ツインシューター:インベーダーズ【ゲームレビュー】

『ツインシューター:インベーダーズ』は、向かい合った2つのスペースシップを操作して次々と出現するインベーダーを撃破していく、アーケードゲームライクなシューティングゲームだ。敵からそれた弾は、もう一方の自分の機体を破壊してしまう可能性が! 最大15種類の機体をアンロックすることが可能で、2人のプレイヤーによる協力プレイも楽しめる。

防衛ラインに殺到する敵を撃破! 強力な攻撃は自機をも貫く

往年の『スペースインベーダー』を左右対称に組み合わせたようなビジュアル&ゲーム性が特徴となっている『ツインシューター:インベーダーズ』。左右の最終防衛ラインを目掛けて、侵略者(インベーダー)たちが左右に分かれて攻撃してくる。それを守る自機も左右に配置され、プレイヤーは2つの機体を同時に操作していくことになる。

ドット絵調の3Dグラフィックと、カラーセロファン風の褪せた色使いがレトロな雰囲気を醸し出す

画面中央付近に出現する敵は、左右どちらかの防衛ラインを目指して飛来する。防衛ラインに到達する前に撃破するのがプレイヤーに課せられた任務だ。一定数の敵を撃破すれば1ウェーブが終了し、次のウェーブがスタートする。ウェーブが進むごとに敵の数が増え、その種類も増えていく。始めはゆるやかに進む敵のみだったのが、前方にシールドを展開する敵や、こちらに向けて発砲してくる敵なども登場。

敵が防衛ラインに到達するとプレイヤーの敗北となるが、反対側のラインにいる自機にもう一方から発射された弾に当たった場合もゲームオーバーだ。自機の弾同士はぶつかり合うことで打ち消されるが、移動と発射のタイミングが悪いと無防備な瞬間に命中してしまうこともある。細心の注意を払いたい。

赤い弾が左側の自機の攻撃で、青い弾は右側の自機の攻撃。緑の弾は敵からの攻撃となっている

操作方法は、左右の自機の周辺を両手でドラッグして移動を制御するだけ。攻撃については、一定の間隔で自動的に弾が発射される。両手の操作が必須になるので、混雑した電車の中などでプレイするのは難しい。ドラッグするポイントが自機からある程度離れてもOKなのはプレイヤーにやさしい配慮と言える。

まずはチュートリアルで強力な機体を獲得

操作方法やゲームシステムを解説するチュートリアルは、初回プレイ時に最小限の説明が表示されるだけのシンプルなもの。自機購入の説明ではコイン1,000枚相当の機体である「RYVIOS」がプレゼントされるので、さっそくこの機体で出撃しよう。

シンプルな操作に合わせて、説明もいたって簡潔。まどろっこしい時間が極力省かれているのはうれしい

初期機体の「VIPER」が同時発射数1なのに対して、「RYVIUS」は同時発射数2の機体。パワーアップアイテムは出現しないが、VIPERに比べたらじゅうぶん強力だ

新たな機体を購入して巨大戦艦に対抗せよ

敵を撃破するたびに獲得できるコインで新たなスペースシップを購入するのが、本作で唯一のパワーアップ手段だ。バリエーションとして、弾の同時発射数1~3の機体のほか、パワーアップアイテムが用意された機体などが設定されている。「VIPER」と「RYVIUS」はパワーアップアイテムがない機体だが、パワーアップアイテムのある機体で出撃すると、敵を倒したときにアイテム入手のチャンスが生まれる仕組みだ。

パワーアップアイテムにはホーミングミサイル、ボム、シールド、スローモーションの4種類があり、機体の設定によっていずれか1種類が出現する。

ちなみにコインは、敵を撃破して獲得する方法以外にも、6時間ごとに開放される広告動画を視聴することでも入手できる(1回の視聴で250枚)。小まめに本作を起動すれば、ウェーブ15まで進めた程度のコインが獲得できる。

パワーアップアイテムは、ホーミングミサイル、ボム、シールド、スローモーションの4種類。機体ごとに出現する種類が異なっている

そして、ウェーブが6の倍数になると「boss」の表示とともに、画面中央に巨大戦艦が出現する。巨大戦艦は防衛ラインに向けて侵攻してくることはないが、打ち消せない弾で自機を攻撃してくる。そのため、プレイヤーは敵の弾を2機同時にかわしながら反撃しなければならない。巨大戦艦はそのサイズに違わぬ固さを誇るので、戦闘時間もそれなりに長くなるだろう。

左サイドに弾幕を張る巨大戦艦。このタイミングは赤い自機の操作に集中しよう

レトロなゲーム性と新要素が生み出す独特な雰囲気

本作は『スペースインベーダー』のような防衛砲台型のシューティングゲームで、固定画面かつ同時発射数に制限があるなど、当時のゲームの雰囲気を色濃く残している。その一方で、左右対称に配置された自機が両刃の剣になるという制約の中で戦うという新機軸も盛り込まれており、ノスタルジックなだけではない新たなシューティングゲームに仕上がっている。

なお、2人プレイ時は、スコアが個別に加算されるようになる以外は特に変化はない。ストーリー性が希薄なのはやや残念だが、敵のウェーブは無限に続くので、腕に自信のあるインベーダー世代のプレイヤーはマラソンのようなゲームプレイにぜひチャレンジしてほしい。

機体の価格は200~100,000コイン。最も高価な機体がどのような性能を発揮するのか、まったくの未知数だ

  • 使用した端末機種:iPhone 6 Plus
  • OSのバージョン:iOS 9.0.2
  • プレイ時間:約2時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.2
  • 課金総額:0円

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