家庭用ゲーム機の録画にはキャプチャーボードがいる
スマホゲーム動画の録画方法に続いて、今回はPS4やSwitchといった家庭用ゲーム機の録画方法についてです。
スマホにも利用可能ではありますので、スマホのみのゲーム録画がイマイチうまくいかなかった人も検討してみてください。
いきなり試せ!と言わないのは、この録画方法にはキャプチャーボードという機器を利用する必要があり、これが2万前後となかなかお高いからです。
このブログで使い方や接続方法など、だいたいの流れを紹介していきます。「どうやら必要だ」と感じたときは、機種選びをしてみてはいかがでしょうか。
キャプチャーボードとは
まずは、そもそもキャプチャーボードってなんぞ?というところです。
キャプチャーボードは、ゲーム機とPCをつなぎ、ゲーム画面をPC側に映す(キャプチャする)ための機器です。
多くはこの「外付け型」ですが、中には、PCのマザボ―ドに増設する「内蔵型」のものもあります。
基本的には映した画面を録画する機能(ソフト)も搭載されていて、これを主目的で使う人が多いかと思います。
必要なもの
- PC
- ゲーム機(Switch・PS4・スマホなど)
- キャプチャーボード
- キャプチャーソフト
あると便利なもの
- TV・モニター
- マイク
知っておきたい注意点
録画前、というかキャプチャーボード購入前に知っておきたいことです。
↑で書いてるように2万前後する決して安くない機器なので、事前準備は大事です。
1.「Switch Lite」では録画ができない
Switchの場合、TVモード(TVに出力できる機能)でないとPCに接続できません。
そもそもTVモードがないSwitch Liteでは利用できないので注意しましょう。
2.ゲーム機に対応したキャプチャーボードを用意すること
キャプチャーボードの中には、特定のゲーム機に対応していない場合があります。
誤ったものを購入しないように、公式サイトなどで確認してから買いましょう!
キャプチャーボードにもたくさん機種がありますので、自分の録りたいゲーム機に対応しているかは必ず確認したいです。
HDMI接続できないレトロゲーム機の動画を録りたい場合は特に注意が必要です。
(「GC550 PLUS」あたりが動画編集ソフトもいっしょについてきて定番・人気です。すみません、筆者も全部のキャプチャーボードを試せているわけではないです!
キャプチャーボードごとの特徴やおすすめなどは、ネットにより詳しい情報がありますのでそちらを参考にしてもらえればと思います)
3.ゲームによってはTV・モニターが必須
PCに出力したゲーム画面には、実際の操作とのラグがあり、ゲームジャンルによっては プレイが困難な場合があります。
アクション性の高いゲームを実況する場合、ひどいラグは致命的な問題といえます。パススルー機能を使って、極力TVやモニターなど、ゲーム画面を別に出力させるようにしましょう。
「あると便利なもの」にTVとモニターがあるのは、このためですね。
あ、「パススルー」というのは、キャプチャーボードからPCだけでなく、別のモニターやテレビにもHDMI接続でゲーム画面を表示させる機能のことです。
最近のキャプチャーボードには、たいてい搭載されていますが、購入時はここも確認しておきたいですね。
キャプチャーボード接続方法
機種や新旧の違いもあるかもしれませんが、接続方法だいたいこんな感じかと思います。
声もいっしょに録音したい場合は、ここでマイクも接続しておきましょう。
- ゲーム機とキャプチャーボードをHDMIで繋ぐ(キャプチャボードはINに繋げる)
- PCとキャプチャーボードをUSBで繋ぐ
- モニターとキャプチャーボードをHDMIで繋ぐ(キャプチャーボードはOUTに繋げる)
- 声を入れる場合は、マイクをPCに繋ぐ
※モニターに映さない・声を録らない場合は3と4を省略して大丈夫です
キャプチャーボードでの録画方法
1.キャプチャーソフトを立ち上げ、録画の設定を行う
録画に使用するキャプチャーソフトを立ち上げて、画質やファイル形式などの録画設定を行います。
大体のキャプチャーボードには、キャプチャーボード自体の設定を変えられるキャプチャーソフトが付属、もしくは用意されています。
キャプチャーソフトを持っていない場合は、付属のものを使用しましょう。
もしくは、ネット上にある無料のものを使うといいでしょう(オススメは「OBS studio」)
2.HDCPを無効にする
PS4やキャプチャーボードには、ゲーム映像などの不正コピーを防ぐ「HDCP」が標準搭載されているため、そのままではゲームの映像を出力できません。
まずはキャプチャーボードに付属したソフトで、キャプチャボードのHDCPを無効にしましょう(キャプチャーボードによっては、HDCPが付いていないものもあります)。
PS4の場合は、PS4内の「設定」から「システム」を開き、「HDCPを有効にする」のチェックも外しましょう。
SwitchにはHDCP機能が無いので、何もしなくて大丈夫です
3.録画しながらプレイ
キャプチャーソフトでゲーム画面を移すことができたら、録画を開始してゲームを始めましょう。
このとき、マイクを繋いでいる場合は、自分の声が入っているのかも確認しましょう。
最初にテスト録画をしてみて、問題なければ本番の撮影、何か問題がある場合は下記Q&Aをご覧ください。
ありがちな失敗例
環境や機材によるところも大きいので、一概には言えませんが、よくやりがちな失敗例も紹介していきます。
映らない・音が出ないといったときはこちらを確認してみてください。
ゲーム画面がキャプチャーソフトに映らない
「接続方法を間違えている」「HDCPが有効のままになっている」「各種機材やソフトのどれかがバグっている」のどれかである可能性が高いです。
接続方法とHDCPは、もう一度再確認してみましょう。機材やソフトのバグは、一度全ての接続を抜いた後に再起動してみましょう。
ゲーム音・ボイスが取れない
キャプチャーソフト側の、どの音を録音するかの設定で、別のデバイスの音を録るようになっている可能性が高いです。
音声を出力しているデバイスの設定が、使用しているキャプチャーボードやマイクになっているか確認しましょう。
複数の音を同時に撮る場合は、録音する音の項目を増やし、別々の項目で設定して同時に撮ると、どちらが撮れていないかのかも分かるようになると思います。
(同時録音が難しい場合は、キャプチャーソフトを分けて同時収録することで、 ファイルを別にするという方法も可能です)
今回はここまで。6回ほどやってきましたが、下準備編はここまで!次からは録った動画を編集するフェーズに入ろうと思います。乞うご期待!