戦場を自由に駆け巡る! リアルタイム軍勢バトル
『戦国幻武』は、日本の戦国時代を舞台にした3D軍勢バトルゲーム。
豊臣秀吉や武田信玄などの名高い戦国武将たちを、自分の手で自由に動かして敵城を攻め落とす、アクション要素の強い戦術バトルが面白いタイトルだ。
自分で布陣した武将たちをタップ&スライドの簡単操作で指揮して戦う、軍師的な立ち位置で勝利をつかみ取っていく
信長の生涯を追体験できるメインストーリー
メインの「物語」では、記憶を失った織田信長の家臣となって、信長が“尾張の大うつけ”と呼ばれていた少年時代の天文十六年を起点に、その後のさまざまな戦(いくさ)に挑んでいく。
ストーリーの序盤では、織田信行との家督争いなどに参戦し、まずは尾張の統一を目指すことになる。
信長の弟である信行を織田家の後継者にせんとする、柴田勝家との戦いも体験できる
自由度満点のリアルタイム戦術バトル
本作のメインとなる戦は、自身が敷いた布陣を指揮して敵部隊の全滅や敵本陣の壊滅を目指していくシミュレーションバトルとなっている。
広い戦場を駆け抜けていく、おなじみのRTS系タイトルとは一線を画したゲーム性で、いかに部隊をうまく指揮できるかが勝敗の分かれ目となる。
武将をタップして、向かいたい場所や攻撃したい敵にスライドさせると、兵を率いながら移動・攻撃してくれる
攻撃は武器によって異なる射程距離に入るとオートで行われる。部隊を裏側から攻撃すると「背後攻撃」となって、ダメージアップするなどといったテクニックもある
バトル中に徐々にたまっていく「士気」ゲージを消費することで、「戦法」を発動できる。
その効果は敵軍に大ダメージを与えるものから、一時的に攻撃力を向上させるものなどさまざま。
武将のカットインとセリフも入り、バトルをいっそう盛り上げてくれる。
非常に役立つのが、範囲内を味方回復して防御力までをも一時的にアップさせる「帰蝶」の戦法。発動させる前に、効果範囲が時間が止まった状態で確認できる
もちろん、敵武将も戦法を使ってくる。相手の戦法をどうやり過ごすかも重要になってきそうだ
チュートリアルでは多くは語られないが、敵大将を討ち取ると本陣にダメージが入りやすくなるなどの隠れた戦術要素があると思われる。
急に敵部隊が挟み撃ちを狙うように現れるなど、まるでギミックのように配置された部隊のおかげで、毎回新鮮な気持ちでバトルに没頭しやすいのもポイントだ。
どんなに優勢でも、裏取りされて先に本陣を壊滅されたら負けとなってしまう。ミニマップを見て相手の戦術に即座に対応することも、クリアのコツとなるだろう
兵種とコストでさらに広がる戦術
武将にはそれぞれ、槍や弓といった「武将兵種」が決められており、武将とともに出陣する兵も同じ武器を持った兵になる。
兵種は全部で5種類あり、それぞれが遠距離攻撃に強いなどの特徴を持っていて、その効果を存分に生かせるように指揮するとグッと戦いやすくなる。
5つの兵種と特徴
- 騎兵:移動時にダメージを与えられる突撃効果があり、機動力を生かしながら攻撃できる。遠距離攻撃によるダメージも軽減できて、弓や銃、陰陽に強い
- 弓兵:一定確率で、放った矢のダメージを上昇する。こちらも遠距離攻撃のダメージを軽減できる
- 槍兵:兵力が減ると防御力が上がり、通常攻撃のダメージも軽減できる防御に特化した兵種
- 鉄砲:通常攻撃するたびに相手の防御力を下げる、持久戦が得意な兵種。会心率と攻撃速度もアップする
- 陰陽:10秒ごとに生成する法玉で攻撃する。戦法のダメージ量も増加でき、ヒット&アウェイが得意な特殊な兵種
さらに属性の概念まであり、その相性関係はかなり複雑。ゲーム序盤は何となく動かしながら戦っていれば勝てる難易度となっているので、プレイしながらゆっくり戦術を磨いていこう
武将のレアリティーはUR、SR、R、Nの4段階に分かれていて、当然ながらレアリティーが高いほどステータスが高い。
しかし武将には「コスト」もあり、ただ強い武将を集めても全員は配置できないということも。
配置できる総コストは、プレイヤーレベルに合わせて増えていく。布陣に配置した武将の位置は好きなように変更でき、本陣の位置まで自由自在だ
城下町を繁栄させてより快適に
拠点となる「天守閣」の周りには、「武将家」や「農地」などさまざまな施設が広がっている。
これらの施設では、定期的に兵糧や銅銭を得たりバトル時の本陣のHPを上げたりと、多様な恩恵を受けられる。
プレイヤーレベルが上がると、新しく施設を設置でき、徐々ににぎやかな城下町に進化する
施設は昇級して効果を高めることもでき、続ければ続けるほど快適にゲームできる環境が整っていく。
建築を進めて施設のレベルが上がると「繁栄度」という数値も増加していき、自分のやり込み度合が目に見えてわかるのもうれしいポイントだ。
ゲーム内仮想通貨を使わずに、いわゆる大工にあたる役割の「労力」を増やせるのが特筆すべきところ。つまり、ゲームを進めれば、同時建造&昇格できる数が劇的に増えていくのだ
気軽に本格的な戦術バトルが味わえる超ボリューム作
メインとなる物語のほかにも、対人戦の「闘技場」や武将、兵士などの育成を加速させる報酬がガッポリ手に入る「演武」など、さまざまな遊び方でプレイできる。
「無限城」や「奉行」などの今回はアンロックできなかったモードや、「征戦」「国戦」と略されたまだ準備中のモードなど、遊びきれるか心配になるほど多種多様なコンテンツも待っている。
闘技場は、布陣だけ行なってオートバトルを見守るタイプのPvPバトル。数値上はラクに勝てそうな相手でも、配置や戦法の差で負けてしまうこともあった。本作ならではの面白いところだ
スマホタイトルで、このようなタイプの戦略バトルは珍しい。
「これぞ戦!」と感じられるような、目まぐるしく采配が求められる軍配バトルを、一度は自分の手で味わってみてほしい。
- 使用した端末機種:iPhone 6
- iOSのバージョン:10.3.2
- プレイ時間:約2時間
- 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.2
- 課金総額:0円
(C) 6waves