大相撲ごっつぁんバトル【ゲームレビュー】

『大相撲ごっつぁんバトル』は、相撲部屋の親方になって日本一の相撲部屋を目指すスポーツゲーム。日本相撲協会の公認のもと、実在する力士が多数登場する。引退した歴代の人気力士も登場するので、相撲ファンなら見逃せないタイトルだ。

実在力士を率いて全国巡業の旅へ

昨今の大相撲は、1990年代の若貴フィーバー以来のブームを迎えており、「スージョ」と呼ばれる相撲好き女子まで現れている。

そんな相撲を題材としたスマホゲームが、『大相撲ごっつぁんバトル』だ。

日本相撲協会の公認を得ている本作は、実在する力士が実名で登場。3Dモデル化した力士たちでバトルを勝ち抜き、日本一の相撲部屋を目指していくことになる。

プレイヤーは、現役時に大横綱・北の湖に対し、大金星を挙げた力士という設定。親方となって部屋を率いるところから、本作のストーリーが始まる

力士のカードでは、実写の姿も拝むことができる。引退した歴代の力士も登場するので、好きな力士を集めて夢の相撲部屋を目指そう

実際の取組さながらのバトルに注目

ガチャなどで手に入れた力士でデッキを組んで、全国巡業へと繰り出すのがメインのゲームモードとなっている。

全国の巡業地では、その都市のマップを探索し、ボスが待つゴールまでたどり着くとバトルへ突入。

その道中では、アイテムが獲得できたり、獲得経験値が増加したりするなどの、さまざまなイベントが発生することも。

最初の巡業地は、四国の高知県。画面の背景には、その地域にまつわる風景が広がる。1マス移動すると1分が経過し、残り時間がなくなると移動のたびにダメージがたまって、ボスバトルが不利になってしまう

ヤンキーやスー女といったキャラクターが登場。特定のキャラクターを見つけてから、ゴールへ向かう必要がある巡業も

バトルは、最大で5人対5人の勝ち抜き戦方式で進行。まず最初に、立ち合いをうまく決めるところからスタートする。

左右に動く軍配がゲージの中心に近いところでタップすると、大きなダメージを与えて取組が有利になる。

軍配が動くスピードがなかなか速く、真ん中で止めるのが難しい。ドクロマークの部分で止めてしまうと一気にピンチになってしまうので、慎重さが求められる

取組中は基本的には見守ることしかできないが、敵の体力を削り切ると、投・寄・突のアイコンが表示される。

これらは3すくみの関係になっており、お互いにどれか1つを選択し、相手に有利なものを選択できればバトルに勝利。

しかし、この3すくみで敗北すると、相手は体力を少し回復し、取り組みが継続してしまう。

立ち合いのタイミング勝負の後は力士同士の力比べ。親方は見守るのみ

左が自分の、右が敵の選んだアイコン。取組の最後にじゃんけんで勝てなければ、決着がつかないというような仕組みとなっている。土俵際での粘りを再現した仕様だ

決着時には、決まり手も表示される。自分で操作するアクション要素はないものの、リアルな相撲の雰囲気を感じられる作りが見受けられた

力士育成で本場所へ備える

全国巡業の他にも、「本場所」というほかのプレイヤーと戦うPvPモードを搭載。

実際の相撲の本場所と同様に、1日1回のバトルを15日間行い、その結果に応じて番付が決定する。

15日間ごとに開催されるため、本場所開始時までに、力士をきっちり育てて挑むのがいいだろう

力士の育成要素は、基本的に巡業などで手に入る強化アイテムを使ってレベルアップさせればOK。

最大レベルまで強化したら、レベル上限を開放する「覚醒」と「限界突破」を行い、さらに強化することが可能となる。

覚醒は各力士につき1回のみ行うことができ、レベル上限が10アップ。対して限界突破は、各力士10回ずつ実施でき、1回につき1レベルだけ上限がアップする。

両方とも行えば、本来のレベルより20も高くなるため、かなりの違いが出るはずだ。

強化素材は、どんぶりと特産品。力士の出身地の特産品を素材にすると、獲得経験値がアップ!

覚醒と限界突破にも素材となるアイテムが必要。特別巡業という、いわゆるイベントクエストで入手できる

歴代の名力士はこれから実装……?

現役・歴代の力士が多数登場する本作だが、タイトル画面には白鵬や稀勢の里、鶴竜、日馬富士らの現横綱とともに、千代の富士、北の湖、貴乃花の3人の大横綱の姿も。

しかしながら、入手できる力士の図鑑を確認したところ、千代の富士、北の湖、貴乃花の3人はまだ実装されていないようで、今後のアップデートに期待したいところだ。

歴代・現役の7人の横綱が並ぶ本作のタイトル画面。下の方には3Dモデルのイラストもあるので、実装はほぼ確定か……? ウルフこと千代の富士の実装時には、ぜひとも手に入れたい

上記の3人以外にも、たくさんの名力士が名を刻んだ大相撲を題材とし、協会の公認も得ている本作。相撲ファンにとってはこれからの展開が楽しみな作品といえるだろう。

  • 使用した端末機種:Galaxy S7 edge
  • OSのバージョン:Android 6.0.1
  • プレイ時間:約3時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.0
  • 課金総額:0円

(C)公益財団法人日本相撲協会
(C)株式会社ベースボール・マガジン社
(C)HINATA Inc.
(C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.