Take Off - The Flight Simulator【ゲームレビュー】

オープンワールドで再現されたハワイの空を自由に飛び回れるフライトシミュレーター『Take Off - The Flight Simulator』。軽飛行機からジェット旅客機まで全14種類の飛行機が登場するほか、航空会社の社長としてニューヨーク、ロンドン、東京など世界各地の空港に飛行機を派遣する「世界地図」モードも用意されている。

パイロット兼航空会社社長になってハワイの空を自由に満喫

『Take Off – The Flight Simulator』は、オープンワールドで再現されたハワイを舞台に、小型機からジャンボ機まで、全14種類の飛行機で自由に飛行できるフライトシミュレーターだ。

自由飛行モードのほか、カメラマンの撮影の手伝いから犯罪者の追跡など、29種類の多彩なミッションが用意されている。

加えて、航空会社の社長となって、世界各地の空港に自社の飛行機を派遣できる「世界地図モード」も用意されている(後述)。

登場する飛行機は全14種類。機体名は架空のものになっているが、実在の機体をモデルにしていると思わせるリアルさだ

プレイヤーはハワイにある航空会社のパイロットとなって、自ら飛行機を操縦してミッションにチャレンジしたり、世界中に飛行機を派遣したりできる

飛行機の操作方法

  1. スラストレバー:エンジンの出力を操作。上げれば加速し、下げれば減速
  2. 操縦桿:上下で水平尾翼のエレベータ(A)を操作し上昇下降。左右で主翼のエルロン(B)を操作し左右に旋回できる
  3. 方向舵:左右にスライドすると垂直尾翼のラダー(C)が左右に動き、左右への方向転換ができる
  4. オートパイロット:設定した速度、高度、機首方位になるように自動的に操作してくれる
  5. フラップ:両翼のフラップの角度を調整する。離着陸時に揚力を増す目的で使用する
  6. ギア:着陸時に使う車輪を出し入れする

機体トラブルから犯罪者の追跡まで多彩なミッション

飛行機の操作を覚えるチュートリアルが終わると、キャンペーンモードにおける軽飛行機のミッションにチャレンジできるようになり、クリアすることでパイロットとしてのレベルが上がり、新しい飛行機を買うためのお金が手に入る。

ミッションは機体トラブルや悪天候の中で飛行機を着陸させるものから、ハワイ中を回って空から犯罪者を追跡するものまで、バラエティーに富んでいる

ミッションのひとつ「プウ・ククイの映像」にチャレンジ。カメラマンを乗せて、マウイ島の保護林上のチェックポイントを回るというミッション。指示されているわけではないが、カメラマンのためにとスタート直後の森の上を低空飛行で進むが……

ルート上に山が立ちはだかり、斜面でワンバウンド。墜落を免れたが、直後のアナウンスで、先ほどの森は関係なかったと気づかされる。なお、ミッション名の「プウ・ククイ」とはマウイ島にある山脈のこと。出発前に知ってさえいればしっかり高度を取ったのだが……

山間にあるマーカーをたどって、飛行場へUターン。ミッションはマップ上に配置されたチェックポイントを回って飛行場に帰るというシンプルなものが多いが、ハワイの景色やちょっとしたストーリーがプレイヤーを楽しませてくれる

お金をためて自分好みに機体をアレンジ

ミッションを達成すると報酬として経験値とお金がもらえる。経験値がたまればパイロットレベルが上がり、より大きな飛行機のミッションが開放されていく。

そして、お金を使えば機体をアップグレードして強化したり、カラーを変更したりできる。愛着のある機体を育ててみるのも面白い。

機体は、「エンジンパワー」「加速」「制動」「耐久性」の4つのパラメータを強化できる。着陸が乱暴になってしまう筆者は、すぐさま耐久力を強化。これで滑走路である程度バウンドしても大丈夫だ

機体のカラーは3種類。性能に差が出るわけではないので、新しい飛行機の購入や手持ちの飛行機の強化を優先した方がいい

世界中の空港に自社の飛行機を派遣しよう

パイロットレベルが10になると、世界中の空港に自社の飛行機を派遣する「世界地図モード」が開放される。

世界地図モードでは、自身が所有する飛行機を世界各国の空港に派遣し、お金と経験値を稼ぐことができる。

それぞれの飛行機の移動にはリアルタイムで時間がかかるので、ミッションを進めたりする合間にプレイするのがおすすめだ。

派遣できる空港はヨーロッパだけでなく、ドバイやシドニー、東京など、世界中に広がっている

離陸と着陸はプレイヤー自身が操作することになる。1時間ごとにもらえる「マイル」を使えば離着陸の操作をスキップできる

最初に所有している飛行機では遠くまでフライトできないが、アップグレードを行うか大きな機体を買うことで、より遠くまで飛行機を派遣できるようになる

飛行機を操作していると感じさせるリアルな手ごたえ

本作をプレイして驚いたのは、飛行機を操作していると感じさせる手ごたえのある操作感だ。

飛行機の動作に安定感があるため、離陸や空中での操作はそれほど難しくなく、フライトシミュレーターが苦手な筆者でも自由に思ったように機体を飛行させることができた。

また、飛行機そのものの重みが感じられ、操縦しているという心地よい手ごたえも感じられた。

スラストレバーをフルスロットルに入れて、ハワイの空の優雅な旅を楽しんでみてほしい。

カメラを操作すれば、コックピット内部やさまざまな角度から飛行機が見られる。格好いいアングルで自機を眺めていると、ほれぼれしてしまう

もちろん、着陸は難しい。操作が比較的簡単な本作でも、これでもかというくらい墜落してしまい、筆者の飛行機への苦手意識がさらに増す結果に……

  • 使用した端末機種:iPhone 6s
  • OSのバージョン:iOS 9.3.1
  • プレイ時間:4時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.0

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