• TOP
  • 特集
  • COMPUTEX 2016
  • VRの新たな可能性を感じさせてくれたHTC「Vive」のデモンストレーション【COMPUTEX 2016】

VRの新たな可能性を感じさせてくれたHTC「Vive」のデモンストレーション【COMPUTEX 2016】

「Oculus Rift」と双璧を成す形で注目されているHTCのVRヘッドセット「Vive」。COMPUTEX 2016のHTCブースでは、ちょっと変わったデモンストレーションが行われていたので、レポートしよう。

VRコンテンツにひと工夫加えると? VRのさらなる未来を感じさせるHTC Viveのデモ

革新的なテクノロジーや製品を展示する「InnoVEX」コーナーの一角に設けられていたHTCのブースでは、いくつかのデモンストレーションを活用してVRヘッドセット「Vive」の魅力を紹介していた。

COMPUTEX TAIPEIの会場全体でも数多く活用されている印象の強いHTC Vive。台湾メーカーという理由もありそうだが、いくつかのメーカーに聞いてみたところ現時点での完成度はOculus Riftよりも高いかもしれないという

その中でも特に目を引いたのは、ゲームをプレイしている人物の姿と、ゲームの中の世界を合成して映し出したもの。

「Vive」を装着した体験者は壁一面がグリーンになっている簡易スタジオにいて、ゲームのグラフィックとの合成によって、その世界に実際にいるかのような映像がリアルタイムでモニターに出力されていた。

このデモンストレーションで使用されていたのは、Fantahorn Studioが開発するミリタリーFPS『FRONT DEFFENCE』。

何もないスタジオで一心不乱にプレイする様子は不思議な感じだが、合成された映像はかなりの出来栄え。倒れてきた街灯にびっくりして体をのけぞらすといった場面もあった。

いつかはスマホゲームでも、1人がプレイした姿を合成し、他のプレイヤーがその映像を楽しむといったようなことが実現するかも?

隣のコーナーでは、戦場を再現したジオラマの中でプレイするといったデモンストレーションも。

多機能トラックパッドを搭載した2つのコントローラーを使って、地面に置かれたバズーカ砲を担ぎ上げたり、手りゅう弾を投げつけたりする様子によって、プレイしている人だけでなく周囲の人にも「リアル」な感じが伝わっている様子だった。

プレイの様子を見ているだけでも、まるで実際の戦場にいるかのような感覚に襲われた

また、スイスに拠点を置くSOMNIACSの開発する大型筐体を使ったコンテンツ『Birdly』と組み合わせたデモンストレーションも目立っていた。

これは、うつ伏せになりながら手で羽ばたき、まるで大空を飛ぶ鳥になったかのような気分が味わえるVRコンテンツ。プレイヤーの顔には送風機によって流れる空気が当てられ、より臨場感を高める仕組みになっている。

モニターに映っているのはニューヨークの市街。手で羽ばたくのを止めると、緩やかに滑空していくようだ

このほかにも、自分の体全体を使ってボートをこぐコンテンツなど、かなり大がかりな仕掛けのデモンストレーションが中心となっていたHTCのブース。

今後どのようなコンテンツが展開していくのか、スマホゲームのファンとしても興味が尽きないところだ。

自分が引っ張った分だけボートが進んでいくコンテンツのデモンストレーション。ジャングルや洞窟などのいくつかのロケーションが用意されており、ライトを照らした部分しか見えないコースもあった

こちらはSteamで配信中のVR対戦ゲーム『Ruckus Ridge VR Party』。Viveを装着して一人称視点で動くプレイヤーと、通常のゲームパッドで操作する3人のプレイヤーが対戦している

COMPUTEX TAIPEI 2016

  • 日程:2016年5月31日(火) ~ 6月4日(土)
    5月31日 ~ 6月3日 9:30 ~ 18:00
    6月4日 9:30 ~ 16:00※InnoVEX展示エリア:5月31日(火) ~ 6月2日(木)
    5月31日 ~ 6月1日 9:30 ~ 19:00
    6月2日 9:30 ~ 18:00
  • 会場
    (1)台北南港国際展示場(1, Jingmao 2nd Road, Taipei)
    (2)TWTC台北貿易センター展示ホール1(5, Sec. 5, Xinyi Road, Taipei)
    (3)TWTC台北貿易センター展示ホール3(6, Songshou Road, Taipei)
    (4)台北国際会議センター(1, Sec. 5, Xinyi Road, Taipei)
  • 主催
    TAITRA台湾貿易センター台北本部(中華民国対外貿易発展協会)
    TCA台北市電脳商業同業公会
  • 出展社:1,602社
  • 出展コマ数:5,009コマ
  • 来場者数:13万人以上(うち海外来場者は162カ国、39,130人:2015年実績)
  • 展示会情報サイトはこちら
  • 参観お役立ち情報はこちら
  • メインテーマ
    IoT Applications
    Innovation & Startups
    Business Solutions
    Gaming
  • 展示内容
    ICT、IoTソリューション関連製品および周辺製品全般
    スマート携帯端末/ウェアラブル・テクノロジー/クラウドコンピューティング
    モーションセンシングテクノロジー/カーテレマティクス/オートマルチメディア
    スマートホームエンターテインメントInternet of Things(モノのインターネット)
    マルチタッチパネル/ソリッドステートストレージ/ICTセキュリティ/車載電子/ロボット技術
    組み込み技術/グリーン ICT/第4世代ワイヤレス/3D プリンタ
    民生用電子製品各種及びアイディア溢れるPC、携帯端末周辺商品・アクセサリーなど