身体を動かし、遺跡の中をすみずみまで探索
最初にお伝えしとくが、本作のボリュームはかなり少ない。筆者の体感だと、ゲームクリアまでの時間は、だいたい10~15分ぐらいといったところだ。ただ、ゲーム本体が無料、かつ今のところアプリ内の課金要素もないので、逆にVRゲームに慣れるにはもってこいのタイトルともいえる。
女の子の探検家シドニーが、お宝を探してあやつり王の墓と呼ばれる遺跡を調査するのが、本作のストーリー。ゲーム内では、シドニーの視点を動かすことで、遺跡内にあるさまざまな仕掛けを解いていく。
あやつり王の杖を駆使し、3つのエリアから脱出せよ
遺跡の内部に侵入し、王の杖を入手したら、いよいよVRアクションでの戦闘がスタートする。ちなみに、遺跡の中は「アヌビスの間」「ホルスの間」「王座の間」の、3つのエリアに分かれている。それぞれのエリアで出現する敵を全滅させると、先に進める仕組みだ。
アヌビスの間
最初の「アヌビスの間」では、大量の人形兵士が出現し、シドニーに襲い掛かってくる。
ホルスの間
鳥のような石像が動き出し、シドニーに襲い掛かる。空中を動き回るので、なかなかやっかいな相手だ。
王座の間
最後のエリアでは、巨大なゴーレムが行く手を阻む。ここを抜ければ、晴れて遺跡から脱出できる。
VRゴーグル使用時と未使用時の違い?
まずは、VRゴーグルを使用せずにプレイ。スマホを動かしてカーソルを合わせるという操作方法は特徴的だが、2Dのゲームとあまり違いが感じられなかった。
続いて、VRゴーグルを使用した二眼モードでプレイ。3D視点になったことでいちばん違いが見られたのは、最後のゴーレム戦。四角いブロックがゴーレムと自分との間に出現した際、奥行きがリアルに感じられるのだ。さらにゴーレムが最接近し、それを見上げたときの臨場感は迫力満点! 思わず、リアルでも見上げながら口をポカンと開けてしまった。
立体視の3Dモードにすると、スマホ画面上では2画面になる。これをVRゴーグルにセットすれば、実際に遺跡にいるような気分を味わえる
本作をプレイして真っ先に思ったのは、とにかく“重い”ということだった。筆者の使ったiPhone 4Sは約140gといったところだが、5分もすると腕が疲れて、プレイどころではなくなってしまう。多分にもうおっさんだからという点もあるが、普通のゲームのように1時間ぶっ続けでプレイするのは到底無理だ。そのためVRゲームを長時間プレイするなら、手に持つのではなく、ヘッドギア仕様のVRゴーグルが必須だろう。さらに、文字通り周囲が見えなくなるので、ゲームをプレイする環境にも気を付けたい。全身を使って颯爽と敵にカーソルを合わせても、傍からみると危ない人に見えなくもない。
手軽さがウリのスマホゲーム市場に、鳴り物入りで登場した本作。内容自体はシンプルだが、VRゲームの魅力を伝えるという点では、3Dアクションや巨大な物体との遭遇など、必要なものは含まれている印象だ。VRの次世代を感じさせるゲームが、スマホプレイヤーたちにどのように受け入れらるのか、今後も注目していきたい。
- 使用した端末機種:iPhone 4S
- OSのバージョン:iOS 8.3
- プレイ時間:3時間
- 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.1
- 課金総額:0円
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