ガンダムスピリッツ【ゲームレビュー】

GREEにてサービス中の戦略シミュレーション『ガンダムスピリッツ』が、App Storeにて配信開始! SDのモビルスーツがぶつかり合うバトルの演出や臨場感たっぷりのBGMと効果音で、ガンダムの世界にどっぷりと浸れるハマり度の高い1本だ。

宇宙世紀もコズミック・イラも未来世紀も網羅!
歴代のモビルスーツとキャラクターがここに集結

数多あるガンダムゲームの歴史の中で、いくつかの人気シリーズが誕生してきた。本作『ガンダムスピリッツ』は、『SDガンダム Gジェネレーション』シリーズに近いシステムの戦略シミュレーションとなっている。つまり、デフォルメされたMS(モビルスーツ)を指揮して、スクウェアのマス目で構成されたマップでさまざまな作戦を展開していくことになる。

ただし『SDガンダム Gジェネレーション』シリーズとは異なり、マップは縦3マス、横5マスに制限されており、攻撃距離も遠、中、近の3つに集約されている。とてもシンプルになった印象だが、だからと言って戦略性が減じることはなく、狭いエリア内だからこそ詰将棋のような効率化が求められ、それが本作のオリジナリティーに寄与していると言えるだろう。

マップによっては狭い回廊が存在し、自軍のMSを展開する際の妨げになることも。バトルは自分と敵が交互に行動するターン性なので、どのような配置を選択するかは非常に重要だ

原作の名場面をバトルで再現

『機動戦士ガンダム』の各作品の名場面を追体験できるのは、これまたGジェネ的とも言えるが、プレイヤーが自由にエピソードを選べるわけではなく、「任務」として設定された順番でプレイして1つずつ開放していく必要がある。

任務の開始時には、思わずニヤリとしてしまうような名ゼリフが。またバトルではアニメーションによる演出も楽しめる

任務には3つの勲章が設定されており、それぞれに定められた条件をクリアして勝利することで新たなMSを獲得できる。また、クエストごとに勝利条件が設定されており、それを達成することで任務クリアとなる。

TVシリーズからOVAまで、ガンダムファンなら誰もが知っているような名場面の数々が用意されている

任務でもらえるMSは、その任務の題材となっている原作シリーズにて登場した機体となっている。特にほしいMSがあるなら、任務の選択時に確認しておこう

射程と属性を把握してバトルを有利に

各MSには射程と属性が設定されている。射程は遠距離、中距離、近距離の3種類で、遠距離は自分を中心に前後の2列目と3列目を攻撃できるが、自分のいる列と前後1列は攻撃できない。中距離は自分の前後1列目と2列目を攻撃できるが、自分のいる列は攻撃できない。近距離は前後1列と自分のいる列を攻撃できる。また、一部のMSの中には、ライン全体を攻撃できる強力な武装を持つものも存在する。

選択した自軍MSの攻撃可能な範囲に敵がいれば、マーカーが自動で表示される。また、行動選択時に隣り合った見方のユニットと位置を入れ替えることもできる。同じマスから複数の攻撃を加えるというテクニックは非常に重要だ

自分が攻撃できる範囲の敵から攻撃を受けた場合、そのMSが撃破されない限り自動で反撃が行われる。逆にいえば、相手が反撃できない範囲から攻撃を仕掛ければ、より安全に戦闘を進められるということだ。敵MSのレベルやレアリティにもよるが、おつり(反撃のダメージ)の方が多いこともあるので要注意。

また、各MSに設定されている属性には突撃、遊撃、迎撃の3種類があり、突撃は遊撃に対して有利で、遊撃は迎撃に対して有利、迎撃は突撃に対して有利と三すくみの関係になっている。

属性の相性は画面内に常時表示されているので、迷うことはない

育成すればザクでも勝てる!?

本作におけるMSの強さは、レアリティとレベルにある程度由来するので、ノーマルのザクIIよりハイノーマルのザクIの方が強いということなどは普通に起こりうる。ちなみにノーマルは20レベルまで、スーパーレアは60レベルまで成長させることができ、さらに同カードを合成することで3段階まで限界突破できる。

限界突破1回につき、レベル上限が5レベル引き上げられるので、3回限界突破すればノーマルカードは35レベルまで強化できる。デフォルトではハイノーマルは30、レアは40、ハイレアは50レベルまでが上限となっているので、レアに比肩するくらいまで強くなるのだ。

また、3回限界突破してレベルを上限まで育てて、さらに同カードを合成すると、一定確率で上限突破が起きることがある。そしてカスタムという機能もあり、レベルアップで上がるパラメーター以外に任意のパラメーターを伸ばすことも可能だ。

育成はMSを合成する以外に、ユニット経験値を増加する「ハロ」を使って行うこともできる

さらにカスタムハロを使えば、特定のパラメーターを増やすことも可能だ

任務とバトルは状況に応じて選択しよう

ゲーム開始時は右も左もわからないので、とりあえず任務をこなしていくことになるが、最初は5回しか遊べず、あとはポイント(GP)の回復を待つしかなかった。ちなみに、こういった状況の場合ほかのプレイヤーと対戦できるバトルを選ぶべきだということが後に判明。任務とバトルはそれぞれMS戦闘を行うものだが、大きく性質が異なっている。

任務は、設定された条件をクリアすることで報酬を手に入れるのが目的だ。その反面、取得経験値は少なめである。バトルではアイテムを手に入れることができないが、任務に比べると多くの経験値を手に入れることができる。

各行動ポイントは、レベルアップ時に全快するので、任務ポイントがなくなったらバトルでレベルアップしていけば続けてプレイすることができる。ただし1点だけ注意が必要で、バトルでは強敵と当たって敗北してしまうとコンティニューできず、その時点でバトルが終了してしまう。

強敵だらけなら、200GPを消費して相手を変更してみるのもアリか?

自由度の高さを利用してこだわりの編成を!

本作では同一MSでも異なる攻撃距離とレアリティを持っているので、編成の自由度が高いのがありがたい。もちろん、強いMSを集めてそれで編隊を組むのもいいが、やはりガンダムファンであれば陣営と時代はこだわりたいもの。そういった要望にこたえてくれるシステムはファン冥利に尽きる。本作に興味を持つのはやはりガンダムファンだと思うが、そういった意味で安心して遊べる作品となっている。

  • 使用した端末機種:iPhone 6 Plus
  • OSのバージョン:iOS 8.4.1
  • プレイ時間:約6時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.0
  • 課金総額:0円

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