ドット粉砕RPG!『キメラリコレクト』プレイインプレッション【Indie Games Festival 2018】

個人インディデベロッパーの新作『キメラリコレクト』は、前作『心鎧リコレクト』からゲーム性を継承しつつ、グラフィックなどが強化されている。ドットの集合体である敵モンスターをガシガシと削っていく爽快感が実に気持ちいいアクションRPGだ。

秀逸なドット粉砕バトルが最高!筆者個人的ベストタイトル

無数のマスで作られたマップ上を冒険していくアクションRPG『キメラリコレクト』。

初めて踏むマスでバトルが発生するのだが、このバトルがとにかく気持ちいいのが最大の特徴と言えるだろう。

敵モンスターはドット(というよりはブロックという表現のほうがしっくりくる)で形作られており、主人公のキメラをフリックでぶつけて、ドットを崩壊させていくユニークなバトルシステムとなっている。

ニワトリ風の敵モンスターが出現。主人公はスワイプした方向に突撃していき、ヒットすると、敵の体が崩れていく……!

すべてのドットを削りきると勝利となるので、かみ砕いて表現するならば「趣向を凝らしたブロック崩し」といったところだろうか。

ただし、当然ながら敵の攻撃によるダメージがあったり、画面上をタップすると使えるスキルがあったりと、アクションRPGのバトルとしての独特な面白さを感じさせてくれる。

主人公のキメラは、倒したモンスターの体を記憶して、自分のものとする能力を持っており、Body、Arms、Partsの3つの部位に好きなものをセットしていくカスタマイズ性も楽しめるポイントだ。

各部位の形はかなりの種類があるようで、組み合わせは1000万パターンにもおよぶとのこと。ステータスやスキルを追求していくのも、プレイヤーを熱中させる要素だ

記憶をなくした主人公のキメラと、始まりの場所で出会う少女の旅が描かれるストーリーも、どこかはかなげな雰囲気で続きが気になる。

マップ上の吹き出しがあるマスに進むだけでストーリーが展開されていくのだが、テンポよくスイスイと進めていくことができるのも魅力的だ。

立て看板はゲーム説明、吹き出しはストーリー、何もないマスではバトルが発生する

記憶をなくしたは主人公がどこか懐かしさを感じる少女と世界を巡る。筆者はまだ始めたばかりなので全貌はつかめていないが、なくしてしまった記憶にたどり着けるのだろうか……

なお、本作はIndie Games Festival 2018ファイナルイベントの前日にAndroid版がリリースされたので、すでにプレイすることができる。

残念ながらトップ10に入ることはできなかったのだが、いざプレイしてみると、バトルの爽快感がもたらす熱中度は、トップ20に選出されたゲームの中でも随一。筆者イチオシのタイトルだ。

iOS版も1ヶ月以内を目標にリリース予定とのことなので、ぜひ注目してもらいたい。

こちらは前作『心鎧リコレクト』。ゲーム性はほぼ共通していて、『キメラリコレクト』と同様にドット崩しのバトルが面白い。iPhoneユーザーは、キメラリコレクトのリリースまではこちらを遊ぼう

(C) InitiaSnow Inc.