懐かしのドット絵で楽しむ横スクロールアクション
『Dan The Man』は、もともとアニメーション制作スタジオStudio JOHOがWeb公開で展開していた映像シリーズ。
今回、Halfbrick StudiosとStudio JOHOが協力し、新たにスマホゲームとして制作されたようだ。
ゲームを始めるとわかるのだが、本作のストーリーはステージ8からスタート。それ以前のストーリーは、Halfbrick StudiosのYouTubeチャンネルで視聴することができる。
ドット絵で描かれたキャラクターやステージだけでなく、スマホゲームとしては長く感じる各ステージのボリュームも、ファミコン~スーパーファミコンあたりの時代をほうふつとさせる作りになっている。
5つのボタンの組み合わせで多彩な攻撃が繰り出せる
本作の操作は、画面下部に表示されている5つのボタンを組み合わせて行う。スマホゲームではよくある方式だが、ジャンプや長押しなどを絡めることで、より多彩なアクションを実現している。
プレイヤーは何人かのキャラクターの中から1人を選んでプレイするのだが、各キャラクターの攻撃アクションとして以下の6種類が用意されている。
- 通常攻撃
- ジャンプキック
- ハイキック
- つかみ投げ
- アッパーカット
- パワーアタック(ため攻撃)
初期状態ではそのうちの3つしか使えない。しかし、ステージに落ちているゲーム内通貨のゴールドと引き換えに、開放・強化が行えるようになる仕組みだ。
敵が密集しているときは、1体をつかんで投げるとまとめてダメージを与えられたり、防具で身を固めた敵には「ため攻撃」が有効であるなど、状況に応じて使い分けることがステージクリアにつながるようになっている。
これらの攻撃のバリエーションはプレイ動画で確認してほしい。
各キャラクターの攻撃はほとんどが共通となっているようだが、攻撃ボタンを長押しで繰り出す「ため攻撃」は、それぞれ固有のモーションで特徴の異なる攻撃方法になっている。
例えば、主人公のDANは強力な正拳突き、もう1人の初期プレイアブルキャラクターのJOSIEは回転蹴りを繰り出す。
プレイアブルキャラクターは、最初はDANとJOSIEの2人。ほかには、課金をすることで恐竜やナイト、海賊などが使えるようななる。
また、遠く離れた敵に攻撃する際には、投げナイフやマシンガンなどの武器が有効だ。
それらの武器は、ステージの途中にあるショップや、広告動画の視聴などで獲得できるが、すべて使用回数に制限が設けられている。
基本的には素手による攻撃で戦い、ピンチのときや離れた敵を攻撃したいといったタイミングに絞って使うのがいいだろう。
ステージの各所で敵が大量に発生するポイントがあり、うまく倒していかないとゲームオーバーになりかねない。
激ムズというほどではないが、決して簡単ではないというなかなか絶妙な難易度で、プレイしていて飽きがこないのは確かだ。
ステージにはさまざまなトラップが待ち構える
横スクロールアクションといえば、さまざまなトラップをかいくぐってゴールを目指すのも醍醐味の1つ。
本作にもそういったトラップがたっぷりと用意されており、消える床や、落ちるとダメージを受ける毒の沼など、「こういうの、あったあった!」という気分に浸ることができる。
序盤の数ステージだけでも、一部苦戦した場所があったため、進めば進むほど凶悪な障害が待ち構えているはずだ。
週替わりでイベントも開催!
ストーリーモードは全部で12ステージが実装されているのだが、すべてクリアした後も、デイリーイベントで楽しむことができる。
1日ごとに特別なステージが開放されていき、その週のすべてのイベントをクリアすると報酬が獲得できるようになっている。
しかし、イベントはどれもストーリーより難しくなっていて、キャラクターの強化や操作テクニックの上達が必須となるかもしれない。
ちなみに、イベントは毎週新しいものが開催されるとのことで、報酬獲得のチャンスは1週間ごとに訪れる。
ステージクリア後も追加配信で遊べる要素が増えていくのは、オールドゲームにはないうれしいポイントではないだろうか。
次々と現れる敵との戦闘と、ステージ上のトラップの数々。そのどちらもしっかり作り込まれていて、1つのステージをクリアするのに10分は掛かるボリュームの程度も魅力だ。
ここまで正統派で作り込まれた横スクロールアクションは、スマホゲームでは珍しく、逆に新鮮な感覚を味わえるはず!
3Dが当たり前になっているスマホゲームだが、たまにはドット絵の2Dゲームもいかがだろうか。
- 使用した端末機種:iPhone 7
- OSのバージョン:iOS 10.0.2
- プレイ時間:約4時間
- 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.6
- 課金総額:0円
(C) 2014 Halfbrick Studios