ジェダイになるのも楽じゃない?『STAR WARS/ジェダイチャレンジ』をレビュー

“ジェダイ気分”が味わえる話題のデバイス『STARWARS(TM)/ジェダイチャレンジ』。ARヘッドセットとスマホを連携させることで、あなたの日常がSTARWARSとつながる。その使用感やセットアップ方法などを紹介していこう。

現実世界に『スター・ウォーズ』がやってきた!

Lenovoより発売された『STARWARS(TM)/ジェダイチャレンジ』(以下、ジェダイチャレンジ)は、ARヘッドセットとライトセーバー型のコントローラー、トラッキングビーコンがセットになった製品。

ヘッドセットにスマホを取りつけ、ゲーム画像を現実に透過させて映し出すことで、その場で『スター・ウォーズ』の世界を体験できるものとなっている。

定価29,980円だけあり、箱からして高級感のあるデザイン。家庭用の携帯ゲーム機の箱よりひと回りほど大きいサイズ

ARヘッドセットは、約209.2mm×83.4mm×154.8mm、重さは約470g。

大きさ的には一般的なVR用のHMDと大差ないが、ゲームをする際はこれにスマホ端末の重量が加わるので、若干重い。

Lenovo ミラージュARヘッドセット。鏡のような板の左右にレンズが付けられており、これによってゲーム画面を投影していく

おでこ、ほほに接触する部分にはウレタン素材が使用。奥行があるので、メガネをしながらでもゆったり装着できる。バンドもマジックテープ3か所で調整可能だ

ヘッドセット内にはトレイが内蔵されており、ここにスマホを収納して利用。ヘッドセット左側面から出し入れする

ライトセーバー・コントローラーは、寸法315.5mm×47.2mm、重さ約275g。

先端の白く、やわらかい部位が光り、ヘッドセット越しに見るとライトセーバーの刀身が伸びる。

コントローラーに付いているボタンは3種。電源ボタン以外は、ゲーム中にブレードを出したり、フォースを操ることに使うボタンになる

ゲームは、これらに加え、トラッキング用のビーコンを床に設置してプレイすることになる。

ビーコンを設置した場所を中心にゲーム画面が浮かび上がるのだが、ARなので現実にある物体も映り込むことになる。

できるだけ障害物が少なく、暗い部屋の方が見やすいだろう。

ビーコンは、白いゴムボールのような材質の部位が光る。裏面のスイッチを左に入れればピンク(モード1)に、右に入れれば青(モード2)に光る

説明書には1.5m~2.5mほど離れるのが最適な距離と記載されている。見え方は多少変わるが、立っても座ってもプレイ可能だ

そのほかの付属品は以下のようになっている。

付属品一覧

  • LenovoミラージュAR ヘッドセット
  • ライトセーバー・コントローラー
  • トラッキング・ビーコン
  • スマホトレイ
  • lightning – Micro USB変換ケーブル(データ転送用)
  • USB TypeC – Micro USB変換ケーブル(データ転送用)
  • Micro USB – Micro USBケーブル(データ転送用)
  • USB – Micro USB変換ケーブル(充電用)
  • 単三乾電池2本(トラッキング・ビーコン用)
  • ACアダプター(5V/1A)
  • クイック・スタート・ガイド

充電に必要なものは最初からそろっているので、まずはヘッドセットと、コントローラーの充電をしておこう

購入前にスマホが対応しているか要チェック!

本製品は、ストアにある専用アプリを起動させた状態で、ヘッドセットにスマホを挿入して使用する。

アプリの対応端末は今のところそれほど多くはない。

ストアで無料でDLできるので、購入前に対応しているか確認しておいた方がいいだろう。

対応端末

  • iPhone 6~8(各世代のPlusも対応、Xは非対応)
  • Galaxy S8/S7/S7 edge
  • Google Pixel/Pixel XL
  • Moto Z Force Edition
  • LG G6

非対応の端末にアプリを入れるとアラートが表示される。指示どおりセットアップすればいちおうプレイできるが、ベストパフォーマンスは保証しない、といった内容だ

筆者も非対応端末(Xperia XZ)で検証。

セットアップ自体はできたが、いざゲームを始めようというときに接続エラーが発生。残念ながらプレイすることができなかった。

端末検索中のままゲームが起動しない状態が続く。対応端末の場合は、そもそもこの画面が表示されない

また、ゲームはトレイの窓から露出したスマホ画面を透過させることになるのだが、端末が大きすぎたり、小さすぎたりすると、うまくフィットしない。

ハード面でも制約があることが、対応端末を少なくしている要因と言えるだろう。

4.7インチ~5.xインチまでの端末なら、トレイ側の調整で収納可能。「Nexus 6」(6インチ)や「iPhone SE」(4インチ)はフィットせず。大きすぎても、小さすぎても使えない

端末によってトレイの窓から露出する画面の大きさが変わる。対応端末の場合、ジャストなサイズが自動で選択される

アプリが日本語非対応

アプリ内で選択できる言語は、英語かドイツ語の2つのみ。

セットアップ画面からして英語。ところどころ英単語を調べながら進めた

アプリのセットアップ方法

1.スマホ、または接続したイヤホン(有線 or Bluetooth)の音量調整を行う

ここ以外に、スマホやイヤホンの音量調整機能も利用可能。ただし、一度ヘッドセットに接続してからは、イヤホン以外からの調整はできない

2.コントローラーの電源を入れたのち、いずれかのボタンを押して、スマホと同期させる(同期が完了するとコントローラーの先端が青くなる)

3.コントローラーを8の字に動かし、キャリブレーションする

4.ビーコンの裏面のスイッチを左(ピンク色になる)に切り替え、周囲に障害物のない場所に設置する

5.ディスプレイ側を上に向け、スマホに接続ケーブルを取りつける

画像にもあるが、スマホ画面を横(右が端末の上にあたる)にした状態で上向きにケーブルを接続する。向きが逆だと、端末がトレイにはまらない

6.ヘッドセットからトレイを引っぱり出し、スマホを入れる。この際、フリッパーを端末に合うように動かす。

大きな端末はトレイの外側に、小さな端末はトレイの内側にフリッパーがくる

7.セットしたスマホが動かないように調整する

トレイに調整用の金具が2つついており、これを押すことでトレイがフィットするようになる

8.トレイの窓から出た画面がぴったりのサイズになるように調整する。(対応端末の場合、自動調整)

9.トレイをヘッドセットに挿入し、ケーブルを接続する

イヤホンを接続する場合はこのときに行う。多少不格好だが、はみ出しても問題なく利用は可能

10.コントローラーのいずれかのボタンを押すとゲームが起動する

3種類の異なるゲームが楽しめる

本作では、3種類のゲーム性の異なるコンテンツを楽しむことができる。

画面が撮影困難であるため、紹介動画をいっしょに載せておこう。

ちなみにこれらはイメージでもPVでもなく、本当に動画内のようなゲーム体験ができる。

ゲームを切り替えたい場合は、ヘッドセット側面のメニューボタンを押す。左から決定ボタン、キャンセルボタン、メニューボタンだ

ライトセーバー・バトル(COMBAT)

本作のメインコンテンツともいえる、ジェダイになりきれる爽快アクションゲーム。

ブンブンとライトセーバーを振り回していくところは想像どおりだが、敵の弾丸や斬撃があらかじめ予測線で表示されるところが印象的。

タイミングよく弾を斬って跳ね返したり、敵の斬撃を構えて防ぐことで、自然と映画のような格好、立ち回りをすることになるのだ。

スキル要素として、フォースの力も利用することができるので、まさしくジェダイの騎士のように戦うことができるコンテンツとなっていた。

https://www.youtube.com/watch?v=BQc8CZDt9Qg

ホロチェス(INSIGHT)

円形上の盤面で、クリーチャーを交互に動かして敵を倒していく。

クリーチャーには体力や攻撃力の概念があり、チェスというよりは往年のターン制タクティカルRPGのようなゲーム性。

システム的には見慣れたものだが、ホログラムで立体的、かつさまざま視点から見れるバトルはなかなか新鮮な体験だ。

https://www.youtube.com/watch?v=WPWnQGqkk3c

戦略バトル(LEADERSHIP)

ユニットを戦線に次々と投入していくリアルタイムストラテジーゲーム。

ユニットや、マップ内の施設などにそれぞれ攻撃面、防御面の特性があり、これを臨機応変に利用していくことが勝利のカギとなる。

ゲーム中は、戦場を真横から俯瞰で眺め、コントローラーの光でユニットを投入する地点を指し示すことになる。

これぞ指揮官、といった雰囲気を味わうことができるはずだ。

https://www.youtube.com/watch?v=-p1usNKD-Rg

ジェダイになりきるには英語力がほしい!

ARということで、PCなどなくてもその場でゲームを楽しめることが最大の魅力。

3種類のコンテンツはどれも作り込まれており、ゲームとしてきちんと面白いものになっている。

特に、迫りくる敵を相手に華麗(だと本人は思っている)にライトセーバーを振り回すのは、遊園地のアトラクションのようで、かなり気持ちがいい。

『スター・ウォーズ』ファンなら間違いなく楽しめるだろう。

一方で、スマホ搭載のヘッドセットが若干重いことや、全編英語であることの影響で、筆者は『スター・ウォーズ』の世界に深く入り込むことができなかった。

特に英語のヒアリングはハードルが高く、これができないと細かな物語などがわからない。

日本での普及を考えると、日本語化、字幕化といったアップデートにも期待したいところだ。

製品を体験できるイベントも開催予定!

12月中に開催される『スター・ウォーズ』関連のイベントでは、本製品を実際に体験することができる。購入を検討中の方は、一度足を運んでみてはいかがだろうか。

Star WarsTM/ジェダイ・チャレンジ体験イベント

会場:ビックカメラ有楽町店

  • 開催期間:2017年12月14日(木)~12月17日(日)

会場:109MEN’S 1階エントランス

  • 開催期間(1):2017年12月15日(金)~12月17日(日)
  • 開催期間(2):2017年12月23日(土)~12月25日(月)

映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』公開記念 衝撃のスター・ウォーズ展

会場:汐留・日本テレビ2階日テレホール

  • 開催期間:2017年12月22日(金)~12月29日(金)

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