国内外のVR企業が勢ぞろい!多彩なVRコンテンツをまとめてレポート
5月10日に開催された「Japan VR Summit」には、VR技術で第一線を行く企業が多数集った。
筆者が注目したのは、VRの最新技術を実体験できるデモ展示ブース。HTCやOculus、ソニーなど、全8社の精鋭企業が提供するVRコンテンツを実際に体験することができた。
デモ展示ブースはこの人混み。報道関係者が非常に多く、テレビカメラも多数確認した。VR技術への注目度の高さがうかがえる
各企業のブースはVR関連機器とPC、モニターが2台程度と非常に省スペース。一部の企業ブースには整理券が必要だが、開場からわずか10分で整理券は終了となる盛況ぶり
以下では、今回体験できたVRコンテンツをピックアップして紹介していこう。
cluster.
『cluster.』は、クラスター(旧Fictbox)が提供する、VR空間でイベントやライブを開催できるバーチャル集会アプリ。
1,000単位の人がアバターを利用して同時にログインできる軽さが魅力で、主催者側のイベント会場を用意するコスト、参加者側の会場に向かうコストといった問題を解決できるアプリとして注目されている。
操作はコントローラーとユーザーの視点で行う。イベント主催者が発表を行い、参加者が自由にコメントをつけていく。画像は登壇者の視点で、プレゼンする際の資料をめくるといった操作も可能
現在はOculus Rift版のブラッシュアップを行っているとのこと。スマホ版のリリースも視野に入れているとのことなので、今後に期待したいところだ。
HUG
『HUG』はダックリングズより提供されている、360°ライブストリーミングを行えるサービス。360°カメラで撮った映像をライブ配信することができる。
イベント会場やゲーム画面の360°映像をリアルタイム、さらにGoogle Cardboardを利用したVRでも視聴できるため、あたかも自分がその会場やゲームの中にいるような感覚になることができる。
視聴用のiOS版アプリもリリースされているので、360°映像体験をしてみてほしい。
360°ライブストリーミングを配信するには360°カメラとPCブラウザが必要。カメラがない人は残念ながら配信はできないが、他の人の配信を見るだけでもじゅうぶん楽しめそうである
画像は360°カメラで撮影されたゲームの配信動画。俯瞰からとらえたり、キャラクターと同じ視点で戦ったりできる点はかなり面白そう。ゲーム実況の新しいトレンドになるかもしれない
VRChat
『VRChat』はVR世界でプレイヤーが自由に行動できるコンテンツ。
ゲームのような明確な目的はないが、プレイヤーの数だけ楽しみ方があるともいえるので、これぞ「仮想現実」といったタイトルとなっている。
ゴーグル、ヘッドホンを装着し、両手に持ったコントローラーで物をつかんだりの操作を行う。自分がしゃがんだり、歩いた分だけ、VR空間内でも同じように移動できる
ガイドしてくれるNPCの指示に従いながら、キッチン、洋館、月面の3ステージを次々と体験していく。果物をつかんで食べたり、銃を撃ったり、チェスで遊んだりと本当に好き勝手することができる
Pico Neo
『Pico Neo』のブースではVRの宇宙空間を舞台に敵機を撃墜していくコンテンツを体験することができた。
さまざまな方向から敵機が迫ってくるのが特徴的で、前方だけではなく、後ろや上下にも目線を向けないといけない。
戦闘機のパイロットはこういう気分なのか、と思えるほど視野の広さが印象的だ。
プレイヤーの見ている画面。宇宙戦争に参加したような気分を味わえる
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