バカハザ ~少年バカボン × バイオハザード~【ゲームレビュー】

バカ出小学校に通うことになったバカボンが、遠足中に『バイオハザード』の世界に迷い込んでしまった!? 異色のコラボから生まれた『バカハザ ~少年バカボン × バイオハザード~』は、バカボンとその仲間たちがゾンビのうごめく洋館を冒険するおバカなサバイバルホラーだ。

バカボン×バイオハザード! 夢のコラボなのダ!!

50周年を迎える赤塚不二夫の大人気漫画『天才バカボン』と、20周年を迎えるカプコンの人気ゲーム『バイオハザード』シリーズ。

知る人ぞ知るこの2作品による異色のコラボレーションで誕生したのが、本作『バカハザ ~少年バカボン × バイオハザード~』(以下、バカハザ)だ。

『バイオハザード』のシリーズ1作目の世界観と、『少年バカボン』のキャラクターたちが登場するおバカっぽいストーリーが合体してしまった本作だが、これはこれでアリだと思えるゲームに仕上がっている。

バカ出小学校の遠足に参加していたバカボンは、不気味な森の中に迷い込んでしまう。そこには、無残な姿で横たわるあのキャラクターが……。森に潜む異形の野犬に追われたバカボンたちは、逃げ延びた先で古びた洋館を見つけることになる

『バイオハザード』シリーズといえば、古びた洋館。ということで、もちろん中ではゾンビたちが大量発生中だ。

プレイヤーはバカボンたちを操作して、立ちはだかるゾンビを倒しながら、洋館に隠された謎を解き明かしていく。

レトロな2Dグラフィックだが、ゲームの中身は『バイオハザード』そのもの。ピコピコハンマーや水鉄砲を片手に、ゾンビがうごめく洋館でバカボンたちの冒険がスタートする

主人公はバカボンのパパみたいになった「バカボン」!

危うく勘違いしそうになったが、本作に登場するのはもともとの『天才バカボン』ではなく、最新コミック『少年バカボン』のキャラクターたちだ。

パパから主役の座を奪ったバカボン。しかしバカボンのパパは、猛勉強するバカボンを強引にバカ出小学校に転校させたしまった!

このあたりのエピソードは、電子書籍の第1話でチェックできる。

服装などはバカボンのパパと同じだが、よく見るとバカボン本人だった! 一緒にいるのは、クラスメイトの「アホヤ」と「アホナ」。友だちの名前もなかなかインパクトがある

予想以上にバカを感じさせない本気のサバイバルホラー

バカボンということで、もちろん本作の大筋には「バカ」があるわけだが、プレイをしてみると予想以上にホラー要素が強いゲームになっている。

冒頭からなかなか衝撃的なシーンが……。バカボンならではのテーストのグラフィックでなければ、普通に「ウワーッ!」となりそうな感じである

キャラクターの操作は、画面のタップとスワイプのみ。

家庭用ゲーム機のコントローラーに比べると操作感は落ちてしまうが、スマホゲームではおなじみの操作方法なので問題ないだろう。

地面をタップすると、その場所に移動する。また、画面の好きな場所をタッチすると表示される方向キーでも移動できる。操作しやすい方で進めていこう

ゾンビをタップすると、そのときに持っている武器で攻撃を行う。ストーリーを進めていくと、遠距離攻撃ができる便利な武器も使えるようになる

ゾンビ以外にもさまざまな敵キャラクターが登場。バカボンだけでなく、後ろをついてくる仲間がやられてもゲームオーバーになってしまうので注意しよう

バイオハザードらしい本格的な謎解きにチャレンジ

ストーリーを進めていくには、立ちはだかるゾンビを倒すだけでなく、洋館に隠されたさまざまな謎を解き明かしていかなければならない。

この謎解きがなかなか難しく、序盤からサクサクと先へ進ませてはもらえない。

謎を解くカギとなるアイテム探しや、棚などを押して道を作る仕掛けなど、『バイオハザード』シリーズのファンにはおなじみのイベントもある。ヒントは少ないので、自分の手で先に進む道を切り開いていこう

とりあえず怪しい場所があったら、手持ちのアイテムを使えないかを試してみるのが定石だ。ちなみに、虎の像の前で入れ歯を差し込もうとしたが、残念ながら不正解だった

バカボン以外にもクラスメイトが洋館に逃げてきたようで、ストーリーを進めていくと、さまざまなキャラクターたちが登場する。もちろん、それが元気な姿とは限らない……

オートセーブは未対応! プレイするタイミングには注意しよう

本作ではゲーム内のセーブポイントに行かないと、プレイデータをセーブすることができない。

ゲームを強制終了するとセーブした場所からやり直しになってしまうので、時間に余裕があるときに遊ぶのがおすすめだ。

また、ゲーム内で入手できるアイテム「インクリボン」がないとセーブができないこともお知らせしておこう。それなりの数は手に入るが、あまりセーブしすぎるとなくなってしまうので要注意

難易度の高さはバイオハザード以上!?

『バイオハザード』の名前が付くだけのことはあり、期待を裏切らない出来に仕上がっている。

慣れない操作での『バイオハザード』は、本家の難易度を超えているようにも思えた。

敵から受けるダメージもなかなか大きく、ゾンビに7~8回かまれるとアウト! ちょっと厳しめの体力設定なので、慣れないうちはセーブポイントが待ち遠しくてたまらないはずだ。

通路に大量発生したゾンビ。倒すのも通り抜けるのもひと苦労だ。序盤は回復アイテムがあまりないので、ダメージを受けないように慎重に進めていきたい

カラスの大群に囲まれたら、もはやお手上げだ。ものすごく素早い動きでこちらを突っついてくるので、ドアまで走り抜けて避難しよう

本作はマルチエンディングということで、進め方によってはバッドな結末が待っている可能性もありそうだ。

最後まで無料で遊べるので、真のエンディングにたどり着けるまで頑張ってみよう!

  • 使用した端末機種:iPhone 5s
  • OSのバージョン:iOS 9.3.2
  • プレイ時間:約2時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.0
  • 課金総額:0円

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