BADLAND 2【ゲームレビュー】

畑野とまと
2016年01月04日

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2013年に登場し、幻想的な世界観と簡潔、かつ奥深いゲーム性で人気を博した『BADLAND』の続編となるタイトルがこの『BADLAND 2』。開発したのは、前作と同じ、フィンランドのFrogmindだ。『BADLAND』はパリで開催された「Game Connection Europe 2012」で、ベストプロジェクト賞とSCEE賞の両方を獲得。PS3とPS4にも移植され、全世界で3,000万人のプレイヤーがいるとも言われており、当然ながら本作への期待も高い。淡い色合いとコントラストで表現された世界で、謎の生き物（前作は森の住人だった）を操作し、さまざまなギミックを回避しながらただひたすらに先に進んでいこう。

ギミックだらけのジャングルを突き進み、光と影で彩られた世界の謎を解け

『BADLAND 2』は、『スーパーマリオ』などと同じく、自動的に画面が進んでいく、サイドスクロール型のアクションアドベンチャーだ。本作でプレイヤーが操るのは、某アニメのまっくろくろすけのような「クローン」と呼ばれる存在。彼らを操作し、行く手を阻む障害物を回避しながら、先へと進んでいくのがゲームの目的だ。

丸い体に小さい目が特徴的な「クローン」。スクロールする画面に追いつかれるとゲームオーバーになので、常に先を目指し、移動し続けよう

操作自体はとても単純。画面の右をタップすればクローンは右に、左をタップすれば左に移動する。また、ステージの形状によって、回転して移動したり、空中をヘリのようにホバリングするなどの変化がある。このあたりは、プレイを進めて感覚をつかもう。

タップを長押しすると、移動での飛距離が伸びる。ステージが進んで難易度が上がると、移動にも細かい微調整が必要になってくる

クローンの行く手をさえぎる数々のギミック

最初のステージは、クローンを動かしてスイッチを作動させるチュートリアル。ゲームオーバーになることはないので、ここでじっくりとクローンの動かし方に慣れておこう。

左右にあるスイッチにクローンを体当たりさせると、2本のバーが解除されて冒険がスタート。クローンの動きには慣性が働いているので、まずはそれに慣れておこう

茨のようなギミックは、当たるとクローンが破裂してしまう。隙間をぬって移動しよう

歯車の間にあるわずかな隙間を抜けていく、スリリングなステージも

さまざまなアイテムを活用し、過酷なステージを突破しよう

ギミックまみれのステージを突破するのに必要なのが、道中に落ちているさまざまなアイテムだ。その効果は、巨大化や小型化、分裂、スピード上昇など。アイテムには時限性やストックといった概念はなく、取得した瞬間から効果を発揮する。基本的に、そのステージで必要なものが落ちている傾向にあるので、順番に取っておけばOKだ。

アイテム取得が前提となるステージも。たとえば上記の画像では、小型化のアイテムを取らないと、先にある通路に入れない

オンラインモードで世界中のプレイヤーと競え！

シングルプレイモードとは別に、いくつものイベントステージが用意されたオンラインモードも搭載。オンラインモードは下記にある3つのカテゴリーに分かれており、世界中のプレイヤーとスコアを競うことができる。高得点をとり、上位ランクを目指そう。

オンラインプレイでは、イベントステージが随時更新されている。短いステージが多いので、挑戦して上位ランクを狙ってみよう

タイムトライアル

ゴールまでのタイムを競うステージ。目標となるクローンのゴーストがいっしょに表示されるので、焦らずに進もう

生き残れ

回転ノコギリや足場のない空間など、過酷な状況で、できるだけ長い時間生き残ることを競う。少しの操作ミスが命取りになるので、繊細なクローン操作が必要だ

クローンの救出

分裂したクローンを、どれだけたくさんゴールまで到達させたかを競う。まず最初に1匹でもいいからゴールまで到達し、その後にルートを考えるのがコツ

シンプルながらハマり度の高い秀作

切り絵の絵本のような世界観で、黒いクローンがピョコピョコと飛び回り、潰れて、切られて、飛ばされる。その姿を、見るのがなんともクセになる本作。また、クローンを細かくコントロールし、ギミックをギリギリのところで乗り切ったときの達成感は格別。失敗しても制限なしで何度も挑戦できるので、難易度の高いところでもガンガン進むことができ、どんどんプレイに没頭してしまう。ステージのバリエーションやギミックの種類も多彩で、長時間遊べるゲームといえるだろう。遊んでみて気に入った人は、ぜひ前作の『BADLAND』もプレイしてみるのもおすすめする。