SPL-T【ゲームレビュー】

モノクロのビジュアルにクリック音だけのサウンド、そして数字が並んだシンプルなゲーム画面……。『SPL-T』は、一見しただけではまったく意味が分からない謎めいたパズルゲームだ。制限時間などは存在せず、じっくりと頭を悩ます思考型の作品となっている。ちなみにタイトル名は「Split(分割する)」に由来するようだ。

タテヨコタテヨコタテ……
シンプルながら“超”奥が深い分割パズル!

これまでに独特なビジュアルの作品を次々と生み出してきたSimogoが開発したパズルゲーム『SPL-T』。タテとヨコのラインを交互に引いていくだけの、単純なルールを採用したパズルゲームとなっている。とてもシンプルなゲーム画面からはちょっと内容が想像できない雰囲気だが、ルールがわかるととても奥が深く、ハマリ度も非常に高い。制限時間などはいっさいないので、熟考して画面にラインを引いていこう。

これほどにシンプルなホーム画面も珍しい。大きなタイトルロゴをタップするとゲームスタート。また、小さい「?」をタップするとゲームの解説が見られるのだが、現在は英語表示だけとなっている

画面をラインでどんどん分割

ゲームの基本はヨコ、タテのラインを画面上に引いて、四角いブロックを作っていくこと。ラインを引くことで1ポイントの点数が入る。さらに続けて交互にラインを引いていき、分割する場所がなくなってラインが引けない状態に陥るとゲームオーバーになる。

画面上で分割したい場所をタップすると自動的にラインが引かれる。そのときにヨコかタテのどちらでラインが引かれるかは、画面のいちばん上にいる小さな人形の姿勢で判断できる

次に引こうとするラインで分割できるエリアがなくなってしまったらゲームオーバーだ。この場合は、タテに分割できる場所がなくなってしまった

同じブロックが4つ以上固まると何かが起こる!

ラインを引いていくうちに、同じ形状かつ同じ大きさの四角いブロックが4つ固まると、そのブロックに網掛けのエフェクトが追加され、その中心に数字が表示される。数字が表示されたブロックはそれ以上分割することが不可能になる。

数字は、別の場所でラインを引くことで1つずつ減っていき、減った数字の分だけボーナスポイントが獲得できる仕組みだ。そして最後に、数字が0になると網掛けのブロックが消滅。その上にあるブロックの幅が合っていれば、そのエリアを埋めるようにして上からブロックが降ってくる。

なお、4つが固まった場合だけでなく、6つあるいは8を固めた場合でもまとめて変化が起こる仕組みとなっているので、自信があるならこれを利用して高得点を狙う手もアリだ。

網掛け状態になったブロックの数字がゼロになり、消滅! その場所は真っ白で何もない状態となるが、ブロック消滅によってできた空間と上のブロックの幅がマッチしていれば、そのまま下に落ちてくる

網掛けブロックが落下すると?

網掛けブロックの消滅で、上にあった網掛けブロックが落下することがある。網掛けブロックが落下した場合は、その中の数字が半分になる。もちろん、数字が減った分だけポイントは加算されるうえ、さらに早く網掛けブロックを消すことにもつながるのだ。

通常のブロックから網掛けブロックに変化したときに出現する数字は、先のステージへ進むにつれてどんどん大きくなる。とはいえ、網掛けブロックの数字がどんなに大きくても、落下することで数字が半分になるので、狙って落としていくテクニックは必須だ。落下しやすい配列になるように分割して、ブロックを作っていくのが高得点を得るコツだ

偏らないようにラインを引くべし

高得点を得るためのテクニックの1つに、大きな網掛けブロックを作らないようにするというものがある。そして、長いラインをあまり引かないように、分割の順番を考えることが重要になる。大きなブロックが網掛け状態に変化すると、それが消滅するまでは分割できる場所が相当少なくなってしまう。さらに、長いラインで分割していくと、タテもしくはヨコどちらかのラインを引く場所が少なるのだ。

分割のラインを引くときには、できるだけ短いラインになるような形で分割していくと、高得点を狙いやすくなる。

ちょっとした隠し要素も?

シンプルなゲーム性の作品だが、いろいろと隠し要素が用意されているようだ。タイトルロゴをロングタップすると、何やらバランスゲームのような画面が出現。また、ヘルプ画面にて放置しておくと謎のメッセージが現れるなど、イースターエッグ的な要素もいろいろとあるようだ。

ヘルプ画面の最後のページ。画面の下に登場したカエルをタップしてみると……、何やら謎のメッセージが。どうやら「iPhoneを振ってみよう、または上下逆にてみよう!」とのことなのだが、何が起こるかは自分自身で確かめてもらいたい

じっくりと考えて高得点をたたき出そう!

かなりシンプルなルールながら、高得点を取るのは熟考に熟考を重ねないと難しい。ヘルプにも書かれているのだが、時間制限などがいっさいないゲームなので、先の展開までよく考えてラインを引いていこう。ちなみに、筆者は3時間ほどプレイを続けた結果、なんとか1万点まで到達することができた。次々と消滅していくブロックを見ると達成感も大きく、頭の体操に持ってこいのゲームだ。

  • 使用した端末機種:iPhone 6 / iPhone 5c
  • OSのバージョン:iOS 8.4.1
  • プレイ時間:3時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.3

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