REGENCY Kings Valley 【ゲームレビュー】

『REGENCY Kings Valley』は、王様と家臣をモチーフにした駒を操っていくボードゲーム。シンプルなルールながら、非常に高いゲーム性を秘めた作品となっている。

シンプルだからこそ奥深いボードゲーム

『REGENCY Kings Valley』は、5×5の盤面上で、王様と家臣をモチーフにした駒を操っていくボードゲーム。

相手より先に、盤面中央の「王家の谷(Kings Valley)」と呼ばれるマスに王様の駒を移動させたほうが勝ちとなる。

シンプルなルールなのだが、自分と相手の駒の位置関係を予測しながら駒を動かす必要があり、非常に頭を使う作品となっている。

中央にマークのついた盤面に白と黒の駒を使用する。各難易度AIと対戦し、クリアすると高難度のものが開放されていく。プレイヤー同士で対戦するモードもあるので、周りの友だちとプレイすることも可能

使用するのは丸い家臣の駒4つと四角い王様の駒1つのみ。先攻が白、後攻が黒となる。これを交互に動かし、中央のマークのあるマスに王様の駒を先に移動させた方が勝ちとなる

各駒は上下左右ナナメの8方向へ自在に動けるが、盤面の端や他の駒に突き当たるまでは止まれない。また、丸い駒は中央の王家の谷に止まることができない

動かしたい駒をタップし、移動先を指定する。移動できる場所にはきちんとガイドが表示されるので迷うことはない

王様の駒の対面に駒を配置しよう

駒が盤面に突き当たるまで止まれないというルール上、王家の谷に王様の駒を止めるには、対面に別の駒を配置する必要がある。

この位置取りの奪い合いが、本作の面白いところであり、先を読む力が非常に要求される点となっている。

オーソドックスな勝利確定パターン。この形をいかにとるか、そしてとらせないかのせめぎ合いが非常に熱い

画像のように相手の駒を利用できることも。このため、王様の駒は王家の谷を狙えるところにつねに配置しておいたほうが勝ちやすい

真ん中の8マスが勝利のポイント

前の項目でも少し触れたが、王家の谷へ王様の駒を移動させるには、王家の谷の周りの8マスに駒を配置する必要がある。

ここに自分の駒が多い方が狙いやすくなるので、いかにここをとり、相手にとらせないかが勝利のカギとなるのである。

白の王様の駒を動かす際の極端な一例。王家の谷を狙えるルートが3通りもある。中央の8マスに駒が多いほど狙える選択肢も増えるのである

超高難易度モード「王奪還」

標準モードのHARDをクリアすると、「王奪還」モードが開放される。

これは基本ルールはそのままに、互いの王の位置だけを逆にした状態からスタートするモード。

王の位置が変わっただけなのだが、難易度が格段に上がってしまう。標準で物足りない方はこちらも遊んでみよう。

白と黒の王様の駒の位置が入れ替わっている。このモードだと、ミスすると数手で決着がついてしまうことも

学習しながら勝つ楽しさが味わえる

小さな盤面とあまりにシンプルなルールに、もっとカジュアルなボードゲームを想像していたのだが、かなり歯ごたえのある本作。

ルール上、自分の駒を利用されてしまうこともあり、ミスが負けに直結するのがなかなか難しい。

そんなほどよいストレスを感じながらも、「王様の対面」「真ん中8マス」など、重要なポイントがわかり、ようやく勝利できたときはなかなかの達成感。

「攻略法を見つけて相手に勝つ」という、ゲーム本来の面白さを感じられる作品である。

  • 使用した端末機種:iPhone 5
  • OSのバージョン:iOS 9.2.1
  • プレイ時間:約1時間半
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.5
  • 課金総額:0円

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