クリミナルケース【ゲームレビュー】

『クリミナルケース』は、犯行現場に残された証拠品を探しながら殺人事件を解決していく、「モノ探し」要素がメインのアドベンチャーゲームだ。ゾッとするほどリアルな描写は必見だが、アメリカンなテンションのノリノリな仲間たちのおかげで、それほど怖いゲームにはなっていなかった!

科学捜査班の気分がたっぷり味わえるモノ探しアドベンチャー

『クリミナルケース』は、画面内に散らばったモノの中から指定されたアイテムを見つける、モノ探し系のアドベンチャーゲームだ。英語圏では、Hidden Object Gamesというジャンルで親しまれている。

プレイヤーは、街で起こる事件を調査する捜査官チームの一員としてさまざまな犯行現場に赴き、そこで見つけた証拠品をもとに事件の真犯人を探し出していく。

ゲームの基本は、犯行現場での「モノ探し」だ。画面下に見つけるべき「証拠品」が指定されているので、画面内をくまなく探し、目当ての品を見つけたらタップで回収していこう

見つけた証拠品から、事件解決につながる手がかりを探していく。証拠品を検証していくと、次第に犯人がどんな人物なのかが浮き彫りになってくる

捜査の過程では、何人かの容疑者が登場する。プレイヤーは、犯行現場の証拠品から、犯人の身体的特徴や事件当時の服装などを見つけ出して、容疑者の中から犯人を特定していく。

見事犯人の逮捕に成功するとステージクリアとなり、新たな事件が発生して次のステージへと進んでいく。

容疑者の中には、見つけた手がかりと完全に一致する人物が1人だけいる。証拠品をたたきつけて犯人を追い詰めていこう

序盤をプレイした限りでは、難易度は思ったよりも抑えられている印象だ。

科学捜査班を題材にした人気の海外ドラマを再現したような雰囲気になっていて、事件発生から解決までの流れをまとめて体験できる。こういったドラマが好きな人にはたまらないゲームではないだろうか。

リアルなグラフィックでのモノ探しは臨場感バツグン!

本作をプレイしてまず驚かされたのが、そのグラフィックレベルの高さだ。

特に「モノ探し」パートのグラフィックが非常にリアル! 犯行現場の凄惨な様子が、とても高いレベルで表現されている。

初回の現場検証は、被害者の遺体回収から。無残な殺され方をしているケースが多く、目を覆いたくなってしまう。しかし、犯人逮捕のために頑張って証拠品を探し出そう

画面の操作はタップだけなので、モノ探しゲームが初めてという人でも問題ない。

どうしても見つからないときのために、証拠品の場所を1つだけ教えてくれる「ヒント」機能もあるので、それほど苦労せずに進めていけるはずだ。

モノ探し以外に、パズルのようなモードもある。これらを進めていくと、証拠品を検証するのに必要なアイテム「スター」がたまっていく

クリアタイムなどの評価によって、もらえるスターの量が大きく変化する。素早く事件を解決するなら、モノ探しを解くスピードも重要になってくる

重要な証拠品を見つけると、事件の手がかりとして鑑識に回される。何が怪しいかの判断はすべてオートでやってくれるので、プレイヤーはモノ探しに専念するだけでOK

簡単なミニゲームを楽しみながら証拠品を調べよう

モノ探しで証拠品を集めたら、今度はその証拠品を徹底的に検証・分析して、犯人につながる手がかりを見つけていく。

証拠品の検証では、暗号の解読やパズルなどの簡単なミニゲームもあるので、頭の体操のつもりで解いてみよう。

モノ探しで集めたスターを使って、証拠品を調べていく。スターが足りなくなった場合は、モノ探しパートに戻って集めてこよう

ミニゲームにヒントは一切ないが、内容自体は難しくない。素早くクリアできると、ボーナスとしてスタミナが少しだけ回復する

さまざまな証拠品を検証しながら、犯人逮捕につながる重要な手がかりを見つけよう

証拠品が示す人物を見つけて犯人を逮捕!

すべての証拠品がそろったら、いよいよ犯人逮捕へ動き出す。

事件の捜査をしているうちに何人かの容疑者が浮上してくるので、証拠品から得た情報をもとに、それが当てはまる人物を探し当てて犯人を逮捕しよう。

犯人への手がかりをすべて見つけると、エピソードも大詰めだ。証拠品を持って、容疑者のところへ乗り込もう

似たような特徴を持つ容疑者が集められている中、証拠品のどこかに犯人を決定づけるものがある。それさえわかれば犯人逮捕はもう目の前だ

証拠品から犯人を割り出し逮捕に成功すれば、長かった事件もようやく解決となる。

犯人逮捕の知らせを聞いて、署長も大喜びのようだ。満面の笑みでプレイヤーを迎えてくれる

グロテスクな描写が苦手な人は注意

本作をプレイするうえで注意しておきたいのが、ゲームの途中でグロテスクなシーンが出てくるということ。

現場には、凄惨な殺され方をした死体のほか、事件に使われた凶器などがあり、血の表現なども若干激しめだ。

犯行現場を捜査していると「切断された手」が見つかることも。確かに重要な手がかりではあるが、なかなかにインパクトが強い

全体的に見ればそれほど頻度が高いわけではないが、こういった表現が苦手な人にはあまりおすすめできないかもしれない。

捜査チームのノリはアメリカンスタイルで面白い

内容的にはシリアスなゲームのはずなのだが、捜査に協力してくれる仲間たちの反応が、ものすごく明るいアメリカンスタイルというのが非常に印象的。

男同士の会話でウインクが飛び出したり、現場検証でいいスコアを出すと「イエーイ!」と喜んだり、シリアスな雰囲気をいい意味でぶち壊してくれるシーンが多い

時間をかけてゆっくり遊んでいくサブゲーム向け

本作は、ゲームを進めていくのにスタミナが必要なため、1日に進められるストーリーが限られている。

ゲーム内課金でスタミナを回復できるものの、金額が高めなので、基本的には毎日少しずつ進めていくのがベストだろう。

第3章は課金をしなくても3日後に開放される

普通にゲームを進めていくと、2章クリア後にストーリーがいったんストップし、先に進むためにはFacebook連係の登録か課金が必要になる。

しかし、これらの条件を満たさなくても3日経てば続きが遊べるようになるので、急ぎでないなら開放を待つのもおすすめだ。

  • 使用した端末機種:iPhone 5s
  • OSのバージョン:iOS 9.3.2
  • プレイ時間:約3時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.14.2
  • 課金総額:0円

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