トランスフォーマー:鋼鉄の戦士たち【ゲームレビュー】

『トランスフォーマー:鋼鉄の戦士たち』は、コンボイやバンブルビーなど、おなじみのロボット生命体によるスピーディーな攻防が楽しめる格闘アクション。弱、中、強攻撃やダッシュ攻撃の組み合わせでさまざまなコンボが繰り出され、爽快感あふれるバトルが楽しめる。

コンボイたちが格闘戦で大暴れ!

本作は、『トランスフォーマー』を題材とした格闘アクションゲーム。

コンボイやバンブルビー、メガトロンなどシリーズのさまざまなロボットが登場し、白熱の格闘戦を展開していく。

グラフィックはフル3Dで描かれ、ロボットたちが所狭しと動き回る。展開もスピーディーで、目まぐるしく攻守が入れ替わる

キャラクター物の格闘ゲームというと出来の悪さを心配する人もいるかもしれないが、本作はかなりの完成度。

弱、中、強攻撃やダッシュ攻撃、遠距離攻撃など、さまざまなアクションの組み合わせで多彩なコンボを繰り出すことができ、スピード感もあって爽快感満点だ。

筆者のような格闘ゲーマーも納得の出来栄えである。

ゲームの物語は、故郷であるセイバートロン星を復活させるために旅立ったコンボイたちが、事故で謎の惑星に不時着してしまうシーンから始まる。

謎の惑星には、何者かに操られたトランスフォーマーたちが多数おり、コンボイたちはこの惑星から脱出するために戦うことになる。

優秀なクルーとともに旅立ったコンボイたちサイバトロン一行だったが、不慮の事故により謎の惑星への不時着を余儀なくされる

この惑星にはトランスフォーマーが多数集まっていて、何者かに操られている。コンボイたちは、行く先先でさまざまな敵に襲われてしまう

多彩なコンボで敵を蹴散らせ!

本作の醍醐味といえば、なんといっても多彩なコンボ。

チュートリアルでは特に説明されないが、弱攻撃から中攻撃、中攻撃からさらに必殺技と、どんどん次の攻撃に派生できるので、コンボの組み合わせは実に多彩だ。

画像や文字だけでの説明ではわかりにくいと思うので、コンボのイメージはこちらの動画をご覧いただきたい。

弱攻撃連打のコンボだけでなく、弱攻撃から中攻撃へのシフト、ダッシュ攻撃から弱攻撃など、さまざまなコンボができることがわかるだろう。

ゲームの基本操作は、以下のとおり。

基本操作

  • 弱攻撃:画面右側をタップ
  • 中攻撃:画面右側で右方向へスワイプ
  • 強攻撃:画面右側をタップ長押し
  • 遠距離攻撃:敵と離れた状態で画面右側をタップ
  • ガード:画面左側をタップ長押し(押しっぱなしでガード継続)
  • ダッシュ:画面左側で右方向へスワイプ
  • バックステップ:画面左側で左方向へスワイプ
  • 回避:画面左側で上か下方向へスワイプ
  • 必殺技:ゲージがたまった状態で画面左下のアイコンをタップ

画面右側は攻撃アクション、左側が移動アクションに割り振られ、操作性は実に快適。

スワイプや長押しを加えることで、バリエーション豊かな攻撃が繰り出せるようになっている。

立ち回りの中心になるのはスピードが速い弱攻撃で、最大4回まで連続で出せる。

弱攻撃を2~3回接触させて相手の様子を確認し、ヒットしていたらそのまま中攻撃へ。ガードされていたら、強攻撃での崩しやバックステップでいったん下がる……というように使っていく。

アーケードの格闘ゲームと同様に、素早い状況判断が求められるのだ。

バックステップや回避で相手のスキをうかがいながら、弱攻撃で触りに行く。今回、相手はガードを固めていたので……

強攻撃に派生して、ガードを崩しに行った。出が遅い強攻撃も、弱攻撃から派生して出すことで使いやすくなる

ヒットしていたら、そのまま中攻撃×2まで当てて、ゲージがたまっていれば必殺技までたたき込む。フルコンボを当てれば威力は絶大!

いろいろコンボを試してみたが、使いやすかった派生は以下のもの。ほかにもまだまだありそうではある。

  • 弱攻撃×3→中攻撃×2(ゲージがあれば必殺技へ)
  • ダッシュ攻撃→弱攻撃×3→中攻撃×2
  • 遠距離攻撃→ダッシュ攻撃→弱攻撃~

このほかにも、弱攻撃からは強攻撃やバックステップにも派生できるので、かなりせわしなく動き回れる。

これらを使いこなすことができれば、まるで別ゲームをプレイしているような感覚で戦えるだろう。

遠距離攻撃からのダッシュは、相当早く入力しないと派生できない。タップした指を離すと同時に左側をスワイプ、という感じでやってみよう

ストーリークエストでコンテンツを開放しよう

本作には多数のモードが登場するが、始めにプレイできるのはストーリークエストのみ。まずはこちらを進めて、司令官レベルを上げていこう。

ストーリークエストは、すごろくのようにマスを1つずつ進める形式になっていて、各マスにはお金やアイテム、敵などが設置されている。

各マップの奥にいるボスを倒せば、ステージクリアだ。

こちらがマップ画面。マスを進むごとにスタミナが消費され、スタミナがなくなると進めなくなる。マスの上に敵ロボットがいた場合は戦闘になるほか、アイテムボックスが設置されていることも

ストーリークエストでは3体(司令官レベルが上がれば最大5体)までロボットを連れて行くことができる。鍛えた3体でチームを組もう

ロボットの組み合わせによっては、バフ効果が発生することも。何が発生しているかは、ロボットアイコン左の鎖マークで確認できる

敵のマスに止まると、戦闘準備画面に入る。ここでは敵のステータスや味方ロボットとの属性相性が確認でき、戦う味方ロボット1体を決定すると戦闘開始。

名前の下にあるのが総合的な強さの数字で、高いほど強いロボットであることを示す。この場合はこちらが大きく上回っているので、有利に戦えるだろう

本作には6種類の属性があり、属性ごとの相性がダメージに影響する……のだが、アクション性の高さのせいで、腕さえあればカバーできる範囲であるように感じた。

ロボットの属性一覧

  • スカウト(テックに有利)
  • テック(デモリションに有利)
  • デモリション(タクティシャンに有利)
  • タクティシャン(ブロウラーに有利)
  • ブロウラー(ウォーリアーに有利)
  • ウォーリアー(スカウトに有利)

また属性よりも重要なのが、ロボットのレベル。バトルの勝利やクエストのクリアではロボットが成長しないので、強化素材を使ってアップグレードする必要がある。

レベルを最大まで上げると、進化アイテムでレアリティが1つ上げられるので、そこからまたレベルを上げて……というように成長させていく。

低レア度のロボットでも、レベルアップさせればじゅうぶんに使っていける。ただし、アップグレードのための費用が枯渇しがちなので、マメに集めておきたい

レベルを最大まで上げると、進化アイテムでレアリティをアップしてさらに強化できる。進化アイテムは、後述のアサルトバトルで入手可能

ほかのプレイヤーの基地を攻撃! アサルトバトル

初めに開放されるのが、ほかのプレイヤーの基地に攻め込むアサルトバトル。

ストーリークエストと同様、ロボットが設置されているので、ロボットを倒して基地を制圧すれば勝利。

時間制限があり、あまりもたもたしていると敗北扱いとなってしまう。

マップの進行はストーリークエストと同じ。基地を奥へと進んでいき、最奥部にいるボスのロボットを倒せば勝利

勝利すると手に入る「アサルトチップ」で、進化用アイテムの「◯◯スパーク」が購入できる。今のところ、進化用アイテムの入手先はここのみ

敵チームと戦えるアリーナバトル

司令官レベルが10になると、ほかのプレイヤーのチームと戦えるアリーナバトルに挑戦できる。

ロボットのレア度で階級が分けられているので、理不尽な戦いにはなりにくいのがうれしい。

勝利するとポイントが加算されていき、上位に入賞すると報酬アイテムがもらえる。

現在は星1、星2、星3&4部門で分けられている。ひとまず、星1に挑戦して感覚をつかんでみるといいだろう

登録されているほかのプレイヤーのチームと、3対3の対戦を行う。3試合で勝利数が多いプレイヤーの勝ちとなる

上位に入れなくとも、一定ポイントを獲得するごとに報酬アイテムがもらえるので、これを目的に挑戦するのもあり。自分のペースでプレイしていこう

トレーニングモードがほしい!

数時間ほどプレイしてみたが、コンボを調べるのが楽しく、すっかりハマってしまった。

筆者のような格闘ゲーマーであれば、おそらくコンボルート探しにのめり込んでしまうことだろう。

しかし残念なのが、リアルタイムの対人戦がないことと、トレーニングモードがないこと。

特にトレーニングモードは切実で、コンボルートを徹底検証したいのだが、ストーリークエストでは敵がすぐ倒れてしまうため、満足に検証できないのである。

もしアップデートで追加されたら、1日中コンボ検証をしてしまうかもしれない!

  • 使用した端末機種:iPhone 6s
  • OSのバージョン:iOS 10.3
  • プレイ時間:約5時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.1
  • 課金総額:0円

(C) 2017 Hasbro. Licensed by Hasbro. TRANSFORMERS: Forged to Fight software
(C) 2017 Kabam, Inc. Developed by Kabam. All rights reserved.