目指すは山手線!? お手軽路線開発シミュレーション
本作は、ゲーム開発が趣味という“会社員”ぺも氏によって作成されたスマホゲーム。
主人公(プレイヤー)は駅長となり、駅、そしてその周辺の街を発展させていく。
主人公は、へき地の駅へ飛ばされてしまった元エリート。彼が担当するのは「退職推奨プロジェクト」の悪名すらある極秘事業……。その内容は、寂れた駅で1日の利用者数50万人を達成させるという難題だった
主人公をサポートしてくれる「コダマ」「ヒカリ」「ノゾミ」。駅が発展していくと、彼女たちと絆を育むエピソードも展開されていく
施設を設置して利用客を増やそう
駅を発展させていくフローは次のとおり。プレイヤーは1~3を繰り返していくことになる。
- 駅に施設を設置する
- お客さんが利用することで収入が入る
- 収入によって新たな施設を建て、駅を発展させていく
まずは、駅に施設を設置するところから始まる。施設をお客が利用することで、駅の知名度が上昇し、利用客が増えることにつながる。
「改札口」「街灯」「売店」などの施設を、「資金」と「ツルハシ」を消費して自由に設置していく。街灯などは光の届く範囲(電球マークがあるところまでが明るくなる)までもが設定されており、芸が細かい
施設は、資金で回せるガチャからのランダム入手となる。広告を見る必要はあるが、資金を消費せずに回すことも可能だ
施設を設置したら、あとはひたすら見守ることに。ゲームは朝、昼、夜とシームレスに24時間が進行し、利用客がリアルタイムに訪れる。
ゲーム内の1分が現実の1秒に相当するため、意外にサクサク進められる。広告を見ることで、利用客がいない0時~5時までをスキップすることも可能だ。
朝夕のラッシュ時などは、ホームが人であふれかえる。無表情のブロック人間たちに不思議と哀愁を感じてしまう
1日の終わりにその日の利用客と売り上げが算出される。ここで入手した資金によってさらなる施設を作り、徐々に発展させていくという流れだ。
自分の駅と、現実にある駅の1日の利用者数を比較することもできる。新宿駅恐るべし……
駅の「雰囲気」が発展の仕方に影響する
駅にある施設は、駅に対する利用客の印象を示した、「雰囲気」パラメータを上昇させる役割を持っている。
雰囲気パラメータ
- 家マーク:ゲージが増えると住みやすい駅として人気になる
- デスクマーク:ゲージが増えると働きやすい駅として人気になる
- 星マーク:ゲージが増えると遊び場所が多い駅として人気になる
- カバンマーク:ゲージが増えると観光地として人気になる
パラメータを上げるには、ゲージの上限を増やしてから、お客に施設を利用してもらう必要がある。施設に表示されている数値に注目してみよう。
施設の左上がゲージの上限が増える値、右上がお客が利用した際にゲージが増える値。画像の施設を設置した場合、家マークのパラメータ上限が10増え、お客が利用するたびにゲージが1増えることになる
駅内にパラメータの色に対応した光る玉が見えたら、そのお客が施設を利用したという証。施設の数値分ゲージが上昇しているはずだ
雰囲気パラメータは、一定値に達すると駅が発展する。発展の仕方は、どのパラメータが増えたかによって決まる。
意図的に特定のパラメータだけが上がるように駅を発展させることで、ビジネス街や観光地などを作ることも可能だ。
駅が発展すると利用客が増えるほか、お得なボーナス効果を得ることもできる。筆者はまだまだ「村」レベルだ
思い思いの駅をたくさん作れる!
駅は、複数作成することができる。雰囲気などを考えつつ、思い思いのコンセプトで、自分だけの路線を作ってみるのも面白いはずだ。
新たな駅作成時は、ホームの大きさや立地場所なども設定可能。「ちゅうくらい」以上は、非常にコストがかかるが、その分利用客も増える
名前は自由につけられる。自分がふだん使っている路線をイメージしながら、どんな雰囲気の駅するかを考えていくのも楽しそうだ
カジュアルだが奥が深い
ブロック人間がトコトコと通勤を繰り返すシュールさに目がいきがちになるが、ゲームは細かいところまで考えられている内容。
例えば、街灯を設置しなければ夜間は利用客が減ったり、相反する雰囲気の店を設置するとどちらかにパラメータがかたよったりと、妙なリアルさが盛り込まれているのが印象的だ。
「住みやすい」印象の駅に、観光地特有の案内所や土産物を扱う売店を設置してしまった筆者。緑のゲージが一気になくなってしまった……
手軽に駅づくりを楽しみつつ、こだわろうとすればとことんこだわれる内容。課金要素も一切ないので、ぜひプレイしてみてほしい。
主人公がなぜへき地に飛ばされたのかも、徐々にひも解かれていく。こういうのもなんだが、ストーリーも普通に面白い
- 使用した端末機種:Galaxy S7 edge
- OSのバージョン:Android 7.0
- プレイ時間:約3時間
- 記事作成時のゲームのバージョン:1.1.0
- 課金総額:0円
(C) 2017 PEMO