、あまりあげてないので(笑)。
ヒヒン丸:ひどい!(笑)
でも、今村さんは気づいていないと思いますが、実はあげてないつもりでも、99個を超えた飼葉は、自動的にペットにあげているんですよ。
今村:ああ! だから、何もあげてなくても馬封石を持ってきてくれるんだ!
岡林:ちなみに、ペットは満腹感がないので、いくらでも食べれます。
だから、眠い時とか気を付けないとあげすぎてしまうことも……(笑)。
今村:私も、1回どれくらい食べるんだろうって試したら、無限に食べ続けて衝撃を受けました。どんだけおなかすかせているんだよ!(笑)
あのGI馬の名付け親はヒヒン丸?
今村:では、おふたりの競馬歴を聞いてみましょう。いつから競馬を見ていますか?
岡林:ミホノブルボンの時代くらいからですね。一番競馬に熱中していたのが、1993年前後くらいですね。
今村:私が生まれるよりも昔!
岡林:当時は、騎手の座談会にもよく行っていて、とある騎手が「馬に負担をかけないために、勝ったときにガッツポーズはしない」という話を聞いて、感動しました。
なので、その騎手は『スタポケ』でもガッツポーズをしないようになっています。
ヒヒン丸:僕は1997年、サニーブライアンが2冠した年です。
兄が、競馬ゲームや雑誌を買っててて、その影響で競馬を見はじめました。
今村:本当にみんな古い!
では、1番、思い出に残っている馬を教えてください。
岡林:サイレンススズカです。当時、この馬は、どこまで強くなるんだろうと思っていたので、最期の天皇賞(秋)は、悲しかったです。
亡くなったあとも、たとえゲームでもいいからこの馬の血をつなげてあげたいと思い、競馬ゲームの企画書を作ってセガに入社しました。
そこから10年近くかかってしまいましたが……。
今村:『スタポケ』誕生のきっかけのひとつですね。
私も、競馬初心者の人に競馬の良さを伝えるときに、サイレンススズカの話は欠かせないです。
ヒヒン丸:ステイゴールドです。当時、熊沢重文騎手が好きだったんです。
そこで、熊沢騎手の期待馬として注目したのがきっかけです。
どんなレースでも、2~3着に食らいつく姿に胸が熱くなりました。
途中で鞍上が変わってしまったのは残念でしたがショックでした。
今村:私もステイゴールドが好きですが、ファンになったのが引退後なので、リアルタイムで応援していたのはうらやましいです。
では、今現役の馬で注目している馬はいますか?
岡林:サトノアーサーです。『スタホ』ユーザーのみんなで名付けた馬で、ついに日本ダービーに出走できるところまできました。
本当はキャンペーンの馬は、サトノクラウンの弟(現サトノヴィクトリー)になる予定だったんです。
ギリギリになって、スタッフから「こっちの馬のほうがいい」という意見が上がって、現在のサトノアーサーがキャンペーンの馬に決まりました。
※サトノアーサー……『StarHorse3』の「みんなで愛馬を応援しようキャンペーン第3弾」として、ユーザー投票で命名された競走馬。きさらぎ賞と毎日杯で2着になり、日本ダービーに出走予定。
今村:ドラマがありますね。
ヒヒン丸:僕はサトノアレスです。
岡林:実はヒヒン丸は、サトノアレスの名付け親なんです。
ヒヒン丸:社内で馬名の公募があって、見事採用されました。
先日の皐月賞も、昨年勝った朝日杯FSも現地へ応援に行っています。
※サトノアレス……2016年のGI朝日杯FS勝利馬。馬主はサトノアーサーと同じく、セガサミーグループの会長の里見始氏。
次走は、アメリカのGIベルモントステークスにいくのか、日本の巴賞なのか、わかりませんが楽しみにしています!
今村:GI馬の名付け親はうらやましい!
それでは、最後に『スタポケ』ユーザーの皆さんに一言お願いします。
岡林:馬封石を砕いてメダルにするな!
今村:それは私宛!(笑)
ユーザーの皆さん宛のメッセージをお願いいたします。
ヒヒン丸:実は、いろいろなところに隠している要素があります。
なので、さぐりさぐり遊んでみてください!
岡林:いろいろと機能やコンテンツを追加して、『スタポケ』を長く続けていきたいと思っています。
なので、急がず慌てずじっくりと遊んでください。
今村:ありがとうございました!
(C) SEGA