ソルジャーズ・インク【ゲームレビュー】

最先端の人型ドローンや超高性能な戦闘機など、今よりも技術が進んだ時代で戦争ゲームが楽しめる『ソルジャーズ・インク』。人類同士の争いが絶えない戦場のど真ん中で、基地の軍事力を拡大しながら周囲の勢力をたたきつぶしていこう!

西暦2037年の未来世界を舞台にした超兵器バトルRTS

『ソルジャーズ・インク』(以下、ソルイン)は、兵器の技術開発が目覚ましい発展を遂げた近未来の世界をモチーフにしたリアルタイムストラテジー(RTS)だ。

プレイヤーは指揮官として軍事基地の整備をしながら、さまざまな兵器を開発し、広大なマップに立ち並ぶほかのプレイヤーの拠点を攻め落としていく。

プレイヤーの基地には、近代的な施設をどんどん建設することができる。食料や燃料などの資源を蓄えながら、対戦相手を倒すための軍事力を整えていこう

今から約20年後、西暦2,037年の地球が舞台となる本作では、現代では考えられないような、SF作品をほうふつとさせるロボット兵士などが戦闘ユニットとして多数登場する。

これらのユニットには、開発された経緯や性能などが個別にしっかりと設定されており、なかなかマニアックな用語が飛び交うユニットの詳細画面は必見だ。その一部を紹介していこう。

■機械化歩兵:カイケン・アサルトドローン

タイフーン社の最高傑作として開発された、高性能の人型ドローン兵器。AP弾にも耐え得るチタン合金のボディに加えて、警戒AIシステムによる自働戦闘も可能。だが実地試験の事故の影響から、実戦では滅多に使われなくなってしまった

■機甲部隊:セキラドローン

全高130cmという小型ボディを生かした「機動力」が最大の武器。開発当初はあまり評価が高くなかったが、2,036年のアップグレードでジャングル戦にも対応できるようになってから爆発的大ヒットとなる

洋ゲーテイストだが日本語の翻訳は完璧! チュートリアルでは日本語の音声ガイドも

ザ・海外ゲームといった印象が強い本作だが、日本でのサービスにも力を入れているようで、テキストは完璧な日本語に翻訳されている。

またチュートリアルなどに登場するキャラクターが、日本語のボイス付きでゲームの解説してくれるという、なかなかに珍しい要素が実装されているのには驚かされた。

「そこ、ボイスあるんだ!」と思ってしまう、キム司令の登場シーン。この後、ちゃんと音声ありでしばらくの間はゲームをサポートしてくれる

4人の歴戦の猛者から自分の分身となる「ヒーロー」を選択

チュートリアルの途中で選べるヒーローは、自分のシンボルアイコンとして表示されるようになる。

性能はすべて同じなので、見た目で決めてしまってOKだ。

どのヒーローも、ただならぬオーラをまとっている。ちょっとワイルド寄りな風貌のキャラクターばかりだが、数々の戦場を生き抜いてきたことを考えると納得するしかないだろうか

また、ヒーローの詳細画面からアバターの変更もできる。髪型や服装が大きく変化するので、自分の好みに合わせて変更するのがおすすめだ

部隊を指揮する司令官になって拠点の軍事力を拡大

敵国に戦争を仕掛ける前に、「資源の回収」「施設の建設と強化」「ユニットの生産」の3つのアクションを繰り返しながら、自分の拠点を拡大していく。

施設を建設できるエリアがものすごく多いので最初は迷いそうになるが、かなり進んだところまで建設すべき施設などのアドバイスがあるため、RTS初心者でもなんとかついていけるだろう。

まさに「軍事基地」といった感じの場所が、各プレイヤーの拠点となる。拠点では、資源の生産や最新兵器の研究などの役割がある、さまざまな施設を建設することができる

施設の建設やユニットの生産には、「燃料」「弾薬」「食料」の資源を大量に集める必要がある。序盤は、ヒーローアイコンの下に表示されている「クエスト」のとおりに進めていけば資源に困ることもないだろう

建設現場や作業車両などの細かなモーションに注目!

未来設定ということもあり、施設の建設はすべて作業用アームが行なってくれる。

また、荷物を積んだトラックが走っていたり、戦闘用ドローンが飛びまわっていたりと、拠点を眺めているのもなかなか楽しい。

建設の待ち時間が少しあるときなど、ちょっとした時間に画面をピンチインで拡大してみよう。高細密なグラフィックなので、この辺りの見ごたえはバッチリだ

開発できるユニットは「軽歩兵」「機械化歩兵」「機甲部隊」「航空部隊」の4タイプ

周辺地域に攻め込むには、「兵舎」という施設で生産したユニットを使ってチームを組む必要がある。

序盤は「軽歩兵」と呼ばれる、いわゆる人間のユニットしか生産できないが、ゲームを進めていくと「戦車」や「戦闘機」に加えて、人工知能で動く「人型ドローン兵器」などを開発できるようになる。

訓練によって生産した兵士は、技術開発によって攻撃性能などを強化することもできる。どちらも資源を消費するので、できるだけ資源には余裕を持たせておきたい

ユニットの画像にも、本作のグラフィックレベルの高さがよく現れている。これらのユニットは、筆者はまだ開放できていないため強さは未知数だが、人間の兵士よりも圧倒的な攻撃力や耐久力がありそうだ

最強部隊を他国に送り込んで資源を略奪しよう

生産したユニットを組み合わせてオリジナルの軍隊を結成したら、いよいよ近隣諸国へ襲撃開始だ。

本作のバトルは基本的にはすべてオートで進んでいくので、プレイヤーは「どの場所にどのくらいの戦力を送り込むか」を決めるだけでいい。

自国の周りには、各プレイヤーの基地と、そのプレイヤーが建設した施設がある。プレイヤー名の横に、そのプレイヤーのレベルが表示されているので、それを参考にしながら攻めやすいポイントを探してみよう

襲撃に成功すると、対戦相手から資源を奪うことができる。

施設で生産した資源と合わせて、基地の発展のためにありがたく使わせてもらおう。

日本限定特典のスタートダッシュパックで序盤はサクサク

施設の建設にかかる待機時間や、侵略にかかる時間は比較的短めで、それほど待っているストレスを感じることはない。

さらに、日本限定のスペシャルパッケージが無料で全ユーザーに配布されている。

限定パックには、資源やユニットに加えて、貴重なダイヤも含まれている。建設時間を加速できるアイテムは、ゲームを進めていけば生産もできるようになるので、積極的に使っていこう

序盤は非常にサクサク進めていけるので、最強のドローン兵器の開発を目指して、どんどんゲームをプレイしてみよう。

もちろんRTSではおなじみの「同盟」機能もあるので、まだ見ぬ仲間たちとの出会いを求めて加入してみるのもおすすめだ。

  • 使用した端末機種:iPhone 5s
  • OSのバージョン:iOS 9.3.2
  • プレイ時間:約3時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.12
  • 課金総額:0円

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