放置系細胞彼女【ゲームレビュー】

『バーコード勇者』などで知られるMagic Cubeの新タイトル『放置系細胞彼女』。女の子の顔パーツをビーカーで培養し、それを組み合わせて「細胞彼女」を作り上げていく美少女収集ゲームだ。放置系のタイトルではあるが、システムがわかってくるとさまざまな組み合わせを試したくなるハマり要素を秘めている。

理想の女性を作るため細胞彼女を育てよう

女の子の顔のパーツになる「たね」をビーカーで培養し、できたパーツを組み合わせて細胞彼女を作り上げる。

本作は、一風変わった放置系育成シミュレーションだ。

人体のパーツを培養して組み合わせるというと、グロテスクなものを想像してしまうかもしれないが、本作はいたって明るい雰囲気となっている。

少しズレた細胞彼女たちとのやり取りを楽しもう。

目の前に突然現れた美しい女性に再び出会うため、プレイヤーは「ナノクリーチャーテク」で細胞彼女の研究を進めていく。日本語が若干あやしいのはご愛嬌

ビーカーに種を入れて待つだけ

ゲームの流れは、非常にシンプル。

パーツの基となるたねをビーカーに入れると、目、鼻、口、顔、髪のいずれかのパーツに成長するので、5種を組み合わせて細胞彼女を組み立てよう。

細胞彼女には「戦闘力」が設定されていて、パーツの組み合わせによってこれが変動する。

助手のフィリップの案内でチュートリアルが進んでいく。ゲームの流れは非常に単純なので、すぐに慣れるだろう

完成した細胞彼女は「卒業」させることで外の世界へと旅立っていき、卒業時には戦闘力に応じたゴールドがもらえる。

これで、次の細胞少女を育てて……というサイクルでゲームを進めていく。

セットしたたねは、5分ほどで培養が完了する。どのパーツになるかはランダムだが、アイテムの「○誘導剤」を使うことで、目当ての部位に成長させることができる

ゴールドで購入する「○級促進剤」を使うと、培養にかかる時間を短縮できる。しかしアイテムは全体的に高額なので、地道に培養していくのがよさそうだ

パーツを組み合わせて細胞彼女を完成させよう

目、鼻、口、顔、髪のすべてのパーツがそろっていれば、細胞彼女を合成できる。

好きなパーツを組み合わせて、好みの女の子に仕上げよう。

とはいえ、初めてすぐだとパーツの数も少ないので、とんでもない細胞彼女になってしまうことがほとんど。

顔のパーツ5種+服で完成。筆者が最初に完成させたのは、豚鼻の女の子だった……

服は最初から持っている「白いTシャツ」が無限に使えるほか、ショップで購入が可能。「よそ行きの服」や「水玉ブラウス」といった一般的なものから、「感染者Tシャツ」「血だらけドレス」など物騒なものも登場

施設を強化して効率をアップ

ショップでは研究施設の強化も可能。培養にかかる時間が短縮できるほか、生成されるパーツのボーナスポイントをアップさせることができる。

施設の強化はかなりのゴールドが必要だが、長い目で見るならやっておくべきだろう。

強化すると少しずつ研究室が豪華になっていく。培養時間は、カウントの減るタイミングが早くなる

クエストを達成してゴールドを稼ごう

プレイを進めていくと、突然「クエスト」が発生する。

何の前触れもなくいきなり始まるので驚くかもしれないが、達成すればアイテムやゴールドがもらえるため、ぜひこなしていきたいところ。

達成の条件は、「戦闘力が○○以上の細胞彼女を送る」や、「特定のパーツが含まれた細胞彼女を送る」など。

卒業させる=送るという扱いなので、条件を満たした細胞彼女を卒業させればOKだ。

こちらは「鼻眼鏡」が含まれた細胞彼女が必要なパターン。クエスト発生もランダムのようなので、持っているパーツのクエストが出たらラッキー

実はシリアスなストーリー

細胞彼女たちは話しかけるとほぼ意味のないことを返してくるが、まれに世界観に関することを語ることがある。

この世界ではAIが反乱を起こし、ちまたにはゾンビがあふれているらしい。

実は細胞彼女とは、AIやゾンビと戦うために製造された兵器であるようだ。

日本語があやしいので解読は難しいが、AIが反乱を起こしたために生命工学が注目され、その中で細胞彼女プロジェクトが進められている……ということらしい

有料版『細胞彼女』はタップで高速化!

本作には有料版の『細胞彼女』も存在する(「放置系」がつかない)。

有料版は、全体的にパーツの培養時間が短くなっている上、ビーカーをタップするとカウントが減っていくというクリッカー系の要素もある。

価格も安いので、本作が気に入った人は購入してみるといいだろう。

ちなみに驚くべきポイントとして、本作には課金要素がまったくないことが挙げられる。つまり、こちらの有料版が唯一の課金要素となっているわけだ。

見た目はまったく同じだが、全体的にスピーディーにゲームが進む。しかし、ビーカーを連打しているとなかなか疲れる……

「ながら」で楽しめる息の長いゲーム

放置系ということで、本を読みながら、PCでネットをしながらパーツの成長を待つのが正しいスタイルだろう。

しかし、生成されるパーツのランダム性や、パーツを組み合わせるときのわくわく感は中毒性があり、長くプレイしていける。

助手のフィリップいわく、「本当に目立つ細胞彼女」を作るとエンディングを見ることができるそうなので、エンディングを目指してひたすら培養に励むのも面白そうだ。

本当に目立つというのは、単純に戦闘能力が高ければいいのか、特定のパーツを組み合わせればいいのかは謎。今回のプレイでは解明することはできなかった

  • 使用した端末機種:iPhone 6
  • OSのバージョン:iOS 8.4.1
  • プレイ時間:約4時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.1
  • 課金総額:0円

(C) Magic Cube Co,. LTD