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室屋選手が初優勝を果たした「レッドブル・エアレース千葉2016」をレポート! 読者プレゼント付き

6月5日(日)に千葉県立幕張海浜公園にて開催された「レッドブル・エアレース千葉2016」。日本人の室屋善秀選手が大活躍を見せた大会当日の雰囲気を、『モンスト』をテーマにしたサイドアクトの模様とともにお届けする。

空と海の祭典「レッドブル・エアレース千葉2016」が開催!

世界トップクラスのレースパイロットたちによる大空の祭典「レッドブル・エアレース千葉2016」が、6月5日(日)に千葉県幕張海浜公園にて開催された。

前日の予選は強風と高波によって残念ながら中止に。当日の状況も朝から雨模様となっていたが、レースが始まるころには時おり太陽が顔をのぞかせるくらいまで天候が回復していた。

開場前の練習の風景。海から浜へ吹き付ける風はかなり強く、コース状に設置されたパイロンも大きく揺れていた。左に見えるのは成田空港から飛び立った旅客機

レースの進行を管理するコントロールセンター。臨時の滑走路とハンガーは浦安側に用意されており、その管制や競技開始の指示、レースのジャッジなどがここで行われていた

一般の観戦エリアには10:00の開門とともに多くの観客が駆けつけ、グッズの購入や飲食などを楽しんでいた。

開場に浮かぶ『モンスターストライク』のバルーン。ミクシィのXFLAGスタジオは今回のオフィシャルスポンサーの1つだ

入口付近では『モンスト』をアピールするスマホの充電コーナーが設けられていた。充電を待っている間は『モンスト』のアニメが楽しめた

さらに観戦用として『モンスト』特製オペラグラスの無料配布も!

唯一の日本人としてレースに出場する室屋選手の駆る「EDGE 540 V3」の実物大模型。全長6.3mで翼長は7.44m。イメージよりもコンパクトな印象だ

こちらはオフィシャルグッズの販売コーナー。キャップやキーリングなどが人気で、早くも一部が品切れ状態に

レッドブルの名を冠するイベントということで、さまざまなモータースポーツ、エクストリームスポーツにちなんだ展示および体験コーナーも

レース中にもさまざまなスポーツのデモンストレーションがあちこちで行われていた

本大会ではグッドスマイルカンパニーがオフィシャルグッズの販売を手掛けており、今回だけのオリジナルグッズも新たに発売。

会場では、飛行機からレッドブル缶に変形可能な「Red Bull Air Race transforming plane」の実演・体験コーナーも用意されていた。

想像以上に複雑な変形機構を持つ「Red Bull Air Race transforming plane」。実際に変形するところを見せてもらっても、すぐには理解できなかった……

世界中の新聞記者やTVレポーターが集まるメディアセンターでは、「Oculus Rift」でエアレースの迫力を3D映像で体験できるVRコーナーが。普段はゲームなどを遊ぶことが少ないのか、絶叫を上げながら臨場感を満喫する人も

千葉市長の熊谷俊人氏、大会GMのエリック・ウルフ氏、浦安市長・松崎秀樹氏による記者会見の様子

準々決勝では室屋選手にトラブル発生!

レース本番ともいえるマスタークラスの準々決勝(ROUND OF 14)に先駆けて、チャレンジャークラスの決勝が行われた。

これはマスタークラスへの登竜門ともいえるレースカテゴリーで、パイロットたちはシーズンを通じてマスタークラス出場のためのスーパーライセンス獲得を目指していく。

コースのレイアウトはこちら。陸地を右手に見ながらスタートのゲートを通過し、ゲート4を通過してから宙返りして反転。さらにゲート8を通り過ぎて水平に反転し、左側のパイロンを逆にクリアしながらもう一度宙返りしてゴールへ飛び込む

このクラスで優勝したクリスチャン・ボルトン選手のタイムは、事前のプラクティスとほぼ同じ1分15秒747。基本的にマスタークラスと同じコースをフライトするのだが、その差は10秒ほどもある。

チャレンジャークラスは一発勝負! 今回はチリ空軍の少佐/戦隊長でもあるクリスチャン・ボルトン選手が優勝をもぎとった。総合ポイントは14となり、現時点でクラス総合4位のポジションに

続けて13:00からマスタークラスの準々決勝である「ROUND OF 14」がスタート。

2人ずつがタイムを競い、各回の勝者7人と敗者の中の最速タイム保持者1人の合計8人が準決勝(ROUND OF 8)に進出。

さらにここでも対決を行い、最終的に4人が決勝(FINAL 4)に駒を進める。

室屋選手はプラクティスでトップと約1.5秒差の1分5秒615を記録。当日の展開次第ではかなり上位を狙える状態だった

1番手にフライトして、いきなりパイロンにヒットしてしまったピーター・ポドランセック選手。1回目のペナルティーは3秒で、もしも2回目にヒットすると失格になる

唯一の日本人としてマスタークラスに出場する室屋選手は3番手の登場。快調な滑り出し……と思いきや、なんと機体からスモークが出ないというハプニング!

スモークオンの合図からスタートゲートを通過するまでの間にスモークを出さなかった場合には、1秒のペナルティーとなってしまう。

しかし室屋選手のフライト自体は順調そのもの。ペナルティーを加算しても1分6秒022という結果に。

そして、対戦相手のピート・マクロード選手はなんとオーバーGによってDNFとなり(最大Gが10Gを超えると失格)、室屋選手はなんとか次のラウンドへ進むことができた。

宙返りでの切り返しは、タイムを縮めるための1つのポイント。しかし急激な上昇によって10G以上の加速度が機体に掛かると、問答無用の失格に

レースの合間には『モンスト』のスペシャルサイドアクトも!

合計3回のラウンドを行う長丁場のイベントだけあって、レースの合間にはさまざまなアトラクションが行われていた。

中でも今回Game Deetsが注目したのは、『モンスターストライク』をフィーチャーしたスペシャルサイドアクトだ。

まず会場のスクリーンに緊急事態を知らせる『モンスト』のシンボルマークが出現。

レッドブル・エアレースを象徴する「パイロン」を、観客席に投げ入れられた巨大なボールで破壊するというミッションに、来場者全員が参加することに。

ボールがあちこちに飛び跳ねるごとに、徐々にダメージがたまっていくパイロン。

そして、そのHPがなくなった瞬間、会場の上空に飛来したエアプレーンがレースで使用している本物のパイロンにヒット!

白煙を吹き出しながらしぼんでいくパイロンの様子に、観客席から拍手がわき起こっていた。

しかし勝利の女神は味方した!!

続く準決勝で、室屋選手はドイツのマティアス・ドルダラー選手と対決。マティアス選手は準々決勝で1分5秒125というタイムをたたき出しており、メディアセンターでも「これは厳しいねえ」「事実上の決勝戦だな」という声が上がっていた。

先にフライトした室屋選手だが、今度は無事にスモークをたきながら準々決勝よりもさらに速い1分4秒610を記録。観客席からは大きな歓声がわき起こった。

さらにマティアス選手はバーティカルターン(宙返り)でオーバーG! 準々決勝と同様に相手がDNFという結果に、会場全体が「今日は何かが起こるのでは?」という雰囲気になってきた。

決勝のFINAL 4に駒を進めたのは、室屋選手、チェコのマルティン・ソンカ選手、アメリカのカービー・チャンブリス選手、そしてイギリスのナイジェル・ラム選手の4人。

中でも、一番手のナイジェル選手は何と現在59歳!

空軍パイロットとして経験を積み、CMや映画にも多数出演。さらにアンリミテッドクラス・アエロバティック英国選手権で8年連続優勝を達成した唯一のパイロットとしても知られている。

ナイジェル選手の機体はスポンサーカラーのイエロー。青い空と海をバックにして非常に目立つカラーとなっていた

2番手に登場したのは室谷選手。そのタイムは準決勝に迫る1分4秒992!! この瞬間、この日の表彰台に上れることが確定した。後は、その位置が真ん中になるかどうかだけだ。

続くカービー選手が1分5秒台の成績に終わると、あとはマーティン選手の結果次第。途中までは室谷選手を上回るペースでゲートをクリアしていくカービー選手。

しかし、ゴールを通過した瞬間に表示されたタイムは、1分5秒097! この瞬間、地元日本での室屋選手の初優勝が決定した。

レース後、「ラーメンを食べに行きたいけれど、優勝したので餃子もつけようかな」と冗談を話す室屋選手。しかし、優勝が決定した瞬間に涙ぐんでいたのは皆が知るところだ

日本人による初の優勝という快挙によって、興奮の渦に包まれた今回のイベント。レース自体もスピード&スリル満載で、観戦に来た人たちは皆満足そうな笑みで帰途についていた。

「レッドブル・エアレース ワールドチャンピオンシップ」は残り5戦。展開次第では、室屋選手がワールドチャンピオンになることも期待できる。

その興奮を自分の手で味わってみたいという人は、スマホで遊べる『Red Bull Air Race The Game』をぜひプレイしてみよう!

読者プレゼント

今回のイベントで手に入れた公式グッズ「Red Bull Air Race transforming mini plane」を、Game Deets読者の中から抽選で2名の方にプレゼントします。

ご希望の方は、下にある応募フォームからご応募ください。なお、応募締め切りは2016年6月20日(月)12:00とさせていただきます。

※応募受付は終了しました。

Red Bull Air Race Chiba 2016(レッドブル・エアレース 千葉2016)

  • 内容:国際航空連盟(FAI)公認の飛行機レース世界選手権、全8戦の第3戦目
    世界トップクラスのレースパイロット14 名が参加
  • 主催:レッドブル・エアレース・ジャパン実行委員会
    (グッドスマイルカンパニー、ローソンHMV エンタテイメント、Zepp ライブ、エアレース・ジャパン)
  • 特別後援:千葉市、浦安市
  • 後援:オーストリア大使館、千葉県(予定)、レッドブル・エアレース千葉後援会
  • ナショナルパートナー:FALKEN、AVIREX、JTB
  • グローバルパートナー:BREITLING、DHL

(C) 2016 Red Bull
(C) Red Bull Air Race Chiba 2016
(C) GOOD SMILE COMPANY
Red Bull(R) Marks and the Red Bull Air Race Logo are licensed by Red BullGmbH/Austria