FINAL FANTASY VII【ゲームレビュー】

全世界で累計出荷数1,100万本を記録した伝説的なファンタジーRPG『FINAL FANTASY VII』(以下、FF7)が、ついにiOSでリリース! スマホでの操作に特化したバーチャルコントローラーや、エンカウントのON/OFF機能、いきなり最強になれるステータスMAX機能など、快適にプレイするための工夫が多数用意されている。

クラウドやティファ、エアリス……あの仲間たちにまた会える!
全世界で大ヒットを記録した、あの超ビックタイトルがiOSに登場

スクウェア・エニックスの人気RPG『FINAL FANTASY』シリーズの最高傑作はどれかと聞かれて、『FF7』を挙げる人は少なくないだろう。全世界で大ヒットを記録した本作が、ついにiOS用アプリとしてリリースされた。

シリーズ初の3Dグラフィックを背景に使用した作品として、初代プレイステーションにて発売された本作は、美麗なグラフィックと斬新なストーリー、『FINAL FANTASY』シリーズならではのATB(アクティブタイムバトル)を採用した熱いバトルなどがファンを魅了。現在でも根強い人気を誇っている作品だ。

初代PSで発売された当時と変わらぬタイトル画面が、18年の時を超えて今、iOS端末に展開

多くのファンを魅了したあのストーリーをもう一度体験!

物語は、「神羅カンパニー」の元ソルジャーで大剣がトレードマークのクラウド・ストライフが、傭兵として「反体制組織アバランチ」の活動に協力するところから始まる。世界の覇権を握る巨大企業・神羅カンパニーは、星の生命エネルギー「魔晄」を独占。だが、反政府組織アバランチは、神羅のやりかたに異を唱えて激しい反抗活動を行っている……というのが背景だ。そしてクラウドたちは、星の未来をかけた壮絶な戦いへ巻き込まれていくことになる。

主人公のクラウドは反体制組織アバランチとともに、神羅カンパニーの持つ「壱番魔晄炉」の爆破を試みる

バーチャルコントローラーを使いやすくカスタマイズしよう

iOS版の『FF7』は、画面上に表示されたバーチャルコントローラーを使って操作する。この独特なUIは、できるだけゲーム画面の邪魔にならないように設計されている。そのうえ、ユーザーが使いやすいようにボタンのポジションやコントローラーの透明度などを自由にカスタマイズすることも可能だ。

初代PSのコントローラーを模した新機軸のバーチャルコントローラーにより、iPhoneやiPadでも快適にプレイできる。また、新たに追加された「Encountersボタン」と「コントローラーボタン」も非常に便利だ

iOS版だけの独自機能を使えば、より快適なプレイが可能

iOS版ならではの新たな機能をまとめて解説する。

  1. アナログパッド
    コントローラーボタンを押すと、移動をアナログパッドモードに切り替えられる。アナログパットモードにしておけば、タップした場所がどこでもアナログパッドとなるのだ。他のアプリで採用されているスワイプによる移動方式に似た感覚で操作できるので、スマホゲームに遊び慣れている人にはうれしいモードだ。
  2. エンカウントオフ
    「Encountersボタン」で、ボス戦やイベント戦闘以外のフィールド上での敵との遭遇をすべてオフにできる。これで、ダンジョンなどで宝箱を探すときなどに、少し移動するたびに発生する戦闘のわずらわしさから解放される。
  3. オートセーブ
    本作ではセーブスロットがいくつも用意されていて、さまざまなシーンのセーブデータを残すことが可能。しかし、うっかりセーブするのを忘れてボス戦で全滅なんて思いをしたことがある人は少なくないはずだ。そんな人は、コンフィグメニューでオートセーブをONにしておくといい。街やダンジョンからワールドマップへ移動したタイミングや、戦闘が終了してワールドマップに移動した場合などに自動でセーブされる。
  4. ステータスMAX機能
    画面表示や戦闘時のスピードなどを、自分の使いやすいようにカスタマイズできる「メニュー」の「コンフィグ」に、「ステータスMAX」という項目がある。これをONにすると、全キャラクターが最大ステータスとなった状態でゲームが進められるのだ。また所持金もMAXとなり、ショップで武器やアイテムが買い放題! このモードを使えば、ストーリーに集中してエンディングを迎えられるだろう。

ステータスMAX状態にすれば、通常攻撃の攻撃力も計り知れないほど大きくなる。序盤のボスなどは簡単に倒すことができるはず

バトルに慣れるまではATBを「ウェイト」に設定

『FINAL FANTASY』シリーズの戦闘における特徴といえば、リアルタイムのATBシステム。しかし、バーチャルコントローラーの操作に慣れないと、攻撃のテンポが遅くなってピンチになることも。しかし、そんなときはコンフィグ画面でATBを「ウェイト」」にしておけばこちらの指示を待ってくれるので、どんな場所でも落ち着いて戦闘を進めることができる。

操作に慣れていない場合や、電車の中などの落ち着けない場所では、ウェイトモードがおすすめ。ただし、緊迫したバトルをヒリヒリした感覚を楽しみたいのなら、やはりアクティブモードにするのがいい

リメイク版も発表されて再び脚光を浴びる『FF7』をひと足先にプレイしよう!

Gバイクやチョコボレースなどのミニゲームや、マスターマテリア作成といったやり込み要素も満載な本作は、2015年6月に開催された世界最大のゲームの祭典「E3」の会場で、PS4向けにフルリメイクを行うことが発表されている。この一報に、世界中のRPGファンが歓喜の声を上げて熱狂した。

しかし、そのリメイク版が発売されるのはしばらく先の話。このタイミングで突如リリースされたiOS版の本作は、リメイク版を待つ間に、かつての名作を再び体験しておく絶好のチャンス。まだ『FF7』を遊んだことがない人も、この機会にその魅力をぜひ体験してみてもらいたい。

  • 使用した端末機種:iPhone 5c
  • OSのバージョン:iOS 8.3
  • プレイ時間:5時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.0
  • 課金総額:1,800円

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