FIFA Mobile サッカー【ゲームレビュー】

『FIFAサッカー プライムスターズ』に続くFIFAシリーズのスマホゲーム、『FIFA Mobile サッカー』が登場。手になじむ操作法と、オフェンスに特化させたゲームシステムに注目だ。

モバイルゲームに最適化された操作感が光るサッカーゲーム

『FIFA Mobile サッカー』は、超攻撃的なサッカーが楽しめるスポーツゲーム。

FIFAシリーズらしいリアルな作りになっており、FIFA登録選手の約170,000人、650クラブ、30リーグ以上が実名で収録されている。海外サッカーファンの推し選手は間違いなく見つかるはずだ

リプレイもさまざまな角度から観ることができ、ゴールパフォーマンスのバリエーションも豊富。コンシューマータイトルにも負けないクオリティとなっている

サッカー好きならだれでも楽しめる!選べる操作方法

本作において、なによりも早く紹介したいのがその操作性。

なんと「オートプレイ」「ジェスチャー操作」「バーチャルスティック」と、3通りの操作方法を搭載しており、それらを手動で切り替えることなく、シームレスでいつでも使い分けることができるのだ。

オートプレイ

チームだけ管理したい、オーナーや監督のような目線でゲームを楽しみたい人向けの操作法。

試合中操作をしていなければ自動的にオートプレイに切り替わるので、急に操作できなくなったときにも役立つ。

予想以上にオートプレイでの選手の動きは良好。ラインを割ったときの演出なども用意されており、見ているだけでも飽きない

ジェスチャー操作

タップとスワイプを使って自在にパスとシュートを繰り出せる操作方法。

ボールを渡したい選手、または場所をタップしてパスを出し、スワイプでシュートできる。

スワイプの速さがそのままシュートの強弱になるので、実際に指でシュートしているかのような感覚が味わえる。

もちろん、曲線状にスワイプすればボールをカーブさせることも可能。「ダッシュ&スキル」ボタンで、ドリブルを支援することもできる

バーチャルスティック

なにからなにまでプレイヤーの思いどおりにできる操作法。

左スティックで移動、右ボタンの押し具合でパスやシュートの強弱を調整できる。

他の操作ではボールを奪われると消極的になる傾向があるが、バーチャルスティックなら最前線から全力でボールを奪いにいくことも可能だ

3つに分けて説明したが、すべての操作は共存している。

そのため、オートプレイをメインに要所だけを自分で操作したり、バーチャルスティックにスワイプを組み合わせたりした、自分だけの操作方法で熱中できる。

オートプレイ、ジェスチャー時に画面に触れると、操作ボタンが浮き上がってくる

ひたすら攻撃し続ける試合!? 攻撃モード

本作はメインとなる「攻撃モード」は、センターラインを越えた後のチャンス時のみを操作するという思い切ったシステムとなっている。

対戦相手は、ライバルとなる世界中のプレイヤーたちだ

一度にプレイするのは、ちょうどハーフにあたる45分間(ゲーム内時間)。これを対戦相手と2回ずつ行って、勝敗を決する。

試合時間は、実際のプレイ時間で換算すると1分半ほど。時間切れまでゴールを狙い続けよう

1試合は自身の前半攻撃・後半攻撃、相手の前半攻撃・後半攻撃の4ターンで構成されており、どちらかが対戦し始めるとマイライバルとして表示され、ターンを消化し合えるようになる

リアルタイムで対戦するのではなく、お互いの好きな時間に攻撃し合うシステムとなっており、最長2日程度の時間をかけてのんびりと闘うことになる。

1ターンぶん消化するだけで報酬は得られるので、相手の反応がないと試合の決着がつかないまま終わるという大きなデメリットはあるが、ゲームの進行には差し支えない。対戦相手を選ぶときに「アクティブ」と表示されたプレイヤーを選べば、比較的に早い決着が臨める

実在クラブと全力対戦!シーズンモード

好きなリーグに参戦して1シーズンを戦い抜く「シーズンモード」では、守りも自分で操作する従来のサッカーゲームのようなプレイを楽しめる。

こちらは1試合90分。攻撃モードのようにターンが存在しないフルタイムの熱い闘いを繰り広げられる。ゴールキックがあるのが、このモードならでは

対戦相手となるのは、実際にそのリーグに所属するクラブの選手たち。自分のチームがどれだけ通用するか試してみよう。

ディフェンス時にはボタンの役割が変わる。[切り替え]を押せば操作選手を変更できる

毎日ガラリと変わるライブイベント

日替わりで内容が一新される「ライブイベント」では、さまざまなミニゲームが楽しめる。

2日間のプレイでも、かなりの数のイベントを堪能できた。2日連続であった「デイリーウォームアップ」や「トップ移籍」も日をまたぐと内容は違うものになった

ミニゲームの内容は、試合展開の一部を切り取ったものやプレイヤースキルが上がるようなものまで多種多様。

フリーキックの的当てや枠内から出ないようにし続けるドリブルなど、少し歯ごたえのあるミニゲームが満載だ

イベントを楽しみながら自然と操作に慣れていくことができ、クリア報酬には選手や「トークン」が封入されたパックが待っている。

プランで意中の選手をゲット!

トークンとは「プラン」モードで使えるパズルのピースのようなもので、提示されたいろいろな種類のトークンを集めることで、強力なスター選手やランダムで選手が入手可能なパックなどと交換できる。

このシステムを使えば、指定したクラブや国代表の選手を確実に獲得することも可能。数えきれないほどいる選手から好きな選手を入手しやすくなっている

毎日コツコツプレイを進めて、少しずつ理想のクラブに近づけていこう。

自分好みのプレイスタイルを実現できる意欲作

今までスマホゲームとして多くのサッカーゲームが登場してきたが、ここまでゲームの遊び方を広げ、プレイヤーに委ねた作品は見たことがない。

プレイヤーひとりひとりが自分だけのプレイスタイルを確立できることへの工夫には、脱帽モノだ。

筆者は、バーチャルスティックをメインに、パワー調整が難しかったロングパスとスルーパスをタップで補った操作方法がしっくりきた。両手が空かない通勤中も、オートプレイとジェスチャーを組み合わせた操作で熱中できた

人気が殺到していて今回はプレイできなかったが、いわゆるクラン、ギルドのような「リーグ」というコミュニティ機能も用意されている。

リーグのメンバー同士で対戦する「チャンピオンシップ」やリーグ対リーグでランキングを競い合う「トーナメント」を、気の合ったプレイヤーで集まって思いのままに楽しめる

従来のサッカーゲームとは、ひと味違ったテイストに仕上がっている『FIFA Mobile サッカー』。その驚きの操作の柔軟性を実際に味わってみよう!

  • 使用した端末機種:iPhone 6
  • OSのバージョン:iOS 9.3.2
  • プレイ時間:約3時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:2.1.0
  • 課金総額:0円

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