コントローラーでコンテンツ体験が多彩に
Galaxyシリーズ専用のVRヘッドマウントディスプレイ(HMD)「Gear VR」は、スマホで高品質なVRコンテンツを楽しめるデバイスで、モバイルVRをリードする存在だ。
今回は、5月に発売された新型である「Galaxy Gear VR with Controller」について、旧型との比較を中心に紹介していこう。
おおまかな仕様は旧モデルと大きな違いはなく、外見もカラーリングが変わっただけのように思えるが、細かな部分で違いが見られる。
新型はGalaxy S8/S8+に対応するため、端末との接続にUSB Type-C端子を採用。
この部分は、本体から取り外し、microUSB端子へ取り換えることができるため、Galaxy S7 edgeなどの旧世代端末にも対応する。
対応端末
- Galaxy S8
- Galaxy S8+
- Galaxy S7
- Galaxy S7 edge
- Galaxy Note5
- Galaxy S6
- Galaxy S6 edge+
- Galaxy S6 edge
※国内未発売モデルを含む
また、旧型にはなかったコントローラーが付属することが最大の進化ポイント。
タッチパッド、ホームボタン、バックボタン、音量調節ボタンを備えたコントローラーで、HTC VIVEやOculus RiftなどのハイエンドなVRデバイスに近いコンテンツ体験ができるようになった。
なお、モバイル端末を使ったVRでは、Googleの「Daydream View」もコントローラーが付属するが、国内では正式には未発売だ。
本体底面には、USB Type-Cポートを配置。
ここに電源を接続すれば、Gear VR本体に接続している端末に給電しながら利用することができる。
コントローラーReadyコンテンツをプレイ!
Gear VRでVRコンテンツを楽しむためには、専用のストアである「Oculusストア」で各種VRアプリケーションをインストールする。
App StoreやGoogle Playのように、セールやおすすめといったカテゴリーからコンテンツを探すことができるが、新たに「コントローラーReadyアプリ」というカテゴリーが追加されている。
このカテゴリーには、Gear VRのコントローラーによる操作に対応したアプリが集約されており、手っ取り早くコントローラー対応コンテンツにアクセスできるのだ。
旧型では、頭部に装着したGear VR本体の右側面のタッチパッドやボタンで入力しなければならなかったところをコントローラーで操作できるので、腕が疲れにくく快適にコンテンツを楽しめるようになった印象だ。
今回は数あるコントローラーReadyコンテンツの中から、無料で遊べる『Dead and Buried』を体験。
こちらは、Oculus Touchの発売時に配信されたローンチタイトル的作品で、Gear VR向けにも配信されている。
シングルプレイとマルチプレイに対応したFPSとなっており、四方八方から迫りくるゾンビを撃ち倒すタワーディフェンス風なゲーム性が特徴。
トリガーボタンで射撃、コントローラーを振るとリロードのシンプルな操作方法で楽しめ、コントローラーによる照準の感度も良好。慣れればヘッドショットを狙うことも可能だ。
シューティング系のゲームコンテンツは特に相性がいいので、今後もさまざまな作品がリリースされることに期待したいところ。
また、コントローラーはゲーム系以外でも、操作デバイスとして旧型にはない快適性をもたらしている。
コントローラー単体でも販売しているので、旧型を持っている人はコントローラーを買い足すだけでも、新型に近しいVR体験を味わえるだろう。
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