超難解! トライアンドエラーでクリアを目指す電撃TD
タワーディフェンスゲームといえば、パズルのような感覚で自分のユニットを配置して敵の攻撃を食い止めていくイメージがある。
しかし、本作『Ionic Wars』は、敵の種類や侵攻ルートを見極めて、状況に応じて配置を逐次チェンジしていくという戦略アクションのようなゲーム性を備えているのが特徴だ。
基本ルールは、ブルータワー、レッドタワー、グリーンタワーのいずれかをステージの各所に配置し、敵がポータルへ到達するのを防ぐというもの。
敵1体がポータルにたどり着くたびにライフが1つ失われ、すべてのライフがなくなると敗北となる。
有料タイトルのためプレイするごとに消費するスタミナや広告などはいっさいなく、クリアの道筋を見つけるまでひたすら試行錯誤を繰り返すことができる。
実際のところ、考えなければならない戦略的な要素が膨大にあり、これにアクション性が加わることになる。そのため、生半可なやり込みでは膨大な数のステージをクリアしていくのは不可能だ!
敵のカラーと体力・装甲値を考慮してタワーを配置せよ
各ステージにはあらかじめ「建設スポット」が設定されており、それ以外の場所にタワーを置くことはできない。また、これによって設置できる数にも制限が発生する。
タワーと同様に敵にも3種類のカラーがあり、同じ色なら100%のダメージを与えることができる。しかし、カラーが異なっている場合には本来の25%のダメージしか与えられない仕組みだ。
つまり、登場する敵に合わせて設置するタワーのカラーを選んでいけばOK……となるところだが、それだけでは済まないやっかいな要素が存在する。
敵にはそれぞれ体力ポイント、移動スピード、装甲値、戦利品というステータスが用意されていて、ほとんどの敵は一撃では破壊できないゲームバランスとなっている。
一方のタワーにも与えるダメージの量、射程距離、連射性といった特性があり、敵の種類に合わせて戦略を組み立てていく必要があるのだ。
ただし、タワーを設置する際には一定のコストとして「エネルギー」が必要となる。このエネルギーは、敵を撃破したときに戦利品として得ることができる。
また、ウェーブとウェーブの間にある待機時間を短縮したり、設置済みのタワーを解体してそのエネルギーの一部を回収したりすることも可能だ。
重要なのは、エネルギーを投じて設置済みのタワーを進化させることもできるという点。
例えば、ブルータワーの場合、最も上位の「新鋭型ブルータワー」まで進化させれば、ダメージが20→67、射程が3.2→4.2、連射性が0.6→1.0へと上昇する。
エネルギーの配分をうまくやりくりして、なるべく効果的な位置に設置したタワーを効率よくレベルアップさせていくのが、スムーズな攻略のコツといえそうだ。
タワーの攻撃が間に合わないときにはスキルを発動!
タワーで敵を待ち受けるほかに、4種類のスキルを使ってプレイヤーが敵に直接介入することもできる。
- 機雷:右下のボタンをタップして通路上の好きな位置に配置。敵が近づくと周囲にダメージを与える
- エナジーストライク:目標エリアに対して莫大なダメージを与える
- 位置入れ替え:2つのタワーの位置を入れ替える、または空いている建設スポットに移動させることができる
- スタンマトリクス:指定したエリア内の敵がスタン状態になる
スキルはステージごとに設定されていて、いったん使用するとクールタイムとなって一定時間は再使用することができない。
とはいえ、タワーによる防衛網を突破されてしまいそうなとき、すでにポータルの直前まで迫っているときなどには、これらのスキルに頼るほかない。
クールタイムを意識しながら、じゃんじゃん使っていくのがおすすめだ。
パーフェクトクリアを狙ってタワーをアップグレード!
各ステージをクリアすると、その報酬として「アップグレードポイント」(青いブロック)が手に入る。これを使って、タワーやスキルをあらかじめアップグレードしておくことも可能だ。
タワーのアップグレードによって射程距離の延長やダメージの増加、さらにはマルチショット性能アップなど、さまざまな恩恵を得ることができる。
また、スキルのアップグレードでは、ダメージを増やしたりクールタイムを短縮したりといったことが可能だ。
これは永続的なもので、いったんアップグレードした後は、常に強力なパワーで敵を打ち倒していけるようになる。
できる限りパーフェクトでクリアして、アップグレードポイントを稼いでいこう。
さらに奥深い戦略が求められるオブジェクトなども登場
ゲームを進めていくと、起動している間は常にエネルギーがたまっていく「オベリスク」や、敵の進路をさえぎってルートを変更させる「バリア」など、さまざまな仕掛けも登場するようになる。
特に、オベリスクはエネルギーを生み出すオブジェクトとなっているが、一定数の敵がここに到達すると破壊されてしまう。
どのタイミングで起動するのか、どうやって守り切るのかなど、エネルギーの使い道をより深く考える必要が出てくるのだ。
歯切れのいいクールな雰囲気の音楽も必聴だ。ゲーム起動時にわざわざ「ヘッドフォンの使用が推奨されます」と表示されるくらいなので、その自身のほどがうかがえる。
なお、本作には動画撮影機能があり、直前のプレイの様子をSNSでシェアしたり、専用のコミュニティーで共有したりすることもできる。
プレイ中は自分の顔をFaceTimeカメラであわせて撮影し、プレイ動画にワイプで表示させることが可能だ。
タワーディフェンスゲームといいながら、まるでMOBA(マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ)のようなスリリングな興奮を味わえる本作。
確認できているだけでも40ステージが用意されていて、ボリュームもたっぷりだ。手応えのあるスマホゲームを探している人に、特におすすめしておきたい。
- 使用した端末機種:iPhone 6
- OSのバージョン:iOS 8.4.1
- プレイ時間:3時間
- 記事作成時のゲームのバージョン:1.0
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