4人or100人!? 今度の『ゴッドイーター』はシリーズ最高のマルチプレイが楽しめる
『GOD EATER ONLINE』(以下、GEオンライン)は、「神機(ジンキ)」と呼ばれる特殊な生体武器を駆使して、巨大なモンスター「アラガミ」を討伐するハンティングアクションRPGだ。
『ゴッドイーター』シリーズ初のスマホゲームとなる本作では、従来の4人協力プレイだけでなく、100人規模のMMOバトル(多人数同時参加型オンラインバトル)を楽しむことができる。
本作はバンダイナムコエンターテインメントより配信。開発を担当しているのは、スマホのMMORPGを数多く制作していることでも知られるアソビモということで、どのようなゲームが完成するのか非常に楽しみである。
基本的には、多人数で戦うことを前提とした難易度設定になっている。バトルでは、「近距離武器」「遠距離武器」「シールド」の3種類を自由に切り替えられるので、うまく仲間と連携しながら、巨大なアラガミにダメージを与えていこう
スマホ版オリジナルとなるMMOモードは、自由に出入りできる専用マップでバトルを行なう。1体のアラガミに対して10人以上のプレイヤーで共闘するなど、MMOならではの爽快なバトルを楽しむことができる
アラガミの力を奪い取る「捕食」システム
『ゴッドイーター』の代名詞ともいえる「捕食」は、手に持った武器の形状を禍々しいモンスターのように変化させ、敵を喰らって力を奪い取るというもの。
本作では、倒したアラガミを捕食することによって新たな武器を製作するため素材アイテムを手に入れられるだけでなく、プレイヤーの経験値を入手してレベルアップもできる。
倒した敵を喰らい続けることで、キャラクターはどんどん強くなっていく。また生きたアラガミを捕食すると、一定時間キャラクターが強化される「バースト」状態になる
『ゴッドイーター2』の数年後が描かれるオリジナルストーリー
1人専用モードとなる「ストーリーミッション」では、これまでの『ゴッドイーター』シリーズとつながる、新たなストーリーを楽しむことができる。
プレイヤーは、『ゴッドイーター2 レイジバースト』の数年後の世界で、「フェンリル・ヒマラヤ支部」の仲間たちとともに、アラガミ討伐の任務に就くことになる。
「フェンリル」は、アラガミに唯一対抗できるとされる武器である「神機」を研究している組織だ。主人公(プレイヤーキャラクター)が神機を扱えるゴッドイーターの1人として、極東支部からヒマラヤ支部に配属されるところからストーリーが始まっていく
ゲーム開始時に、主人公の性別や見た目を自由に変更できる。OBTのデータは正式サービスには引き継がれないので、見た目で悩むのはほどほどに
ヒマラヤ支部に配属されてから初となる任務で、主人公は謎の神機と出会い、そして大切な仲間を失ってしまう。この出来事が、主人公の運命を大きく変えていくこととなる
テスト版でプレイできるのはストーリーの冒頭部分だけで、なかなか先が気になるところで終わってしまう。この続きは、正式サービスを楽しみにしておこう。
『ゴッドイーター』らしさはスマホになっても健在!
PSPやPS Vitaで大人気の『ゴッドイーター』シリーズだが、スマホゲームになったということで、操作性がどのように変化しているか気になっている人も多いのではないだろうか。
本作の開発を担当しているアソビモは、国内では珍しいMMORPGに特化したメーカーだ。
さすがに家庭用ゲーム機のコントローラーと同じ操作感とまではいかないが、アソビモのMMORPGのノウハウを生かして、『ゴッドイーター』の爽快感を高いレベルで再現してくれている。
キャラクターの移動は、画面左のバーチャルパッドで行なう。攻撃やステップなどのアクションボタンをすべて合わせると8個もあるのには驚いたが、そこまで頻繁に使わないボタンもあるので、慣れるとそれほど難しくはない
操作方法は設定から自由にカスタム可能
攻撃やステップ、ジャンプなどのアクションボタンの位置は、メニューの「スロット」から自由に入れ替えることができる。
バトル中の操作が難しいと感じた場合は、攻撃とステップの位置を入れ替えてみるなどして、さまざまなボタン配置を試してみよう。
カメラアングルや攻撃の方向を調整しながら戦うので、慣れないうちは操作が大変だと感じる人がほとんどだろう。よく使うボタンは、押しやすい位置に移動させるのがおすすめだ
近距離武器/遠距離武器/装甲を使い分けよう
プレイヤーが使用する武器「神機」には、剣や銃、盾などに形態を変化させる特別な力が備わっている。
これらの武器形態は、戦いの途中で好きに変更できるので、バトルの状況に合わせて臨機応変に使い分けていこう。
基本的には、アラガミを捕食できる近距離武器を使うことが多い。遠距離武器は、遠くから射撃でダメージを与えるだけでなく、捕食したアラガミの力を発射する特殊な力もある。装甲は、回避が間に合わない攻撃をガードするのに便利な形態だ
また、同じ近距離武器でも、「大剣」や「槌(ハンマー)」など、攻撃方法が異なる武器種が存在する。これらの武器は、バトル中でもメニュー画面から変更可能になっている
ステ振りとスキル習得でキャラクター育成の自由度が大幅アップ
本作には、シリーズ初となる「レベルアップ」によるキャラクターの育成要素が追加されている。
レベルアップでは、「パーソナルアビリティポイント(PAP)」と「ファクターポイント」が獲得でき、自分のプレイスタイルによってキャラクターを自由に育成することができる。
アラガミを捕食すると、経験値を獲得できる。獲得できる経験値は強いアラガミほど多く、序盤にMMOモードで強力なアラガミ討伐に参加したところ、一気にレベルが4も上がることがあった
強化できるのは、「力」「技量」「精神力」「体力」「知力」「幸運」の6種類の基礎能力値だ。これらにステータスポイントを振り分けると、それぞれの項目に応じて、最大HPや近接攻撃倍率などのステータスが上昇する
「ファクターポイント」を使用すると、「アビスファクター」と呼ばれる特殊な攻撃が使えるようになる。また、攻撃力アップなどの、いわゆるパッシブスキルを覚えることもできる
レベルアップで獲得できるポイントは限られているため、その振り方によってキャラクターの性能が大きく変化する。
攻撃に特化したパワーファイターや、防御性能を上げたサポートタイプなど、自分の好きなようにキャラクターをカスタムできるのは、なかなかうれしい追加要素ではないだろうか。
2種類のマルチプレイで『ゴッドイーター』を遊びつくそう
『ゴッドイーター』シリーズの醍醐味といえば、やはり武器製作に必要なアラガミの素材集めだろう。
本作には、シリーズではベーシックな4人協力プレイの「オーダー」と、シリーズ初となる多人数で自由にアラガミ討伐ができる「MMO」の2種類のモードがある。
これらのモードでは、ほかのプレイヤーと協力をしてアラガミと戦うことができるので、積極的にマルチプレイに参加して、素材アイテムをどんどん集めよう。
ヒマラヤ支部の商業棟に行くと、新しい武器の製作ができる。武器の性能や必要な素材も確認できるので、どんな武器を製作できるのかを事前に調べておこう
βテスト限定のオーダーに挑戦
今回のオープンβテストでは、この期間にしか遊べない特別なオーダー(マルチクエスト)が開催されていて、「コンゴウ」「シユウ」「ウコンバサラ」「ウロヴォロス」の4種類のアラガミとのバトルを体験できた。
それぞれのオーダーには、初心者向けに難易度が低く設定されているものがあるので、ゲームに慣れていないプレイヤーも、マルチプレイに気軽に挑戦できたようだ。
オーダーの受注は、ヒマラヤ支部の広場にいる「ハンネ」というNPCキャラクターから行なう。オーダーを受注すると、自動的にほかのプレイヤーとマッチングされ、アラガミが待ち構えるバトルに参加できる
4人のプレイヤーで戦えるので、シングルプレイよりも攻撃のチャンスは圧倒的に多い。神機を銃形態にして、遠くから味方をサポートするなど、マルチプレイならではの連携もできる
捕食だけでなく、オーダーのクリア報酬でも素材アイテムがもらえる。欲しいアイテムがクリア報酬になっている場合は、かなり効率的に集めることができて非常にお得だ
オーダーに参加したら「準備完了」を忘れずに!
オーダーでアラガミ討伐に出発するには、パーティー全員が準備完了状態にする必要がある。1人でも準備ができてないと出発できないので注意しよう。
オーダー受注後に広場の出口にいくと、「受注した任務を開始しますか?」と表示されるので、ここで「はい」を選択すれば準備OKだ
パーティーの脱退などは、メニューの「パーティー」の項目から行なう。こちらも忘れずにチェックしておこう
MMOモードでは初心者も安心の大乱闘が楽しめる
4人で連携するオーダーとは打って変わり、ものすごい数のプレイヤーが集まっていっしょにバトルができるのが、本作オリジナルのMMOモードだ。
このモードでは、同じマップにいるプレイヤー同士で協力して、次々と現れるアラガミたちを自由に討伐することができる。
周りにいるプレイヤーは全員味方! 倒したアラガミは一定時間が経過すると再び出現するので、好きなだけ素材集めやレベル上げができる自由なバトルモードだ
普段なら苦戦必須の強敵も、物量作戦で簡単に討伐できるようになる。普段のMMORPGではご法度な横殴りも、『GEオンライン』なら大歓迎!
倒したら、みんなで仲良く捕食タイム。もちろん、バトルに参加していない場合は、アラガミを食べても意味はないので注意しよう
マルチプレイの楽しさは随一!捕食の気持ちよさをぜひ体験してみよう
『GEオンライン』は、『ゴッドイーター』シリーズの魅力をそのままスマホに持ってくることに成功したといえるのではないだろうか。
バトル中は手元が忙しいので、スマホのアクションゲームの中ではかなり難易度は高めではあるが、爽快感は申し分ない。
4人協力プレイとMMOモードは、どちらも違った楽しみがあるので、その日の気分に合わせて自由に遊べるのも本作の魅力になっている。
武器製作だけでなく、キャラクターの育成にもやり込み要素があるので、これまで以上に長く遊べる『ゴッドイーター』をぜひ正式サービスでプレイしてみよう!
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