クラスターバトル【ゲームレビュー】

剣や斧、槍といった多様な武器を使い分けながらダンジョンを冒険していくRPG『クラスターバトル』。シンプルな操作性ながらも、最深部のボスまでに被ダメージをどの程度まで抑えられるかを極める、戦略性の高いタイトルとなっている。

装備と属性の組み合わせが重要なダンジョンRPG

本作は、剣や鎧といったさまざまな装備で身を包み、敵を倒してダンジョンを探索していくファンタジーRPGだ。

プレイヤーは軍団に所属する一員として、仲間たちと協力しながら最深部に待ち受けるボスを倒すことが目的となっている。

ゲームを開始すると、6つある軍団の中からどこに所属するかを決めなければならない。この選択によってストーリーが大きく変化することはないので、見た目や設定などを見て好みで決めていい

道中に登場する敵はもちろんのこと、装備できる武器にはそれぞれ属性が決められており、その相性がいいと与えられるダメージも大きくなっていく。

クエストを選ぶ際にはあらかじめ、どの敵が出現するかも確認できるため、有利になる属性の武器さえ準備できれば楽になる。

しかしながら、武器のレベルが低いままだと与えられるダメージが当然少なくなってしまう。

そのため、キャラクターのレベルだけでなく武器もしっかりと鍛えていかなければならないのだ。

基本的にダンジョン内は、プレイヤーが1人で探索していくことになっている。ボスまでに受けたダメージはアイテムでしか回復できないので、出発前に鍛冶屋に寄って回復役をいくつか購入しておくと、スムーズな進行が可能だ

ダンジョンパートでは装備する武器とフレンドの選択がカギ

ダンジョン内でプレイヤーがすべき操作はタップのみ。

移動方法や攻撃方法も、画面下側に表示された「GO!!」もしくは「ATTACK」というボタンを押すだけなので、難しい操作はいっさい必要ない。

ただ、最終的にはボスを倒さないとクリアにならないため、いかにして道中を突破していくかがポイントになってくる。

属性を気にせず攻撃したときと、相性のいい武器で攻撃したときのダメージの差に注目!

最もオーソドックスな対処法としては、選択したクエストに有利な武器とフレンドをそろえることだ。

ダンジョンに入るときに同行者として連れてきたフレンドは、自分の攻撃後に追撃でさらなるダメージを与えてくれる。

毒や麻痺などの状態異常の効果が付与されることもあるため、戦闘がかなり楽になるはずだ。

道中ではまれに、クエストの詳細には表記されていなかった敵が登場することもある。ダンジョン内でなら基本的にどのタイミングでも、自分もしくはフレンドの装備を変えることができるので、3種類ほどは用意しておきたい

ちなみに、戦闘中に回復アイテムを使うと、相手の行動順に移ってしまうため、非常時以外はなるべく戦闘後にHPを整えたほうがボスまでの道中が安定する印象だ

集めたモン魂で装備を強化

ダンジョンの道中で敵を倒していると、ごくまれに色の付いた玉がドロップすることがある。

これは「モン魂(もんだま)」というアイテムで、武器と合成することで元々のステータスがアップしたり、追加スキルが付与されたりと、さまざまな効果を得ることができる。

また、同じ属性のものしか合成できないといった縛りも特にないため、序盤から武器の性能を底上げできるのはうれしいポイントだ。

ただし、すでに合成されているモン魂をより性能の高いものに変更した際は、古い方がそのまま消滅してしまう仕組みになっている。そこだけは注意しておきたい。

モン魂は序盤のクエストでもドロップしていたところを見ると、入手難易度自体はそれほど高くないはずだ

コロシアムで最強の軍団を決めよう!

1日に3枚まで付与される「コロシアムチケット」を使うことで、他の軍団プレイヤーと戦うことができるコロシアムも気になるコンテンツの1つだ。

ルールは通常の戦闘とは違っていて、お互いが配置した武器アイコンによって9ラウンドまでダメージを与え合い、最終的にHPが多く残った方が勝利となる。

各武器の相性は以下のとおり。

各武器アイコンは2つずつ用意されており、5つまでなら好きなように配置することが可能。相手がどんな手で攻めてくるのかを考えている時間は、まるで見えない相手とチェスをしているかのような感じだった

アイコンが配置できたら、いよいよ対戦してみよう。

ちなみに、何戦かやってみて重要そうだなと感じたテクニックとして、うまい人ほど盾をうまく使う傾向にあるようだ。

実際に筆者も連勝することができたのだが、自分より多く対戦している相手ほど盾のアイコンを必ず入れていた。

そして、序盤の攻撃をしのいだ後に、後半で巻き返していくといった光景を何度も目の当たりにした。

アイコンを配置した5つのマス以外は、すべて素手アイコンといった扱いになる。素手はどんな武器にも弱く、武器同士のようにお互いがダメージを受け合うこともないため、一方的に相手からのダメージを受けることになってしまう

シンプルな操作性と自分だけの装備を作るのが楽しい作品

プレイする前に本作のストアをのぞいてみてほしいのだが、一般的なゲーマーなら見飽きたであろう「お手軽RPG!!」といったキャッチコピーが書かれている。

正直なところ、筆者はこういったフレーズを見るだけで、そのゲームに対して興味がわかなくなってしまう。

しかし本作の場合、実際にプレイしてみるとやり込み要素もしっかりと備わっており、対人戦もきっちりと楽しめるため、結果的には文句なしのタイトルだった。

特に印象的なのは、モン魂の活用法である。

アイテム一覧でどのようなモンスターが中に入っているかも確認できるのだが、かわいいものから動物(?)的なものなど、さまざまな魂がある。コレクション気質があるプレイヤーの方はすべて集めるのを目標にしてみるのもいいだろう

例えば、レアリティーや性能などがすべて同じ武器を2人のプレイヤーが持っていたとき、どのモン魂を合成させるかについては個人差があるため、使いやすさや追加スキルなども大きく異なってくるのである。

また、レアリティーの高いものはフレンドガチャからも排出されるようなので、序盤からフレンドを多く作っておくことも重要になってくる。

そのため、装備している武器がすべてSRの人や、レベル上げなどもしっかりと行っている人などに対して積極的にフレンド申請を飛ばしてみると、ゲーム進行も楽になるはずだ。

  • 使用した端末機種:iPhone SE
  • OSのバージョン:iOS 9.3
  • プレイ時間:約5時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.0
  • 課金総額:0円

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