遥かなる異郷グランヴィリア【ゲームレビュー】

ライトノベルのような異世界ファンタジーが楽しめる新作スマホRPG『遥かなる異郷グランヴィリア』。タイミングよくボタンをタップする、リズムゲームに似たスキルシステムに注目だ。ちょっとふざけたストーリーも慣れるとなかなか面白い!?

平凡な青年が異世界に飛ばされて領主に!?

ごくごく平凡に暮らす1人の青年。本作の主人公であるこの青年が、異世界に飛ばされ成長していくという、ライトノベルのような展開が本作のストーリーだ。

プレイヤーは、異世界にある都市「グランヴィリア」の新米領主となり、英雄たちの力を借りながら一人前の領主を目指してさまざまな経験を積んでいくことになる。

魔神と戦った英雄たちが封印されているという「英雄召喚書」。英雄の封印を解いて召喚できる力を持っている主人公は、この世界では特別な存在の1人になっている

異世界転生ものではおなじみ、美女に囲まれたハーレム生活! 恋愛ゲームではないが、こういう設定が好きな筆者はつい反応してしまった

飛ばされた異世界は、魔神と英雄の戦いがひと段落しており、まずまず平和。

しかし、魔神との戦いで領主が逃げ出してしまったために、モンスターがあふれ返ってしまっている。

新しく領主になった主人公の仕事は、領地内にうごめくモンスター退治からだ。

最初に出会うモンスター、250歳のアンデッド「マイザー」さん。そんなに悪い人(?)には見えないが、こちらの仲間の失礼な発言に怒って襲い掛かってくる

話を読み進めていくと、こちらが悪者なのではないかと思うことも多々あるが、そこは気にしないのが正解だ。

ちょっとネタっぽい掛け合いを楽しみながら、領地の平和を取り戻そう。

前衛・中衛・後衛のラインを使い分けてオートバトルを攻略

本作のバトルは、スキルの発動以外は基本的にすべてオートで進行していく。

バトルで戦ってくれる英雄たちには、前衛・中衛・後衛の3タイプがあるので、うまく陣形を組み立ててバトルを攻略していこう。

スキルのオート発動や演出カット、倍速モードなどの機能はしっかり搭載されている

キャラクターのアイコンをタップすると、スキルが発動する

3Dモデリングされた英雄たちは、とにかくぬるぬると動きまくる。

細かな動きまでしっかり作り込まれているので、バトルの見ごたえはじゅうぶんだ。

3×3の9マスの中に、最大で6人の英雄を配置できる。隊列のバランスを考えて、ダンジョン突破を目指そう

英雄ごとに、配置できるラインは決まっている。中には、前衛~後衛のすべてに配置できる特殊なタイプの英雄もいる

画面を目押しでタップしてスキルの威力を大幅アップ

本作のバトルは、スキル発動のシステムが非常に特徴的だ。

スキルを発動させると、「GOOD」や「PERFECT」と書かれたサークルが出現し、タイミングよく画面をタップすることでスキルの威力をアップさせることができる。

スキルを発動すると、リズムゲームのような画面に切り替わる

動くリングを「PERFECT」のタイミングに合わせてストップ! スキルの威力が爆発的に上昇する

サークルの大きさは基本的には共通しているのだが、一部のキャラクターはパーフェクトの範囲が小さかったり、リングの動きが速かったりするなど、細かな違いがある。

中には、ど真ん中がパーフェクトにならない特殊なタイプのサークルもある

このようなキャラクターは、パーフェクトのタイミングが難しくなる代わりに、パワーアップの倍率が高くなっている。

パーフェクトによる倍率アップは非常に重要なので、キャラクターを選ぶときはステータスだけでなく、サークルのタイプも重要になりそうだ。

9人のフルメンバーで挑戦するレイドボス

ダンジョンを周回していると、レイドボスと遭遇することがある。

レイドボスは、通常のバトルよりも3人多い、9人の英雄でパーティーを編成してチャレンジする高難度のボス戦だ。

執筆時点で出現するレイドボスは、超大型のドラゴン「ジークフリード」。最も簡単な初級でもHPが50万とかなり強い

討伐の報酬として、英雄を進化させるレアアイテムをゲットできるので、かなり重要なコンテンツだ

ボス戦では特別なタップイベントが発生

レイド戦などの一部のバトルでは、ボスの必殺技が発動すると、防御の魔法陣でダメージを軽減するイベントが発生する。

英雄のスキルのときと同じようにタイミングよく画面をタップをして、完璧な魔法陣を完成させよう。

魔法陣の動きに合わせて画面をタップ。5回すべて成功させると、ボスの必殺技「ドラゴンブレス」のダメージを大幅カットできる

キャラクターの合成を成功させてレア英雄をゲット!

ガチャ以外の方法でレア英雄を手に入れる方法として、英雄同士を合成させる機能がある。

合成自体はスマホゲームではおなじみだが、本作ではまったくの未強化の英雄も素材にできるのが大きな特徴だ。

未強化の英雄同士だと成功率はかなり低い。しかし、確率の壁を超えればいきなり超レアな英雄をゲットできるのはなかなかロマンがある

成功率13%に挑戦! もちろん失敗したが、SR英雄の進化素材が手に入った

成功率は、進化をさせてランクを上げると少しずつ上がっていく。

失敗しても進化素材がそれなりに美味しいので、使っていない英雄はどんどん素材にするのもアリだろう。

タウンで英雄を訓練してパワーアップ

冒険を進めていくとアンロックされる「施設」では、英雄の育成に役立つ便利な機能を使うことができる。

  • 訓練所:英雄のステータスをアップ
  • 鉱山:採掘で換金アイテムや進化素材を獲得
  • :英雄を働かせて経験値アイテムを獲得

冒険だけでは強化は難しく、施設をフル活用していくのが基本になる

訓練所で英雄を訓練すると、レベルアップとは別枠で英雄のステータスを強化できる。必ずこなしておこう

アップデートでギルドに2つの新機能が実装予定

今後のアップデートで、ギルドメンバーで協力プレイができる「ギルドバトル」と「ギルドレイド」の2つの新機能が実装予定になっている。

ギルドバトルは、本作初の対戦モードとなる。詳細は不明だが、どのようなモードなのか楽しみだ

現時点では、ギルドにそれほどお得な機能はなさそうな印象だが、今のうちにどこかに所属して、アップデートに備えておくのがいいだろう。

ギルドマスターのみが開ける「宴会」。美味しい食べ物(経験値アイテム)をゲットできるので、みんなで英雄の育成を進めておこう

ネタ要素は満載だがゲーム自体はよくできている

基本的なゲームシステムは、よくあるスマホゲームといった印象はあるものの、ゲームの作り自体はとても丁寧で、ストレスなく進めていくことができる。

序盤はほとんどのコンテンツがロックされているが、アンロック条件がやさしめなので、それほど苦労せずにいろいろなコンテンツを楽しめるはずだ。

みんな領主様には甘いので、チュートリアルの至れり尽くせり度は一級品。かなり丁寧に指導してくれる

登場人物は、いい方向にも悪い方向にもキャラが濃い人たちが多いので、ネタっぽさについていけるならストーリーも楽しめる。

精神を封印されアホになってしまった、元魔神軍総司令部所属の「鮮血の闇」ことディアドラさん。初登場からアホだとは思っていたが、ちゃんと理由があった

なかなか評価が分かれそうではあるが、ちゃんとしたやり込み要素もあるので、ぜひ一度プレイしてみてほしいタイトルだ。

  • 使用した端末機種:iPhone 5s
  • OSのバージョン:iOS 10.2
  • プレイ時間:約3時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.0
  • 課金総額:0円

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