目を閉じると違う世界が見えてくる! 現実と想像の狭間を行き交うパズルゲーム
「シュレディンガーの猫」というものを知っているだろうか? 箱を開けてみるまでは、中にいる猫が生きているかどうかがわからないというアレだ。本作は、「目を閉じていれば、そこに障害物があることを認識できない」という考え方を具現化した斬新なパズルゲームとなっている。具体的には、目を閉じてさえいれば障害物は存在せず、ゴールを目指すボールが何ものにも影響されずに移動し続けるという仕組みだ。
ボールをゴールに導けばステージクリア
ゲームのルールはとても単純だ。波紋のような丸いゴールへ、移動するボールを到達させればステージクリアになる。ボールは画面上に配置されたラインにぶつかると跳ね返り、その軌道を変える仕組みになっている。そして、最も大事なのは「タップしている間は目を閉じた状態となり、画面には別の世界(想像の世界)が表示される」ということ。現実と想像の世界を自在に切り替えて、ボールをゴールへと導こう。
歯車にぶつかるとボールは砕け散る
ラインにぶつかった場合は、ボールは反発して軌道を変える。しかし、ところどころに登場する回転歯車にぶつかると、ボールはその場で砕け散ってしまう。つまり、ボールの軌道上に歯車がある場合、何もしなければぶつかって失敗となる。
斜めのラインで方向転換
各ステージに出現する斜めのラインにボールがぶつかると、その角度に応じて進む軌道が変化する。これを利用してボールが進む方向をコントロールし、ゴールへ向かわせることも基本テクニックの1つだ。
最初の難関ステージ1-10
ステージ1のラストとなる「1-10」は、スタート時にはゴールが見えていない難所だ。中央にある紫のサークルにボールが触れると、画面が回転して初めてゴールが現れる仕組みになっている。ゴール出現後のルートは、すべてそれまでプレイしてきたステージの応用となっているので、多少のミスは気にせずに、繰り返し挑戦してみよう!
難易度が非常に高い辛口のパズルゲーム
序盤こそサクサクと簡単にクリアできるのだが、ステージ1の後半からはクリアにとても時間がかかり、「1-10」に至っては正解を見つけるまでに1時間以上を費やしてしまった。基本操作はロングタップのみなので、片手で端末を持って通勤途中などでも楽しめるだろう。
物理演算パズルというジャンルでは、人気作『Q』のように無料でもかなり楽しめる作品があるので、360円(2016年1月現在)という価格が妥当かどうかは意見が分かれるかもしれない。それでも、パズルゲームファンにとって手応えをじゅうぶんに感じられるゲームに仕上がっている。収録されているステージ数は全70。先のステージに進むと「トンネル回転させる」といった新たな要素も出てくるので、長く遊ぶことができる作品といえる。
- 使用した端末機種:iPhone 6 / iPhone 5c
- OSのバージョン:iOS 9.2
- プレイ時間:3時間
- 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.2
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