視線追跡で新たなゲーム操作体験!PC用VRの第3勢力となるか
PC用VRHMDはHTC VIVEとOculus Riftが広まっている現状だが、今回出展された「FOVE」は、それらにはない視線追跡(アイトラッキング)機能を搭載した新たな勢力。
コントローラーやヘッドトラッキングによる操作に、視線を加えることで、新たな操作体験、ゲーム性を実現できるのが最大の特徴だ。
アイトラッキングにより、例えばキャラクターの顔を見つめると恥ずかしがったり、女性キャラクターの胸ばかりを見ると怒られたりと、実際に顔を合わせているかのようなインタラクティブなコミュニケーションが可能とのこと。
コンテンツにおいては、視線の向きに射撃するシューティングや、見る方向によって展開が変わっていくインタラクティブシネマなどへの利用が想定される。
FOVEにおける視線は、平面だけでなくz軸までトラッキングすることが可能。手前に視線を向けると奥の方がぼやけるといった表現ができ、GPUへの負荷を低減する働きもあるという。
対応プラットフォームはSteam。20~30社にFOVE本体とデベロッパーキットを渡し、コンテンツを開発している。
11月3日に先行予約を開始し、購入者には今年の冬頃に手元に届く予定となっている。
アイトラッキングを活かしたデモゲームが試遊可能!
FOVEブースでは、実際にアイトラッキングを活用したゲームが5種類体験できる。
今回体験したのは、テロリストからの尋問を受ける『Judgement』と、視線でエイムを行うFPS『Project Falcon』。
『Judgement』は、視線によって話の展開が変わっていくアドベンチャーゲーム。
並べられた写真の中から仲間を教えるよう尋問されるのだが、うっかり仲間を見てしまうと、その仲間が殺されてしまう。
対して、『Project Falcon』は、ゲームパッドと組み合わせて操作するVRFPS。
倒したい敵に視線を向け、ゲームパッドで射撃をするという操作で、ゲームパッドやキーボードでのFPSのエイムが苦手な人でも直感的に狙えるのが特徴だ。
つい首を左右に動かして狙ってしまうが、慣れてくるとスムーズにエイムを行うことができるようになる。
両作品ともに、視線を動かして遊ぶことからか、いわゆるVR酔いを感じることがなかった。
短いプレイ時間なのでいい切ることができないが、視線を集中して動かすことが、VR酔いの対策になっているのかもしれない。
体験した2作品の他には、目を瞑ることでボールの進行方向を変えてゴールへ導くパズルゲームや、部屋の中にいる何かを探すホラーゲームがあるとのこと。
なお、筆者がFOVEブースを体験したのは15:30ごろだが、その時点で整理券はすべて配布し終わっていた。
一般公開日は、さらに混雑が予想されるので、体験したい人は入場したら真っ先に向かおう。
東京ゲームショウ2016 一般公開日概要
- 日程:一般公開:9月17日(土)、18日(日) 10:00~17:00
- 会場:幕張メッセ
- 主催:一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)
- 共催:日経BP社
- 特別協力:ドワンゴ
- 入場料:一般公開:前売1,000円/当日1,200円(税込)
※小学生以下は入場料無料
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