仮想空間に再現された池袋で神々のカードバトルが開幕!
『period zero』(以下、ピリオドゼロ)は、さまざまなアビリティを持つカードを戦場に出しながら、対戦相手のライフを削っていくカードゲームだ。
プレイヤーは、池袋を再現した仮想空間都市「Tokyo Area Zero(通称:ゼロ区)」で繰り広げられる、世界の命運をかけたカードバトルに巻き込まれていく。
バトルに使うのは、ユニットカード4枚と、1度しか使えない魔法カード1枚のみ。デッキのカードはすべて手札にあり、毎ターンユニットカードを2枚ずつ出して、相手プレイヤーにダメージを与えていく
基本的には、ストーリーモードに沿って進めていくことになる。池袋をベースにした仮想都市の中には、自分と同じようにカードバトルをしている人がいるので、バトルを申し込んでいこう
カードの属性相性やアビリティ(スキル)など、スマホRPGではおなじみの要素に加えて、運が大きく絡むシステムもあり、カードゲームとしては非常に新鮮なバトルを楽しめる。
いわゆるTCG(トレーディングカードゲーム)のルールとは異なる点が多いので、ひとつのオリジナルカードゲームとして遊んでみよう。
公式サイトにもある「牛丼片手に世界を救うカードゲーム」というキャッチコピーをネタにした、サブストーリーも楽しめる。かなり無理やりなストーリー展開にびっくりしたが、本編の息抜きにはぴったりだろう
有名イラストレーターが描くカードが多数登場
カードのイラストを担当しているイラストレーターの中には、『テイルズ オブ』シリーズでおなじみのいのまたむつみ氏や、『マクロス』シリーズでキャラクター原案をしている美樹本晴彦氏などの名前がある。
ほかにも、『パズドラ』のキャラクターイラストを担当している風間雷太氏など、総勢100名以上の超豪華なイラストレーターが参加している。
筆者が個人的に大好きな美樹本晴彦氏は、ウルトラレアのユニットカード「アテナ」のイラストを描いている。かなりのレアカードだが、ぜひゲットしたいものだ
風間雷太さんが描く「クーフーリン」はこちら。『パズドラ』とはまた違った魅力がある、リアルな画風になっている。ちなみに、クーフーリンはチュートリアルで木属性のデッキを選択するともらうことができる
バトルに勝つたびにカード入手のチャンスが!
本作では、カードパックを購入する以外に、バトルの勝利報酬でカードを1枚獲得できる。
レアなカードはなかなか手に入らないが、遊んだ分だけカード入手のチャンスがあるので、どんどんバトルをしていこう。
カードの獲得には、ソウルカードというアイテムが必要になる。ソウルカードは、時間経過で回復するので、無課金でもカードを集め放題だ
選んだカードのスピードによって先攻が決まるターン制バトル
バトルが始まったら、お互いのプレイヤーは手札の中から好きなユニットカードを2枚選択して、「前衛」と「後衛」のスロットに1枚ずつ召喚する。
ユニットカードには、「前衛攻撃力」と「後衛攻撃力」というステータスがあり、配置したスロットによって相手に対する攻撃力が変化する。
同じカードでも、前衛と後衛のどちらに配置するかで攻撃力が変化。攻撃はすべてプレイヤーのライフに直接ダメージを与えるので、カードが破壊されるということはない
また、HPや攻撃力のほかに、カードゲームではあまり見かけない「スピード(速度)」のステータスがある。
本作のバトルでは、ターン開始時は先攻後攻が決まっておらず、このカードのスピードによって、どちらのプレイヤーが先に攻撃できるか決定するのが非常に大きな特徴になっている。
カードを決定すると、先攻後攻を決める判定が行なわれる。召喚した2枚のカードのスピードの合計値が高い方のプレイヤーが、先に攻撃する権利を獲得できる
4枚のカードのHPを足したものが、そのままプレイヤーのHPになる。先攻を取れるスピードも重要だが、HPが低すぎると意味がないので、デッキのカードはバランスよく選んでいきたい
お互いの攻撃が終わるとターン終了で、ユニットカードが手札に戻される。これを繰り返して、先に相手のHPを0にしたプレイヤーの勝利となる。
APをためてユニットの必殺技「アビリティ」を発動
各ユニットには、バトル中に発動できる「アビリティ」がある(一部アビリティがないユニットもいる)。
アビリティには、攻撃力などのステータスを上げるものや、HP回復、受けるダメージを減少などさまざまな種類がある。
APがたまった状態でカードを召喚すると、バトル中にオートでアビリティが発動する。APがたまっていても、手札からは発動できないので注意しよう
APは、毎ターン終了時に補充される。バトルで使わなかったカードはAPを2倍獲得できるので、反撃に備えてカードを手札に温存するという戦い方もある
全体的にアビリティの発動に必要なAPは少なめなので、うまくカードを回していけば連続で発動させることもできる。
4枚のユニットカードをどう使い分けていくかが、プレイヤーの腕の見せどころになるだろう。
前衛の属性を読み切って「クリティカルコア」を勝ち取ろう
本作の最大の特徴ともいえるシステムが、当たりを引くと相手に与えるダメージが2倍になる「クリティカルコア」だ。
クリティカルコアは、先攻を取ったり、有利な属性になったときにもらえるアイテムで、これをたくさんもらえるほど、バトルを有利に進めることができる。
ユニットカードには、「火」「水」「木」の3種類の属性がある。本作では、前衛に配置したカードの属性が、そのままプレイヤーの属性になる
先攻を取ったときは2個のクリティカルコアが、有利属性だとその2倍となる4個のクリティカルコアがもらえる。バトルでは、相手の属性を読み切るテクニックが必須といえるだろう
ユニットの攻撃前に、手に入れたクリティカルコアの数だけボーナスの抽選がある。ここで当たりを引くと、相手に与えるダメージが2倍になる
お互いがカードを決定するまで属性は分からないため、狙って有利な属性を出すことはできないが、ユニットの枚数が4枚しかないため、後半になるほど相手の属性を読みやすくなる。
当たりを引けるかは完全に運任せではあるが、バトルで読み勝った数だけ、大ダメージを与えるチャンスがどんどん多くなっていく。
バトル中に1回だけ使えるSPカードで一発逆転!?
デッキには、バトルで召喚するユニットカードのほかに、バトルで1回だけ使える「SPカード」がある。
基本的にはいったん発動したら消滅する魔法カードのような扱いだが、大逆転を狙えるような強力な効果を持っている。
アビリティと同じく、使うにはターン経過で増えていくエネルギーをチャージする必要がある。カードによって発動に必要なターン数が異なるので、どのカードを使うかは慎重に選択しよう
中には、バトル終了まで効果が永続するカードも。現在開催されているイベントストーリーのボスが使ってくるので、HP回復のアビリティなどで対策を考えておきたい
対戦モードがないのは残念だがシステムは面白い
カードゲームということで、対人戦を期待していたのだが、現時点ではプレイヤー同士の対戦モードは実装されていない。
一応はランキングバトルでほかのプレイヤーのデッキと戦えるものの、やはりちゃんとした対人戦で遊んでみたいのが本音といったところだろうか。
カードの育成要素などもあり、長くやり込めるタイトルになっているので、今後のアップデートにも期待したい。
レアカードが手に入るイベントストーリーは、初心者でもクリアできる難易度なのはうれしいところ。強いカードを手に入れたら、ランキングが競えるデュエルモードにチャレンジしてみよう
同じカードを獲得すると、強化ポイントがもらえる。レベルアップはかなり大変だが、強化ポイントはどのカードにも使えるので、最強デッキの道のりは思ったよりは遠くないのだろうか
- 使用した端末機種:iPhone 5s
- OSのバージョン:iOS 9.3.2
- プレイ時間:約3時間
- 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.0
- 課金総額:0円
(C) TAITO CORPORATION 2016 ALL RIGHTS RESERVED.