最弱から最強を目指すサッカークラブ育成SLG
『カルチョビットA(アー)』は、サッカークラブを経営するスポーツシミュレーションゲームだ。
プレイヤーは弱小クラブの監督になり、選手たちの育成をしながら、世界最高のクラブチームを目指していく。
サッカーの試合は、ほぼオートで進んでいく。選手の交代とポジションの変更、攻めと守りの切り替えの指示を出しながら、チームを裏から支えてあげよう
試合が終わったら、選手たちのトレーニングや新しい選手のスカウトをして、チームを強化していく
プレイヤーの目標は、国内リーグ制覇、ジャパンカップ優勝、ワールドクラシック優勝の三冠を達成することだ。国内の下位リーグから少しずつ上がっていき、最終的には世界のトップクラブとわたり合っていくことになる
基本的には、試合を観戦しながらまったりとチームを育成していくといった、非常にシンプルな内容になっている。
携帯ゲーム機でも人気のある『カルチョビット』シリーズだが、システムや面白さは、本作にそのまま引き継がれているといっていいだろう。
『カルチョビット』シリーズとは?
2006年にゲームボーイアドバンス、2012年にニンテンドー3DSで発売され、サッカーファンやスポーツゲームファンに親しまれている、サッカークラブ育成シミュレーションゲーム。
本作の開発を行なっているパリティビットは、『ダービースタリオン』や『ベストプレープロ野球』などの人気SLGを生み出したことでも知られている。
バックグラウンドで起動していれば試合は見なくてもOK
1回の試合に掛かる時間は、公式戦で7~8分といったところ。練習試合は前半のみなので、約半分の時間で試合が終わる。
試合の時間は若干長めだが、バックグラウンドでも試合が進んでいく機能があるので、待ち時間はほかのことをしていてもOKだ。
ネットで攻略情報を調べるなど、ちょっとしたことができるので、バックグラウンド機能は非常に便利だった
余談だが、「カルチョ」というのは、フットボール(サッカー)をイタリア語にしたものである。
本作のタイトル『カルチョビット』は、この「カルチョ」に「ちょびっと(※)」という言葉を組み合わせたものになっている。
※ちょびっと本格的な育成SLGというのが、本作のウリになっているようだ。
スタートは最弱チームから
プレイヤーが監督をすることになるのは、設立されたばかりの新米クラブチームだ。
まずは国内にある4つのリーグ戦に参加して、チームの支持率アップと予算の獲得を目指していこう。
序盤はチームの予算も雀の涙程度。少ない予算で強いチームを作り上げ、リーグ戦でいい成績を残すことで、予算の金額も増えて、年俸が高い選手をスカウトできるようになる
登場する選手には、「にしかわ」や「しげまつ」などのよくある名前がついている。実在する選手とは関係ないが、バリエーションが豊富なので、同じ名前の選手も見つかりそうだ
人数は少ないが、女性の選手も登場する。3DS版では女性の方が強いというウワサがあったが、本作ではどうなっているのだろうか
スマホ版では選手の能力低下のシステムが廃止に!
過去の『カルチョビット』シリーズでは、試合などをして月日が経過すると、選手の能力が少しずつ体かするシステムが存在したが、本作ではそれが廃止され、お気に入りの選手をずっと育てられるようになった。
ほかにも、選手のAIの性能アップや操作性の向上など、過去作に比べて遊びやすくなっている。
勝負で負けるほど強くなる育成システム
『カルチョビットA』の最大の特徴ともいえるのが、選手たちの能力を強化する育成システムだ。
本作では、試合中の選手のプレーや行動に応じて、その試合での「課題」がカードとして入手できる。
例えば、試合中にスタミナがなくなってバテてしまった場合、「スタミナをもっとつけて!」ということで「ランニング」の課題が手に入る
試合で得た課題をもとにトレーニングメニューを作成
試合が終わったら、手に入れた課題のカードを使って、選手たちに「特訓」を行なう。
特訓で使うカードによって、選手のどの能力が伸びるかが決まっているので、慣れてくればポジションごとに伸ばしたい能力に特化させることもできる。
各選手ごとに、最大で3枚のカードを使って特訓をする。カードは消耗品なので、一度使うとなくなってしまう。どんどん試合をして、カードをたくさん入手しよう
カードをうまく組み合わせるとスペシャルメニューに変化
カードを特定の組み合わせにして使うと、トレーニングメニューが変化して、通常よりも効果が高いスペシャルメニューで特訓できる。
「PK練習」と「合気道」を組み合わせると、メンタルがものすごく強くなる「スティールハート」に変化。中には、3枚の組み合わせが必要な、見つけるのが難しいスペシャルメニューもある
カードの種類はかなり多いので、いろいろな組み合わせを試して、最強のスペシャルメニューを見つけよう。
わざと負けて選手の強化を狙う面白い攻略法も
試合中にチームの課題が明らかになればなるほど、より多くのトレーニングメニューを入手できる本作では、必ずしも試合に勝った方がゲームを効率的に進められるわけではない。
時には、控え選手でチームを組んでわざと苦戦させて、課題のカードを大量に手に入れるという攻略法もある。
負けてもチームの成績や人気に影響しない練習試合は、選手育成には欠かせない、ある意味で公式戦よりも大事な試合だ。気持ちとしては試合に勝ちたいが、選手の育成のためにわざと負けるという判断ができるかは監督に掛かっている
3DSソフトと同じクオリティーで遊べるので課金もあり!
『カルチョビットA』は、上位のリーグを解放するのに課金が必要になる。
ゲーム内容自体は3DS版とほぼ同じかそれ以上といえるので、課金してプレイする価値はじゅうぶんにあるだろう。
無料で遊べる範囲で本作の魅力はほとんど味わえるので、サッカー好きや育成シミュレーションが好きな人は、ぜひプレイしてみよう。
- 使用した端末機種:iPhone 5s
- OSのバージョン:iOS 10.2
- プレイ時間:約3時間
- 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.0
- 課金総額:0円
(C) ParityBit