【闘会議2018】e-Sports国際親善試合が開幕!クラロワ日韓戦レポート

韓国のトッププレイヤーを日本に迎え、開催された『クラッシュ・ロワイヤル』(以下、クラロワ)の日韓親善試合。世界で注目されるe-Sportsタイトルのハイレベルな対戦の模様をお届けしよう。

日韓のトッププレイヤーが夢の共演!

昨年12月に開催された世界一決定戦は、予選を含めると187カ国2,700万人が参加。賞金総額も1億円という大規模な大会で話題となった『クラロワ』。

世界一に輝いたのは、メキシコの選手であったが、韓国・中国を中心にアジア圏に多くのユーザーを抱え、日本でも根強い人気があるタイトルだ。

今回の国際試合は、韓国の大会で上位に入るプレイヤーが来日。対するは1月20日に行われた選抜大会を勝ち抜いた日本チーム。

e-Sportsに注目が集まる闘会議2018を象徴するステージとなった。

出演者

  • 岸大河(実況)
  • ドズル(解説)
  • ユキ旦那(インタビュアー)

日本チーム

  • RADWIMPS
  • ローラ
  • 天GOD

韓国チーム

  • X-Bow Master
  • Chasyu Rice
  • Hemos

進行を務めた岸大河さん(左)、ドズル(中央)、ユキ旦那(右)。韓国語も堪能なユキ旦那は、韓国チームに対してもインタビューをつとめた

日本チームの3人。左からローラ、天GOD、RADWIMPS。世界大会出場者も参加した選抜大会を勝ち抜いた精鋭たちだ

韓国チームの3人。左からX-Bow Master、Chasyu Rice、Hemos。X-Bow Masterは昨年の世界一決定戦の韓国代表。ほかの2人も韓国国内の大会で活躍している

第1セットからエース級同士の対決!

今回の対戦は、先鋒、中堅、大将ごとにBO3(2本先取の3回勝負)を行い、2セットを取ったチームが勝ちという団体戦。

各試合は、お互いにカード1枚をその対戦で使用禁止にできるBAN PICKルールで行われた。

主なルールはこちら。組み合わせやデッキの組み方など、読み合いや駆け引きが対戦以外でも発生する

BAN PICKルールは、海外の大会ではポピュラーな方式。たとえば、上の写真ではエリクサーポンプとトルネードが使用不可になる。自分の苦手なカードを消したり、デッキの方向性を偏らせたりと読み合いがむずかしい

第1セットの組み合わせ。先鋒戦からエース対決の様相を呈する

先の世界一決定戦では、韓国ナンバーワンとして出場したX-Bow Masterが先鋒として登場。

対するRADWIMPSもゲーム内のリーグ戦で世界7位に輝いたほか、昨年は世界一決定戦日本予選ではポイントランキングの予選でトップだった日本屈指のプレイヤー。

いきなりのエース対決の様相を呈するが、激しい攻防戦の末に2-1でRADWIMPSが勝利。

中堅戦では、韓国のChasyu Riceがローラを下し、第1セットから大将戦にもつれ込むが、ジャイアント使いとして知られる天GODが、得意のジャイアントデッキで韓国チーム大将Hemosを撃破。

第1セットは日本チームが先取する。

RADWIMPSは「ゴブリンの小屋」を使ったデッキでの戦いが印象的だった。対するX-Bow Masterもホバリング砲を活用して小屋をつぶすように立ち回っていた

天GODのジャイアントデッキがHemosのタワーを蹂躙していく!

第1セット結果

  • ●X-Bow Master 1-2 ○RADWINPS
  • ○Chasyu Rice 2-0 ●ローラ
  • ●Hemos 1-2 ○天GOD

代表戦までもつれ込んだ激闘の勝者は……?

第2セットでは、日本チームは先鋒のRADWINPSと大将の天GODを入れ替える布陣。対する韓国チームは第1セットと同じオーダーでのぞむ形になった。

第2セットの組み合わせ

第2セットでは、第1セットで日本チームの手を読んだ韓国チームが怒涛の攻撃を見せる。

先鋒戦では、X-Bow Masterが自身の名前にも入れている自信のクロスボウデッキで、天GODを翻弄。

第1セットと同じ組み合わせとなった中堅戦では、ローラとChasyu Riceが激しい戦いを見せるが接戦の末に、Chasyu Riceが勝利し、第2セットを取り返す。

両チームが1セットずつ勝利したため、勝負は代表戦にまでもつれ込むことに。

X-Bow Masterの代名詞巨大クロスボウが大活躍。スケルトンラッシュデッキを選んだ天GODだったが相性が悪かった

今回の日韓戦代表選抜大会で優勝をしているローラ。その意地を見せる見事な戦いぶり。最後の最後までどちらが勝つかわからないという展開になるも、惜しくも敗退。あまりの激闘に勝利したChasyu Riceも思わずガッツポーズ

勝負の行方は、RADWINPSとX-Bow Masterの戦いに。

RADWINPSは、BAN PICKでクロスボウを選択し、相手の得意とするクロスボウデッキを封じる。

第1セットで強さを見せた小屋に、ホグライダーや三銃士などを組み合わせ多彩なデッキ作りでX-Bow Masterに挑むRADWINPSだったが、X-Bow Masterの読みも冴える。

RADWINPSは、タワーを奇襲するホグライダーデッキで果敢に仕掛けるが、X-Bow Masterが見事な対応力を発揮する

1-1で迎えた最終戦では、X-Bow Masterが完全にRADWINPSのデッキを読み切り完勝。世界を知る男の実力を見せつけた

第2セット結果

  • ○X-Bow Master 2-1 ●天GOD
  • ○Chasyu Rice 2-1 ●ローラ

代表戦

  • ○X-Bow Master 2-1 ●RADWINPS

クラロワからプロゲーマーは誕生する?

昨年の世界一決定戦は、予選を含めると賞金総額が約1億円にもなったという世界的な盛り上がりを見せる『クラロワ』。

今回の日韓戦でも、勝利した韓国チームにはトロフィーと賞金300万円が贈呈された

今回の対戦を終えて、日本チームの面々は「人生で一番悔しい」という思いを明かした。

そのうえで、「とても楽しい戦いだったので、これからも世界を目指していきたい」と熱い思いを語った。

韓国チームのX-Bow Masterも「昨年のロンドンでの世界一決定戦の次にシビれる戦いだった」と興奮を語ってくれた。

(C)2016 Supercell Oy