5マス×2列の戦場にクリーチャーを並べて攻撃
ゲームは、ハーフエルフの主人公が人間になるために、とある場所を目指すというストーリーモードから始まる。あらかじめ構築されたデッキで指定の相手と対戦していく、基本となるバトルが楽しめる。
本作のカードバトルにはドロー(山札からカードを引く)という概念はなく、すべてのデッキ(最大12枚)が手札にある状態で開戦する。カードにはクリーチャーカードと、その場で効果を発揮する呪文カードの2種類があり、どちらの使用にも指定された資源が必要になる。
カードを使うための資源は毎ターン1つずつ獲得できるほか、アクションカウンター(行動回数)を消費して追加獲得したり、カードを使用せずに墓地に送ることで獲得することもできる。カードドローがない代わりに、資源獲得には多少のランダム要素があり、運に左右される部分が多少残されている。
なお、カードは資源のある限り使えるわけではなく、1ターンあたりアクションカウンターの数しか使用できない。そこで重要なのがヒーローのレベルアップだ。カードを使用したり、資源を獲得することで経験値が加算され、ヒーローはバトル中に最大でレベル3までパワーアップする。
レベルが上がるごとにヒーローのHPとアクションカウンターが増え、召喚するクリーチャーのレベルもアップ。低コストのクリーチャーで早期決着を狙うか、レベルアップを経て強力なクリーチャーでじっくり攻めるか。その選択はプレイヤーの手に委ねられている。
また、使用済みのカードは墓地に送られるが、任意に復活できるのが本作のポイントの1つ。墓地にあるカードの枚数が墓地コストとなり、ヒーローのHPに墓地コスト分のダメージを受けて、使ったカードを復活させることができる。ただし、復活したカードは使用コストが墓地コスト分だけ上乗せされるというペナルティもある。
遊んでみればわかる楽しさと新しさ
従来のTCGとはひと味違う新しいカードバトルということで、一見すると難しそうにも見えるかもしれないが、ストーリーモードの序盤がチュートリアルになっており、TCGで遊んだことがあるプレイヤーなら15分ほどでカードバトルの勘どころがつかめるはずだ。最大でも12枚とデッキのボリュームが小さく、デッキ構築が簡易になっている代わりに、戦場の配置の駆け引きや資源のやり繰り、レベルアップと召喚のタイミングなど、プレイングの戦略性に重きが置かれている。
プレイヤーレベルによって新たな要素が開放される
バトル中のヒーローレベルとは別に、ストーリーを進めたり、カードを集めたりするごとに獲得できるEXPでアップする「プレイヤーレベル」がある。プレイヤーレベルでカードが強くなったりはしないが、遊べる要素が増えるなど、ゲーム全体の進行度を表す指針となる数値といえるだろう。
プレイヤーレベルで開放される要素の1つが、対戦によってランキングを競い、いろんな賞品がもらえる「アリーナモード」だ。自分のデッキで戦う通常の「アリーナ」に加え、その場で貸与されるカードで戦う「ドラフトアリーナ」などもあり、2時間程度のサイクルでチャンピオンが決定する。手軽に遊んで賞品を獲得できる、プレイヤーにとってうれしいモードなのだ。
また、プレイヤーレベルのほか、集めたカード枚数やゴールドなどさまざまな条件で、使用できるヒーローも増えていく。ヒーローによってはお得な能力を持っていることもあるので、ヒーローが増えたらその性能のチェックを忘れずに。
ショップやトレードでカードを増やしてバトル
TCGといっても、コンピューターゲームの場合はカードを集めるのがメインで、トレーディング(交換)する要素はおまけ程度のことも多い。しかし、本作は序盤からNPCがカードのトレーディングを持ちかけてくる上に、プレイヤーレベルが上がれば「ソウルリンク」で本格的なトレードも可能になる。カードバトルの戦略性の高さはもちろんのこと、TCGの楽しさを余すことなくスマホ上に再現しているのだ。
さらに、コンピューターゲームならではの要素として、ヒーローとクリーチャーの成長システムがあり、それがカードバトルの戦略性を広げている。資源獲得のランダム性や、戦場を動き回るクリーチャーなど、駆け引きが必要になる場面は増えていても、それがプレイヤーの負担にならないように配慮されており、親切なチュートリアルやデッキの自動構築など、初心者の敷居を下げる工夫も施されている。『マビノギ』を知らなくてもじゅうぶん楽しめるので、TCGに興味がある方におすすめの1本だ。
- 使用した端末機種: iPhone 6 Plus
- OSのバージョン: iOS 9.1
- プレイ時間:約6時間
- 記事作成時のゲームのバージョン:1.1.2
- 課金総額: 0円
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