『ミトラスフィア』独占インタビュー【19】:本多真梨子さんに聞く! 「先々代」でおばあさん役に初チャレンジ

現在、事前登録受付中となっているバンク・オブ・イノベーションの新作RPG『ミトラスフィア -MITRASPHERE-』(以下、ミトラスフィア)。本作で「ジョバリの先々代の女王」や2種類のなりきりボイスを担当した声優・本多真梨子さんにインタビュー! 収録の感想などをうかがってきた。

女王としての威厳をセリフに込めるのが難しかったという本多真梨子さん

『ミトラスフィア』は、重厚な雰囲気の2Dファンタジーワールド「ミトラスフィア」で壮大な冒険と迫力のバトルを楽しめるオンラインRPGだ。

そのコンセプトは「Re:アクションなりきりRPG」。

見知らぬプレイヤー同士が複数のコミュニケーションツールを通してつながり、アクションとリアクションによって生まれるユーザー同士のコミュニケーションを楽しみながら、なりたい自分になりきってプレイすることができる。

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本多真梨子さんが演じるキャラクター

先々代

「じゃが、今さらこのオババ相手に、取りつくろうのはやめておくれな……」

ジョバリ人と呼ばれる一族の先々代の女王を務めた人物。呪いで全身が木像化しつつある。しかし、その気の強さは衰えることがなく、現女王のマチルダに対してもきつい言葉を投げかけてくる。

本多真梨子さんにインタビュー!

おばあさんのボイスに初挑戦!

――まずは収録お疲れさまでした。

本多真梨子さん(以下、本多):今日はですね、今までにない年齢のキャラクターをやらせていただきまして、収録前からドキドキでした。

――『ミトラスフィア』について、どのような印象を抱かれましたか?

本多:私がゲームを始めた頃はドットのグラフィックが盛んだったので、2Dのゲームがすごく好きなんです。資料を見て「背景も2Dだ!」とテンションが上がりました(笑)。

――ゲームの中で、何か気になる要素などはありましたか?

本多:個性的なキャラクターがいっぱいいて、個人的には「ウパくらげ」ちゃんが気になります!

――今回の収録で初挑戦とのことですが、おばあさん役はいかがでしたか?

本多:そうですね、正直なところ「先々代」はいくつなのかもわからないぐらいの年齢なので、今までちょっと年齢層の高い役も挑戦させていただいたことはあるんですけれど、今日ほどのことはなかったですね(笑)。

――一族の長ということで、威厳などを表現するのも難しかったかと思いますが。

本多:そうなんです。みんなの前で高らかに宣言するセリフがあって、最初に録ったあとに「これじゃ違う~(泣)」となってしまい、私から録り直しを要求させていただきました。

――私のイメージだと、普段は「元気な女の子」という役が多いように思うのですが。

本多:そういうキャラクターとは声を出している場所が全然違っていて(笑)。

元気で明るいキャラクターというのは「パーン」と飛ばすので、あまりいろんなことを考えたり、いやらしい言い方をしたりしないんです。

でも先々代は人生経験が長い分、いろんな想いが詰まっていて……、だからこそ難しい役だなと思いました。

――特に難しかったセリフや、お気に入りのセリフなどはありますか?

本多:先ほどの、高らかに宣言するセリフは難しかったです。女王としての威厳を込めなければいけないのですが、普通に宣言してしまうと私の年齢になってしまうので。

それから「いろいろ“小さな”プリンセス……」というのがあって。これは私の勝手な想像なんですが、小さいのは身長だけではなくて、きっと胸のサイズとかも……(笑)。

何度も出てくるフレーズなので、たぶん相手のコンプレックスをたたいてくるスタイル! そういうのが楽しかったです。

――なかなか現実でこういう人物に会うことも少ないとは思いますが(笑)、彼女が本多さんの身近にいたら、お友だちになれそうですか?

本多:え、このおばあちゃんが身近にいたら、ですか? えーそうですね、そっとアメだけもらって帰ります(笑)。

なりきりボイスは「凄腕の女殺し屋」と「老婆」を担当

――今回、2種類の「なりきりボイス」を収録されました。特定のキャラクターの声ではないという部分で、普段と違った点はありましたか?

本多:イラストなどがなく、声だけが存在しているというものなので、自分で自由にキャラ設定できるというところがありました。

これをプレイヤーの皆さんが使うんだなと思うと、不思議な気持ちになります。

面白いですよね! このなりきりボイスという仕組みが。自分のアバターの声をたくさんの中から自分で選択できるっていうのは、思った以上に奇抜なキャラクターが生まれてきそうです。

かわいい女の子やかっこいい男の子だけじゃなくて、まさかの老婆までいるっていう。誰が使うんだろう(笑)。

――好きなセリフを好きなタイミングで、自分で発声できるというシステムは、ほかにはなかなかないですよね。

本多:ないですね。最近はオンラインでチャットを通じてコミュニケーションできるゲームは多いですが、声まで自分で選択して、それをコミュニケーションツールとして使えるのは新しいし、面白いなと思います。

――「凄腕の女殺し屋」と「老婆」のそれぞれで、こんな風に演じてくださいという話はありましたか?

本多:殺し屋は男勝りな重い声で、老婆は基本的に不機嫌でぶっきらぼうと指示をいただきました。

同じおばあちゃんでも、それなりに気品のある先々代とは違った雰囲気になっていると思います。

――殺し屋は、低いトーンでやや早口ということで、わりと難しい印象なのですが。

本多:銃使いの殺し屋で、なんとなく頼りになる。でも、ただの酒好きというこの感じ。最近はこれに近いイメージの役も多いので、すんなりとできました。

――過去に演じたキャラクターと共通するような部分はありましたか?

本多:ありますね。「こういうキャラ、いたぞ! あの子だ!」となったときに、中身はやはり違うので参考にするというわけではないんですが、でもどこかに共通点はあって。

そういうところはちょっと意識しました。

「なりきりボイス」とは?

『ミトラスフィア』では、スタンプ感覚で手軽に使える“定型文チャット”と“なりきりボイス”を組み合わせた新体験コミュニケーションツール「なりきりチャット」を使って、プレイヤー同士のリアクションを楽しみながら、なりたい自分になりきって遊ぶことができる。

シーンに合わせて自由に使えるボイスが、それぞれのなりきりボイスごとに40個も用意されているので、プレイヤー同士の会話が盛り上がること間違いなしだ。

なりきりボイスは30種類以上用意されており、さまざまな性格を再現した声を自分のイメージに合わせてチョイスすることが可能だ

本多さんが好きなのはシミュレーションRPG

――本多さんはゲーマーとおうかがいしていますが、スマホゲームもよくプレイされますか?

本多:やりますね。家に帰ってからやるときもありますけど、電車に乗っているときなど移動中に遊ぶことが多いです。

中学、高校時代はRPGにハマっていて、「早く家に帰ってあの世界に行かなきゃ」みたいな(笑)。

その頃は「なんで私、この世界に生まれちゃったんだろう」なんて考えてました。わりと2~3年前にも、「なんで私……」ってなりましたが(笑)。ハマりすぎるゲームがあると、そうなっちゃうんです。

――好きなゲームジャンルは?

本多:シミュレーションRPGです。いろんなキャラクターの「裏の設定」を自分で考えて戦うのが楽しいです。

「このキャラクターは、この相手が回復させなければいけない」とか、勝手に想像しています。

心の中でセリフを言ってみたりする感じですね。「大丈夫か?」「かすり傷だ」とか(笑)。

――最近のスマホゲームでは協力プレイや対戦プレイが盛んですが。

本多:ゲーム内においては本当に1人で黙々と遊ぶタイプなので、協力プレイとかでは「弱くてごめん!」ってなっちゃいます。

回復系の魔法使いか弓使いで活躍したい!

――本多さんがもしファンタジー世界に突然放り出されたら、どんな職業で冒険したいですか?

本多:中学生の頃からそんなことをずっと考えているんですけど……。その頃は回復系がよくて、白魔法系の魔導書を持っているスタイルがお気に入りです。

回復系なら、最終的には自分に魔法を掛ければいいから、絶対生き残れる(笑)。

でも最近は、弓使いも捨て難いですね。……遠距離系か回復系がいいです!

私の考える弓使いというのは、ちょっと優男系というか、人にはっきり言えないタイプが多いです。だから遠距離攻撃なんですよ。

――なるほど(笑)。戦ってみたいモンスターっていますか?

本多:某メタリックなスライムと戦いたいです。やっぱり大事なのは、もらえる経験値ですよね(笑)。

――苦手なモンスターや生き物は?

本多:……ゴブリン? 人型なのに話が通じないところがイヤです。

あと、セミも嫌いです! セミ爆弾が突然降ってきたり。しかも飛びますし。

――本多さんが経験した出来事で、「これってファンタジー?」というような不思議なエピソードってありますか?

本多:私ってけっこう「脳内がファンタジー」っぽくて、夢が映画になっていることがあるんです。ときたまなんですけど、スタッフロールが流れてきたりして。

最後に帽子がふわっと飛んできて……「Fin.」みたいな。でも、それは「死ぬか生きるか!?」みたいなホラー映画だったんですけど(笑)。

夢の中で私もその映画に出演していて、最後に数人の仲間と一緒に逃げ帰ってきて「よかったね、助かったね」って言い合っていたら、「まだまだ終わらない……」という字幕が出てきました。

――それ、Fin.って出たときに起きるんですか?

本多:目が覚めます。1度、Fin.が出る前に起きちゃったこともあって、そのときは「もう1回、最後まで!」と思って寝直しました。すぐだと続きが見られます!

それから、アメリカのカートゥーンみたいなキャラクターが出てくることもありますね。すごくきらびやかな緑のイモムシが「チャオ!」って話しかけてきたこともあります。

――よく覚えているものですね。では、ご自分の演じた2つのなりきりボイスのアピールをお願いします。ストーリーにも深くかかわってくる先々代の注目ポイントについても、あらためてご紹介いただければ。

本多:この「なりきりボイス」のように自分のアバターの声を決められるというのは、すごく面白いシステムだなと思います。

私が演じたのは、男勝りな凄腕の殺し屋と口うるさいオババの2つなので、たぶんですが、あまり皆が選ばない声なのかなと思うんですね(笑)。

ということは、皆が使っていないレアな声だということですよ! もしこの声を使っていたら、周りの人は「面白い!」ってなってくれると思うので、かわいいのやカッコいいのだけではなく、こういう特異な声もぜひ使っていただけたらうれしいです。

また、プレイされていない方はわからないかもしれませんが、先々代は呪いによってほぼ木になっている姿で登場します。

先々代というからには相当お年を召しているキャラクターですが、その威厳と、いつ自我が消えてしまうかもわからない状況であっても孫娘にイヤミを言ったりする、生命力あふれる部分に注目していただければ。

自分の一族のためにも、気力と根性で生き抜いているおばあちゃんの人となりを、ぜひ感じていただけたらと思います。

――本日はありがとうございました。

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