名もなき英雄たちの『SAO』攻略譚が今開幕!
『SAO』を題材にしたスマホ向けタイトルとしては、三作目となる本作『ソードアート・オンライン インテグラル・ファクター』(以下、SAOIF)。
やはり特筆すべきは、オンラインRPGであるというところ。
広大な「浮遊城アインクラッド」を自由に冒険し、ほかのプレイヤーとともにボスを攻略していくという、ファンが真っ先に思い浮かべるであろう『SAO』像を実現した内容となっている。
「リンクスタート!」のおなじみのセリフでゲームは始まる。ダイブしていく演出やメニューのUIなど、随所に『SAO』っぽさがちりばめられている
NPCからクエストを受注し、達成のために3Dマップを駆け回っていく。特定のクエストをこなすことで、物語が進行していく形式だ
プレイヤーはゲーム参加者の1人として、「キリト」「アスナ」といった『SAO』の主要キャラクターとともにアインクラッドの攻略に挑む。
死と隣り合わせの世界で果敢に『SAO』クリアを目指した者たちの、戦いの日々や人間模様を肌で感じられるものとなっている。
フルダイブ型VRMMORPG「ソードアート・オンライン」。そのサービス開始日、プレイヤーは開発者「茅場晶彦」によって「クリアするまでログアウトできない」「ゲームオーバーになると現実でも死ぬ」という残酷な事実を告げられる
チュートリアル中にキャラメイクが可能。アバターが現実世界の顔になってしまうシーンをきちんと再現
バトルは剣やレイピア、槍などの武器で、通常攻撃と「ソードスキル」を組み合わせて戦う。
ソードスキルは、武器、防具に「スキルレコード」を装着するとバトルで使用できるようになり、攻撃、補助、回復など、さまざまな効果を持っている。
回避動作で敵の範囲攻撃などをよけつつ、適切なタイミングでソードスキルを利用していくことが勝利のポイントだ。
左下のバーチャルスティックで移動、右下のアイコンで攻撃、回避を行う。戦闘中に武器やソードスキルのセットを変えられるので、自分なりのコンボを追求していける
各キャラクターのスキルレコードを入手することで、プレイヤーがそのスキルを習得できる。スキルレコードは主にガチャからの入手だ。「ユウキ」や「リーファ」の出現も確認
パートナーとともに戦いを生き抜く
ゲームは、パートナーキャラクター「コハル」(名前は変更可能)とともに冒険していくことになる。
βテスト最終日に出会った少女「コハル」と再会し、ともに攻略組として戦う決意をしていく。主人公は選択肢以外は無口なので、説明役でもある
ほかのプレイヤーとパーティーを組んだとき以外は、基本的にパートナーとのタッグで戦い、攻撃にも参加してくれる。
武具や見た目装備の変更もできるので、心強い相棒の育成もしっかりしていこう。
おなじみ「スイッチ」は、パートナーといっしょにソードスキルを放つコマンドになっている。本作では強力な必殺技という役割だ
あなたがいるからこそ始まる『SAO』の物語
本作は『SAO』の世界観を再現しているだけではなく、アニメでは描き切れなかったエピソードも数多く楽しむことができる。
特にプレイヤー自身という、キリト以外の目線から描かれる『SAO』の世界は非常に新しく映る。ゲームならではの物語を味わえるはずだ。
原作では1階層で死んだ「ディアベル」をプレイヤー自らが助けるといった場面も。タイトル『SAOIF』になぞらえてか、こうしたIFストーリーも少なくない
1つ1つ階層を攻略していくため、アニメではカットされた階層も詳細に描かれる。そのときキリトたちはなにをしていたか、というところにも注目だ
迷宮区(次の階層へ進めるダンジョン)攻略組の一員として、クエスト、バトルを乗り越えながら、仲間との絆を深めていく。
原作では語られなかった、あなただけの『SAO』を楽しもう。
フロアボスは強力!万全の準備をしよう
次の階層へ進むために立ちはだかるフロアボスは、それまでのザコ敵とは比べものにならないほど強力。
レベリングやアイテムなど、事前の準備を必須。万全の状態で挑むようにしよう。
特にポーションをショートカット登録しておくこと忘れずに。ボス攻略には必須だ
原作どおりともいえるのだが、本作のボスには特徴的な予備モーションが設定されていることが多い。
強力な攻撃の直前に行うので、これを確認したら回避することを優先させたい。
仕様上、攻撃直後は回避できないので、カウンター主体で戦っていくのがおすすめだ。
第1層のボス「イルファング・ザ・コボルトロード」は、吠えた直後に範囲攻撃を行ってくる。回避で離れよう
『SAO』らしくはないが、バトルで死んでも、2度とプレイできないようなことはない。初見はボスのモーションを見極めることにあててもいいかもしれない
味方と戦うことで生まれる戦略要素にも期待
MMORPGである本作の登場で、「『SAO』らしいタイトルが出た!」というのが筆者も含め多くファンの感想ではないだろうか。
ジャンル以外にも、メニューのUI、NPCや敵の名前が英語だったりと、『SAO』らしい演出がきちんと盛り込まれているところがうれしいところだ。
原作で登場したキャラクターの新たな一面や、それぞれの詳細な人間関係など、アニメでは描かれなかった部分が堪能できるので、ファンなら間違いなく楽しめる内容だろう。
始まりの街で「サチ」も登場!このIFの世界では救えるのだろうか……?
一方で、敵の通常攻撃が近距離なら必ず当たったり(プレイヤースキルでよけられない)、「パリィからのスイッチ!」といった要素もないので、バトルがただ殴りあう単調なものに感じてしまった。
ソードスキルも自身にかかるバフが多いことから、今のところはソロプレイ向けの内容という印象。
今後は、ほかのプレイヤーと一緒に戦うことで生まれる、新たな戦略性にも期待したい。
- 使用した端末機種:Galaxy S7 edge
- OSのバージョン:Android 7.0
- プレイ時間:約3時間半
- 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.2
(C) 2016 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊/SAO MOVIE Project
(C) BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
Illustrated by abec