スナイパーX【ゲームレビュー】

シュウたろ
2015年10月30日

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『Deer Hunter』シリーズでおなじみのGlu Gamesから、戦場を舞台にした本格的スナイパーアクションが登場した。ガンシューティングゲームの開発には定評のあるメーカーだけに、これまでのノウハウをしっかりと継承。Glu Gamesのゲームを遊んだことのあるユーザーはもちろん、本作が初めての人でも簡単に楽しむことができる。

ジェイソン・ステイサムからの指令を受けて、ミッションを遂行せよ！

本作の目玉は、『トランスポーター』シリーズなど知られるハリウッドの人気アクションスターのジェイソン・ステイサムが声で出演していること。プレイヤーはステイサムが率いる軍事チーム「スピア」のメンバーとなって、さまざまなミッションに挑むことになる。アクション映画のファンならこれだけでも大興奮ものだが、スマホ用のガンシューティングとして洗練されたゲームシステムと難易度のバランスは絶品。そして、高画質のグラフィックと緊迫のBGMの中で敵を倒したときの爽快感は、たまらないものがある。

ボイスアクターにジェイソンを起用するとは！ Glu Gamesのこのゲームにかける意気込みが伝わってくる

ほんの少ししゃべるだけかと思っていたら大間違い。ゲームの随所にステイサムが司令官として登場し、ミッションの指示に加え、ヘッドショットを決めたときなどにエキサイトしたセリフで呼び掛けてくれる

武器をカスタマイズしながらミッションをクリア！そして次のステージへ

ステイサムが演じる司令官から命令されるミッションは、ベースとなるスナイパーライフルをはじめ、複数の武器を使って遂行することになる。その内容は、敵要人の暗殺や人質の救出など。そして、各ステージにいる敵の司令官を倒すと次のステージへと進むことができる。

ただし、各ミッションをプレイするには一定の「武器レベル」が必要だ。この辺は『Deer Hunter 2016』をプレイしたことのある人にはおなじみのシステム。序盤のミッション自体はさほど難しくはないが、この段階から武器レベルに必要なキャッシュが徐々に足りなくなってくる。そんなときは、「訓練ミッション」をプレイしてキャッシュをためればいい。

ミッションの選択画面では、緑と赤のアイコンが表示される。緑はそのままプレイ可能。ただし、赤は武器のレベルアップが必要なミッションを示している。また、敵キャラのアイコンはストーリーのキーとなるミッションだ

ミッションが始まったら、まずは敵のいる位置を確認。見つけたら、その地点をスコープでズームしてみよう

赤のドラム缶を射つと大爆発が起こり、周囲にいる複数の敵を倒すことができる。痛快でド派手なシーンが拝めるので、積極的に狙っていくのがおすすめだ

スナイパーライフルのほかに、ショットガンやアサルトライフルを使うミッションもある。ミッションを受けるにはそれぞれに対応する武器を買う必要があるが、こちらは課金なしでも手に入る。

装備アイテムを駆使して目標を特定し、一撃必殺で敵を倒す

ミッション遂行中のタイムリミットは意外に短い。この短時間の中で、いかにターゲットを特定して倒すかがカギとなってくる。敏速にクリアするためにも、特に有効な基本装備アイテムをいくつか紹介する。うまく活用してビシッと決めよう。

ズーム

ヘッドショットが重要なミッションには欠かせないスコープによるズームの機能。ターゲットを探して特定するときにもズームする必要がある。

ズームで敵を捕捉することで、誰がミッションのターゲットなのかが判別できる。あとは、その相手を撃って仕留めればOK。ちなみに、ミッションの中には、ターゲットを倒した時点でクリアになる場合と、ターゲット以外のすべての敵を倒して全滅させないとクリアにならない場合がある。もちろん、全滅させた方が得られる経験値やキャッシュは多くなる

フォーカス

ズームした敵の動きを一瞬だけスローにすることができる。ターゲットが動いていたり、ヘッドショットを決めたりしたいときにかなり役立つ。

敵の動きは結構速いので、フォーカスを使ってスローにすればより狙いやすくなる。使える回数はアイコンの脇に表示されるので、よく考えて活用しよう

スポッター

ズームしなくても、ターゲットがどこにいるかを瞬時に知ることができる。敵の数が多いときやターゲットが複数いるときに便利だ。

一度にすべての敵の種類が分かる、いちばん役立つ超便利アイテムだ。赤のアイコンで表示される敵が、ミッションのターゲットだ

ズームの使い方と、武器カスタマイズの順番がミッションクリアのポイント！

ステージに各地点に散らばっている敵を狙う際、あまりズームをしすぎていると、彼らがどこにいるかがわからなくなってしまう。ズームは最大限まで拡大せずに、周囲を見渡せる程度にとどめておこう。

フルにズームするよりも、周囲が見渡せるくらいのズームがおすすめ。これくらいのズームでも敵を倒せるようにならないと、先々のミッションクリアはつらくなってくる

武器カスタマイズでは、「発射速度」を優先して強化するのがおすすめ。本作はリロードの時間が割と長めで、その間にタイムがどんどん経過してしまう。リロード中にタイムアップということも少なくないので、注意しよう。

リロードの間にターゲットに逃げられたり、敵に狙撃されたりするとミッションは失敗。「発射速度」の早期の強化と、プレイ中のリロードを行うタイミングが重要だ

最後に、本作は『Deer Hunter 2016』とは異なり、敵である人間を倒すゲームなので、ショットが決まった時などの血しぶきが派手に描写される。R18指定のゲームではあるが、年齢に関係なく、バイオレンスなシーンが苦手な人は注意してもらいたい。

戦争を扱ったゲームでもあるので、ショットの瞬間にはこういった過激なシーンもあることを事前に知っておこう

ショットガンやアサルトライフルも、序盤からキャッシュを使って手に入れることができるし、それぞれの武器の特徴を生かしたミッションが楽しい本タイトル。アクションゲームのファンにとっても、かなりプレイしごたえがあるという印象だ。ただ、プレイに必要なエネルギーがすぐなくなってしまうのと、頻繁に表示される武器購入のPRがかなりじゃまに感じた。また、ミッションクリア後にフリーズするケースも何回かあったので、この点については今後の改善を望みたい。