ウォープラネット オンライン:Global Conquest【ゲームレビュー】

ゲームロフトが贈る最新作『ウォープラネット オンライン:Global Conquest』は、地球規模の世界戦争を繰り広げるリアルタイムストラテジーだ。戦闘機や自走砲などを率いて、首都そして世界を自分のものにしよう!

目指せ世界征服! 地球をまるごと戦場にしたRTS

『ウォープラネット オンライン:Global Conquest』は、軍の司令官となって世界戦争を戦い抜いていく、ミリタリー系のリアルタイムストラテジーゲームだ。

タイトルにある「Global Conquest(世界征服)」の文字どおり、本作のマップは地球全体に広がっているのが、まず驚かされるポイントだろう。

マップ画面は、なんと衛星視点からスタートする

主戦場となる地域も、非常に細かく分けられている。この地域1つひとつに、この手のゲームでおなじみの資源やほかの基地が散らばる、広大なエリアが広がっているのだ

地域によって、緑が広がっていたり砂漠地帯になっていたりと、特徴が捉えられたマップデザインになっているのもポイントだ。もちろん日本も存在する

本作の戦闘要員となる「部隊」は、歩兵や騎兵などではなく、戦車や自走砲といったゴツいものとなっていて、はじめから大スケールの戦闘を楽しめる。

まさに戦争のイメージにピッタリな、熱い闘いを繰り広げられる

電力管理も重要!? 基地はただ建設するだけではダメ

戦争を戦い抜いていくには、拠点となる基地を充実させるのが最優先事項だ。

「鋼鉄」と「石油」をはじめとする資源をうまく集めながら、新たに施設を建築したり部隊を作成したりして、さまざまなアプローチで基地を拡張していこう。

基地に建て並ぶ建物は、どこか現実的で、近未来感も若干感じさせるデザインになっている

ほかのRTSと異なるのが、しっかりと電力を供給しないと施設が機能しないところ。

ただ施設を乱立させればいいのではなく、どのように道を広げて、施設に効率よく電気をとおしていくか。街づくり的な要素も楽しめるのが、本作の持ち味だ。

電気を供給するのは「継電器」という施設。この施設を道路に隣接するように建設すると、道に沿って電気が流れ始める。水色のラインが、電気が流れていることを示している

施設の設置時には、位置だけでなく、その場所でどれくらい電力が供給されるかまで確認できる。道路に面していなければ、当然電力は供給されない。ゲームを進めていくと、電力管理も課題となってきそうだ

道路敷設には一切コストがかからず、建物も「編集」から再配置や保管などで、何度でも配置し直せる。

再配置などもすべてノーコスト! 乱雑に設置して、新しい施設の置き場に困っていたが……道路を見直し、同系統の建物をまとめて配置すると、これだけスッキリした

基地の心臓部ともいえる「司令部」を強化してレベルアップすると、新たな施設がアンロックされたり施設のレベル上限が増えたりなど、だんだんとできることが増えていく。

司令部が一定レベルに達すると、基地の周りの区画拡張までできるようになる

ゲームに慣れるまでは「タスク」に沿って強化などを進めていくと、豪華な報酬を得ながらゲームサイクルをつかめるので、初心者でも安心して始められるはずだ。

タスク以外にも「ミッション」をこなしていくと、ゲーム進行が非常にスムーズになる。また、今すぐに利用できるのに待機状態となっている施設も、左上のリストで見分けられるようになっている

野営地を襲撃して反乱軍を制圧!

基地をある程度整備したら、マップの外にも目を向けてみよう。

マップには、ほかのプレイヤーの基地のほかに「反乱軍」と呼ばれる敵や、各種資源を収集できるスポットがある。

反乱軍は戦闘の肩慣らしにちょうどいいので、部隊が整ったら攻撃に向かってみよう。

マップで行き先をタップして、向かわせる部隊を編成したら準備OK。攻撃を選ぶと、基地から部隊が出発する。部隊が車両や戦闘機で編成されているだけあって、移動はスピーディーだ

全軍が目標に到着すると、戦闘スタート。バトルはオートで進行し、軍の戦力値が相手を上回っていれば、負けることはなかった。

編成した自走砲などが、それぞれの持ち味を生かした動きで立ち回る。戦闘状況を一切みることなく、内政に集中することも可能だ

この数値が、反乱軍と部隊の大まかな強さを表したもの。戦力で大きく上回れば被害も最小限に抑えやすいはずなので、基本的には全軍で出撃してOKだろう

とはいえ、これはあくまでも序盤の話。部隊には、特定の兵種からダメージを受けづらくなったり、追加ダメージを与えられたりする相性関係がある。

ある程度進めたら、これらの相性を加味した部隊を編成したり、それに合わせた「司令官」を指名したりするなど、戦略性も高まっていくことだろう。

作成できる部隊は「戦車」「装甲車」「自走砲」「戦闘機」の4種類だが、作る工場のレベルが上がることで、それぞれの上位互換となる部隊が続々とアンロックされていく。同じ戦車でも特徴は異なるので、能力は低いが、最初の戦車だからこそ役立つ場面などもありそうだ

部隊の派遣には、リーダーとなる司令官がつく。この司令官の選択肢も徐々に増えていき、それぞれが異なる強みを持っている

またマップ上の資源スポットには、まだ見ぬ資源をいくつも発見できた。

どうやら、資源のバリエーション自体も進行度によって増えていくようだ!

資源スポットに部隊を向かわせると、一定時間後に収集した資源をもって帰還する。アンロックされていない資源は、もちろん収集できなかった……

目指せ! 首都占拠

今回はまったく触れられなかったが、各地域には「首都」と呼ばれる、ひときわ大きな建造物が建っている。

本作の日本には、Tokyoだけでなく、SapporoとHiroshimaにも首都がある。Tokyoだけは、実際の東京を参考にしたようなデザインとなっていた

首都には強力な部隊が待っているらしく、見事倒しきると「派閥」の領地にすることができる。

こうして、世界各地に領地を広げていき、奪い合うのが、本作で最も熱いコンテンツになるのだろう。

派閥とは、いわゆるギルドにあたるシステム。すでに同じ派閥のプレイヤーで首都を取り囲むように集まっている様子もみられた

RTSデビューにもってこい! 広大なマップがウリかつ今後が気になる作品

プレイしたのはリリース初日。ありえないほど広いマップも相まってか、だれもが知っている首都周辺以外のエリアには、まだまだプレイヤーの基地も少ない状況だった。

本作が本領発揮するのは、首都が占拠できるようになってから。敵からの襲撃も受けづらいため、RTS慣れしていないプレイヤーでも、安心してプレイを進めやすいはずだ。

同時建築を可能にするアイテムなども、スタート時にたくさん配られる。チマチマと進めるだけでサクッと立派な基地を作りあげられる!

地域の奪い合いがはじまれば、ますます面白くなるであろう『ウォープラネット オンライン:Global Conquest』。

広大なエリアのあるRTSならではの協力プレイを味わいたい人には、初心者でもおすすめしたいタイトルだ。

  • 使用した端末機種:iPhone 6
  • iOSのバージョン:10.3.3
  • プレイ時間:約2時間30分
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.9
  • 課金総額:0円

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