今年のインディーシーンの注目作たちが受賞!
2日間の会期の最終ステージにて、出展タイトルの中から特に優れた作品を表彰する授賞式が実施。
メディアパートナーであるファミ通、電撃プレイステーション、Game*Spark、ガジェット通信、IGN Japanの5メディアが選ぶメディアハイライトアワードと、選考委員会が選ぶ7つのアワードが発表された。
そのほかの選考委員は、
- 近藤義仁氏(VRクリエイター)
- 飯田和敏氏(ゲームクリエイター)
- 松前真奈美氏(フリーランスコンポーザー)
- 井上明人氏(関西大学准教授)
- Kelly Wallick氏(Indie MEGABOOTH代表)
- 大石まさこ氏(京都府商工労働観光部 ものづくり振興課 担当課長)
- James Milke氏(BitSummitクリエイティブディレクター)
が務めた。
メディアハイライトアワード
まずは、メディアパートナー各誌が選ぶメディアハイライトアワードの受賞作から発表。
ファミ通賞『Paper Garden』(Vitei Backroom)
ファミ通賞は、Vitei BackroomのVRゲーム『Paper Garden』が受賞。
紙飛行機を投げたあとに手首で軌道修正をしたり、ターゲットに当てることで探索できる世界が広がり冒険感があることが評価され、受賞となった。
電撃プレイステーション賞『GNOSIA』(プチデポット)
愛知県に拠点を置くプチデポットの『GNOSIA』が電撃プレイステーション賞を受賞。
PS Vitaでリリースされることも選考理由の1つだそうだ。
Game*Spark賞『Merkava Avalanche』(Winter Crown WORKS)
Game*Sparkの谷 理央編集長が選んだのは、Winter Crown WORKSが開発した『Merkava Avalanche』。
ハードコアで、既存のゲームの枠にはまらない新しい世界観や体験を重視し、『Merkava Avalanche』をチョイスしたとのこと。
ガジェット通信賞『ドウクツジマ』(スマイルブーム)
ガジェット通信賞を受賞した『ドウクツジマ』は、親子で開発された作品。
なんと、小学1年生の子どもがプロデューサー、お父さんがプロデューサーという役割分担で開発された作品だそうだ。
IGN Japan賞『Owlboy』(D-Pad Studio)
IGN Japan賞には、長い月日をかけて開発された2Dアクション『Owlboy』が選出。
ダニエル・ロブソン編集長は、日本語化が決定し、日本のゲームファンも遊べるようになることに喜びのコメントを寄せた。
審査員に選ばれた7つの受賞作!
続いて、審査員によって選出された7つのアワードの発表へ進行。
なお、今年の受賞作は、プロのゲーム音楽家、ゲームデザイナー、アーティスト、VR・MRのクリエイターとった審査員を招いて受賞作品が決められた。
イノベイティブアウトローアワード『ピーポーパニック!』(株式会社ココノヱ)
独創的で革新的なタイトル贈られるイノベイティブアウトローアワードは、釣り竿型コントローラーで人類を釣り上げる『ピーポーパニック!』が受賞。
テクノロジーをうまく使いながらも、人類が宇宙人に捕獲されるというアウトローな体験をポップに表現していることが評価された。
受賞した株式会社ココノヱのスタッフは、「UFOが人間を吸うコンテンツが賞をいただいていいのか……」と困惑した様子のコメントを残した。
ビジュアルエクセレンスアワード『あめのふるほし』(ところにょり)
ビジュアルデザインに優れたタイトルへ贈られるビジュアルエクセレンスアワードは、奇才ところにょり氏の新作『あめのふるほし』が受賞。
受賞したところにょり氏は関西在住で、関西で開催されるBitSummitはとても大事にしているイベントだという。
「指紋がいっぱい付くトロフィーをいただけて本当にうれしいです。」と、やはり一風変わったコメントで受賞の喜びを表現した。
『あめのふるほし』という新作を制作中です。
機械しかいない、汚染された大気に覆われた惑星は、雨の日にだけ空気が澄み視界が晴れます。そのときにだけ動ける大きな機械が、仲間の残骸から遺言を拾い集めながら、ただひたすらに歩き続けていきます。
梅雨入り(本州)までにはリリースしたいです! pic.twitter.com/LWODk6aGeL— ところにょり (@tokoronyori) May 14, 2017
エクセレンスインサウンドデザインアワード『Light It ~てらし鬼~』(QUESTRO)
オーディオデザインの優秀作品に贈られるエクセレンスインサウンドデザインアワードを受賞したのは、音楽を効果的に使ってゲームを盛り上げた『Light It ~てらし鬼~』。
緊張感のある音楽、見えないところから聞こえる足音などが演出として認められての受賞となった。
エクセレンスインゲームデザインアワード『Sweep It!』(Omoplata Games)
ゲームデザインの優秀作品であるエクセレンスインゲームデザインアワードには、Omoplata Gamesの処女作『Sweep It!』が選出。
新しいジャンルを創りうるポテンシャルを秘めていることが選考の理由となったようだ。
インターナショナルアワード『Asura』(Ogre Head Studio)
優れた海外作品を表彰するインターナショナルアワードは、インドのデベロッパーのOgre Head Studioによる『Asura』が受賞。
遊ぶたびにゲームプレイが変化するローグライク要素が特徴のハックアンドスラッシュ作品となっている。
ポピュラーセレクションアワード『Research and Destroy』(Implausible Industries)
来場者の投票によって決まるポピュラーセレクションアワードは、Implausible Industriesが出展した『Research and Destroy』が獲得。
グラスホッパー・マニファクチュアで経験を積んだ4名のスタッフにより開発された本作は、科学の力でモンスターと戦うハイスピードなターン制バトルが見どころだ。
ヴァーミリオンゲートアワード『Earth Atlantis』(Pixel Perfex)
最後に、普遍的な心理を追求するタイトルに贈られるヴァーミリオンゲートアワードの発表へ。
本アワードは、タイのデベロッパーPixel Perfexのシューティングゲーム『Earth Atlantis』が受賞した。
印象的なタッチのグラフィックが特徴の2Dシューティングとなっており、PCやPS4、Xbox One、Nintendo Switchといった幅広いプラットフォームでリリースされるようだ。
A 5th Of BitSummit 開催概要
- 名称:A 5th Of BitSummit(フィフス オブ ビットサミット)
- 日程:2017年5月20日(土)・21日(日)
- 時間:10:00~17:00
- 会場:京都市勧業館「みやこめっせ」1階 第2展示場
- 主催:BitSummit 実行委員会
一般社団法人日本インディペンデント・ゲーム協会(JIGA)(Q-Games Ltd./PYGMY STUDIO CO., LTD./VITEI BACKROOM Inc./O-TWO inc./17-Bit/Digital Development Management, Inc./Indie MEGABOOTH)
株式会社ワン・トゥー・テン・ホールディングス
株式会社インピタス
京都コンピュータ学院
京都府 - 制作:株式会社オリコム