『エンドライド -X fragments-』をOBTで先行プレイ! アニメ版の3年後の世界で新たな物語が展開【ゲームプレビュー】

サイバーエージェントの新作RPG『エンドライド』のオープンβテストが、Android端末限定で先日開催された。スキルの閃きなどの面白い要素を取り入れたテンポ重視のバトルは、独特の爽快感があって非常に面白い。今回は、ストーリーとバトルシステムを中心に、本作の魅力をお届けしていこう。

地球の裏側にある異世界「エルドラ」を冒険するファンタジーRPG

スマホゲームとテレビアニメを同時に製作することでも話題になっていた、サイバーエージェントの新作RPG『エンドライド -X fragments-』。

ひと足先にテレビアニメの放送が終わった『エンドライド』だが、いよいよスマホゲーム版の配信が迫ってきた。

今回は、ゲームのリリースに先駆けてAndroid限定で行われた、本作のオープンβテストに参加してみたので、ゲームシステムや本作ならではの魅力について紹介していこう。

ゲームの流れは、クエストを順番にクリアしていく、スマホゲームではオーソドックスなタイプだ。クエストの合間にあるストーリーパートは、フル3D&フルボイスで制作されている

戦闘パートは、攻撃ボタンやスキルを押して攻撃するコマンドバトルがベースになっている。

タイミングよくボタンをタップして連続コンボを決める「チェインスキル」や、敵の属性に合わせてキャラクターを入れ替えていく「チェンジシステム」などのアクション要素もあるため、戦闘はなかなかやりごたえがありそうだ。

バトルで操作するキャラクターは、ストーリーに出てくる3Dキャラクターがそのまま動き出すイメージだ。少しデフォルメされたかわいいキャラクターのバトルだが、エフェクトもド派手で非常によく作り込まれている

アニメの3年後の世界を描く、『エンドライド』のもう1つのストーリー

スマホゲーム版『エンドライド』では、テレビアニメの3年後の世界が描かれている。

そのため、地球の裏側にある異世界「エルドラ」とそこに存在するさまざまな種族、体内から武器を生成する不思議な力「化宝具」など、基本的な世界観はアニメ版とすべて同じだ。

主人公はアニメ版とは異なるが、本編が始まる前のチュートリアルでは、3年前のストーリーを追体験しながらアニメ版の主人公を操作してバトルの操作方法などを説明してくれるというサービスつき。

プロローグのストーリーでは、アニメ版の主人公である「浅永 瞬(あさなが しゅん)」と「エミリオ」が登場する。父の仇として、エルドラの現国王「デルザイン」に復讐を誓うエミリオだが……

この辺りのストーリーを詳しく知りたい人は、テレビアニメ版の『エンドライド』をチェックしてみよう。

ストーリーのカギをにぎる、エンドラに迷い込んだ地球人の兄妹

スマホゲーム版の主人公は、異世界エンドラに迷い込んでしまった少年「カナタ」とその妹「ハルカ」だ。

アニメ版の主人公「エミリオ」が国王になって平和を取り戻したエンドラだったが、どうやら新たな問題が発生しつつあるようだ。

地球にいたはずが、いつの間にかエンドラに飛ばされてしまっていたカナタとハルカ。なにが起こったかわからずに混乱している2人の前に、いきなり異形のモンスターが現れるところから本編のストーリーが始まっていく

主人公が飛ばされたアードミール遺跡を守護していた「デニーダ」と、そのサポート役の「パニーシャ」。主人公を見た彼女たちは、カナタがエンドラの危機を救う「奇跡の英雄」だと思っているようだ

まだまだ序盤なので詳しくはわからないが、ストーリーが進むにつれて明らかになるであろう主人公の秘密にも、ぜひ注目しておこう。

メインキャラクターを演じる豪華声優陣にも注目

本作に登場するキャラクターたちの声を担当するのは、アニメでも人気の豪華声優陣だ。ストーリーはフルボイスなので、ファンにはたまらないだろう。

  • カナタ役:花江夏樹さん
  • ハルカ役:津田美波さん
  • ダニエル役:小野友樹さん
  • デニーダ役:大原さやかさん
  • パニーシャ役:石原夏織さん
  • アントム役:松風雅也さん

リズムゲームのようなテンポ重視のバトルシステム

本作のバトルは、攻撃ボタンと4つのスキルボタンを使い分けて戦う、ベーシックなコマンドバトルだ。

スマホゲームではよくあるボタン構成だが、本作には「通常攻撃」にMPのようなものがあり、連続で攻撃をしていくと、スキルだけでなく通常攻撃もできなくなるというなかなかハードなシステムになっている。

キャラクターの上にある2本のゲージは、上がキャラクターのHP、下が通常攻撃で消費する「KP」を表している。KPは時間経過で回復するが、通常攻撃を使いすぎるとすぐになくなって攻撃できなくなってしまう

KPがなくなったら別のキャラクターにタッチして交代

プレイヤーが操作するキャラクターは、下のキャラクターアイコンをタップするといつでも変更ができる。

攻撃ボタンを連続でタップして大ダメージを与えたら、その流れで仲間にタッチして、スムーズに攻撃をつなげるアクションは、リズムゲームのような爽快感がある。

攻撃→スキル→攻撃→(交代)→攻撃→スキル→攻撃といった感じで、テンポよく攻撃をつなげていくと、流れるような動きでダメージを与えられる。仲間との連携を利用した自分だけのオリジナルコンボを考えてみるのも面白そうだ

戦いに参加していない控えメンバーも、時間経過で通常攻撃に必要なKPが回復していく。

思った以上にKPがなくなるのが早いので、強敵とのバトルではパーティーメンバーを総動員して戦うことになりそうだ。

新しいスキルを閃く「スキルフラッシュ」システム

本作でも特に注目したいのが、バトル中に新しいスキルを習得していく「スキルフラッシュ」システムだ。

各キャラクターが装備できる「化宝具」には、使い続けることで新しいスキルを覚えていく特殊な力が備わっている。

スキルフラッシュが発動すると、豪快な雷のエフェクトと共に新スキルが発動する。見事戦闘に勝利することができれば、そのスキルを習得して、次のバトルからは普通に使えるようになる

キャラクターが装備できる武器や防具は、それぞれが特殊なスキルを持っている。得意な武器種などもあるが、剣士キャラにロッドを装備させるなど、スキル重視の自由な装備編成もできる

同じキャラクターでも、装備の組み合わせ次第でまったく異なる使い方ができるため、キャラクター育成の自由度はとにかく高い印象だ。

すべてのクエストがマルチプレイに対応! バトルの途中で乱入もOK

本作最大の見どころともいえるマルチプレイでは、遊べるすべてのクエストで4人同時プレイができる。

パーティー募集をしてメンバーを待つのではなく、戦闘中に続々と参戦してくる「自動マッチング」になっているのもポイントだ。

戦っていると、いきなりほかのプレイヤー参戦の合図が。本作では、クエストに出発すると自動的にマッチングが行なわれ、同じクエストに挑戦しているプレイヤー同士がパーティーを組めるようになっている

マッチングが行なわれないソロプレイも可能。その場合は、CPUが操作するパーティーが参戦して、バトルの手助けをしてくれる。「救援のみ」を選択すると、フレンドに救援を出して、仲間うちだけでプレイすることができるようだ

マルチプレイで出発した場合でも、ほかのプレイヤーが参戦してくるまでは、CPUキャラクターが仲間になってくれるので、疑似的な4人マルチで戦闘を進めていける

メンバーがそろうのを待つ手間が省けるので、非常にサクサクとマルチプレイで遊べるのは魅力的ではないだろうか。

やり込み要素はまだまだある! CBTに参加してたっぷり楽しんでみよう

今回は、主にストーリーやバトルに関することを紹介してきた。しかし、本作のやり込み要素はまだまだこれだけではない。

装備のステータスを大幅に強化できる「エボルヴツリー」や、詳細はわからないがキャラクターの「転生」など、時間をかけてたっぷり遊べそうなシステムが盛りだくさんになっている。

すべての機能が解放できるのは、メインクエスト第6章をクリアしてからになる。がんばれば、CBT期間中の解放も間に合いそうだ

テレビアニメ版に出てきたキャラクターも登場するので、さらに深く『エンドライド』を知りたいならそちらも見ておきたいところではある。

とはいえ、アニメを見ていない筆者でも普通に楽しめたので、気になったらとりあえずプレイしてみよう。

マルチプレイに非常に特化しているので、共闘が大好きな人ならハマること間違いなしだ!

(C) エンドライド製作委員会
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