3つのマシン形態を駆使してミッションに挑む
1982年に放送された『超時空要塞マクロス』は、アメリカ軍のF-14トムキャットを模した兵器が戦闘機型のファイター、ロボット形態のバトロイド、中間形態のガウォークと3つの形態に変形するギミックが子どもたちの心を熱くした。あれから30年ほどの時間が経ち、本作『Battle Supremacy: Evolution』を遊んでみて思うことは、やはり「3段変形は男の浪漫である」ということだ。
アクションの特性が変わる3つのタイプ
自分が操作するマシンは戦車、ドローン、戦闘機の3つのタイプに変形でき、マップの制限がない限り変形のペナルティーはない。戦車は地面を走ることしかできず、ドローンはホバリングが可能。また、戦闘機は高速移動ができるというメリットがある。
ちなみにどの形態でも攻撃力、防御力は変わらないようだ。使用する武器も、ロックすると自動で発射するレーザーと、任意で射撃するミサイルの2種類。戦車は障害物に隠れやすいのと、下面から撃たれないのが特徴となっている。また、ドローンは空中静止から精度の高い攻撃ができる。さらに、戦闘機は接近離脱が高速で行えるというメリットがある。場面に合わせて好きなタイプを選択するといい。
操作はちょっとクセがある
地面を走る戦車、空中にいるドローン、戦闘機では、それぞれ操作は異なる。戦車は画面左側をスワイプすることで前進/後進と方向転換を行い、右側で視点操作を行う。また、ドローンと戦闘機は、左側でスロットルを、右側で方向を操作する。つまり、戦車とその他で方向操作が逆になるのだ。このあたりは慣れるまで混乱するかもしれない。
また、感度を調整できるとはいえ、どうも方向操作がうまく微調整できない。スワイプの入力距離が伸びると機体が加速するのだが、これが干渉するのか、思うように方向転換ができないことがあった。これらの練習、調整用に、デモンストレーションモードや、せめて操作テストモードがあるとよかったと思う。
どうしても操作がうまくいかないなら
前述どおり、操作に慣れず序盤のステージでも苦戦しているうちに、オートコントロールモードがあることに気が付いた。これを試してみたところ、目標や敵に向かって自動で移動を開始。これが大変便利なので、なすがままにまかせていたのだが、そうするとミサイル発射とシールドの展開以外にすることがなくなってしまった。
さらに、ドローン形態でオートコントロールにすると、今度は敵に対して一定の距離を取るように動き、間に障害物を挟んで攻撃できないなんてことに……。なんとも痛し痒しである。
なお、戦闘機では、敵に向かって高速で接近し、撃墜できないとそのまま通り過ぎて旋回を始めるという挙動になる。こうなると自分で操作できないことのもどかしさが増す。
自機は乗り換えと強化が可能
自機はゲーム内通貨を稼ぐことで別の機体に乗り換えることができる。加えて、武器や機体の性能を強化していくこともできる。ちなみに、機体はどれでも3形態への変形が可能だ。
強化できるのはポイントは、武器、バトル、変形、エネルギーの4カテゴリー。武器は武装の威力など、バトルは機体の強化、変形は各タイプへの変形時間の短縮となっている。なお、エネルギーは、エネルギーとリジェネの2種類の数値が上げられるが、これらはシールドのエネルギー量と回復量に作用する。
対人戦も熱い!
マルチプレイヤーモードを選択すれば、対人戦も可能である。ただ、マップの広さの割に参加プレイヤー数が少なく、なかなか敵に出会えないか、相手の猛攻を受けて速攻で落とされるといったことが続いた。このあたりのバランスに関しては調整の余地ありだ。
そのほか、「Game Center」で友人とスコアを競うこともできるのだが、なにぶんほかにプレイしている友人がおらず未確認である。さらにiCloudにも対応しているので、複数のデバイスを1つのデータで遊ぶこともできる。いちいちパスワードで機種の乗り換えをする必要がないのは楽でいい。
前作が、戦車ゲームとして評価が高かった『Battle Supremacy』だったので、それに比べると空中戦のパートは少々こなれていない感じを受けた。ただ、3形態に変形できる兵器を操作するというのは楽しいし、特に変形機構については、ついつい何度も見入ってしまう。スワイプでの操作は微妙だったが、あるいは対応したゲームパッドで遊べばまた違った感想になると思う。お手元にその環境があるなら、ぜひとも試してもらいたい。
- 使用した端末機種:iPhone 6 Plus
- OSのバージョン:iOS 9.0.2
- プレイ時間:約4時間
- 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.0
- 課金総額:0円
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