正しい「影絵」を探し出すため
抽象的なオブジェクトをクルクル回せ!
本作にストーリーなどはない。プレイヤーは想像力を精一杯に働かせ、ただひたすらにオブジェクトを回し、正解となるシルエットを探すのみだ。ほのかな明かりに照らされた画面と、心にやさしく響くインストゥルメンタルな音楽が没入感を加速させ、思わずゲームにのめり込んでしまう。
意味不明のオブジェクトが見せる正しい姿
『Shadowmatic』のシステムはいたってシンプル。空中に浮いているオブジェクトを上下左右に360°動かして、壁に映る影絵を正解の形にするのが目的だ。もちろん、最初はどんなシルエットになるかがわからないので、オブジェクトや影絵を頼りに、少しずつ推理していくことになる。
最初は1つのオブジェクトしか登場しないが、先のステージへ進むと2個、3個と増えていって難易度もぐんと上昇。ノーヒントでクリアするなら、イマジネーションとインスピレーションをフルに活用しなければならない。最近、物忘れが多いおっさんの筆者にはなかなかしんどいが、脳を鍛えるのにも効果がある(気がする)。
オブジェクトが3個の場合、2個のオブジェクトを正しい角度にして適合させれば、3個目は自動的に組み合わされて完成となる。完成図が想像しにくい分、かなり難易度が高い。
レベルによっては隠されたシルエットも!?
通常、各レベルにはそれぞれ1つの影絵が隠されているが、さらにシークレットのシルエットが存在するレベルもある。シークレットとなる影絵は、エイリアンや騎士といった少々特徴的な形をしており、見つけるとボーナススコアが加算される。
どうしてもわからない場合のヒントもあるが……
正解が皆目見当もつかない場合、「ヒントポイント」を消費してヒントを聞くこともできる。各レベルに4つのヒントが用意されていて、1つめのヒントは漠然と答えを連想させる事柄、2つめはもう少し具体的なヒント、3つめはシルエットのタイトル、4つめには正解となるシルエットを教えてくれる。
想像の翼が広がり、妄想することを楽しめる秀作
チュートリアルは操作方法を習うだけ。オブジェクトの動かし方さえわかれば、あとはゲームを隅々まで楽しめる。小手先のテクニックや記憶力もいらず、必要なのはあれこれと想像することだけなので、ゲームに慣れていない人でも楽しめるだろう。ノーヒントでいろいろと試行錯誤し、正解までたどり着いたときの達成感は格別だ。また、正解するまでの「こうするとアレに似ているな」とか「こうするとアレっぽいんだが」など、自由気ままに妄想する時間も本作の醍醐味だ。長距離移動時や寝る前など、ゆっくりとBGMに浸りながら時間を気にせずプレイするのをおすすめする。
ちなみに『Shadowmatic』は有料アプリなのだが、9月18日から本日9月24日までの1週間だけ「今週の無料App」として無料でダウンロードすることができる。パズルゲームが好きな方はこの機会にぜひプレイしてみてもらいたい。
- 使用した端末機種:iPhone 4S
- OSのバージョン:iOS 8.3
- プレイ時間:5時間
- 記事作成時のゲームのバージョン:1.7
- 課金総額:0円
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