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Premiere Proの超基本的な使い方①【ゼロから始めるゲーム動画・編集編1】

「ゼロから始めるゲーム動画」第7回。今回から動画編集のやり方を紹介する「編集編」に入ります!動画編集ソフトのド定番、「PremierePro」の使い方をできるだけわかりやすくご紹介していきます!

「Premiere Pro」の基本の使い方をざっくりわかりやすく紹介!

ようやく準備編を終えて、今回から動画編集のやり方について紹介していく編集編(字並びが気持ち悪い)に入ります。

動画編集ソフトの定番「Premiere Pro」を中心に、基本の使い方や効率が上がるテクニックなどを紹介できればと思います。初心者の方は参考にしてみてください!

そもそもPremiere Proって?

PhotoshopやPDFでおなじみのAdobe社が提供する動画編集ソフトです。プレミアプロと読みます。

「できないことはない」(by Adobe社)というくらい高度・多彩な動画編集をすることができ、多くのYouTuber御用達のソフトにもなっています。

プロの動画編集者の9割がこれを使っているという話もあるほどで、「プレミアプロ使える」は動画関連のお仕事の募集要項になるくらいスタンダードです。

動画の切替(トランジション)や色補正、エフェクトなどを、非常に細かいところまで設定できるところがほかの編集ソフトよりも特徴的で、有用なところですね。

また、使っている人が多いおかげで、情報が多いところも魅力です。ネットで調べれば、たいていの使い方を調べることができるのではないでしょうか。(このブログのような!)

買い切りタイプのPremiere Elementsという初心者向けバージョンみたいなのもあるのですが、「どっちがいいか!」みたいな話はちょっと長くなるので割愛します。機会があれば別のブログでやります。

動画編集の工程

動画に使う素材(動画・画像・音声ファイルなど)を用意したら、プレミアプロを起動して、いよいよ編集に入っていきます。

工程に入る前に、作業スペースとなる4つの編集画面の役割を知っておきたいです。

「ライブラリ」と「シーケンス」は特によく使うので覚えてきましょう。

  • ①素材の編集:
    画像や動画、テロップや音声といった素材を追加・加工したり、位置を決めたりする場所
  • ②動画プレビュー:
    編集した動画が意図通りに表示されるか確認するための場所
  • ③ライブラリ:
    動画素材を選び・取り込んで、シーケンス上で使えるようにする場所
  • ④編集バー(シーケンス):
    取り込んださまざまな素材をどういうタイミングで出すかを決める場所。メインで使うのはここ

編集は、以下の手順で行っていきます。

これまた長くなりそうなので、今回は4の工程までを紹介していきます。5以降は次回です!

  1. 動画素材を取り込む
  2. 動画のサイズを指定する
  3. 動画素材をシーケンスに配置する
  4. 配置した動画を編集する
  5. 録音した声を入れる
  6. テロップ(字幕)を入れる
  7. エンドカードの挿入(YouTubeのみ)
  8. 動画を書き出す

※5~8の解説はこちら

1. 動画素材を取り込む

プレミアプロで新規プロジェクトを作成したら、画面左下の「ライブラリ」にPC内の素材ファイルをドラッグ&ドロップして、プレミア内に取り込みます。

▲取り込んだファイルは、一覧の下にあるメニューで表示方法を変更可能。テキストのみの一覧など、自分の見やすい設定に変えると便利です。

【素材ファイルを削除するときの注意点】

取り込んだ素材ファイルはプレミアプロ内には保存されず、PC内からファイルを削除すると編集画面からも消えてしまいます(起動時にエラーになる)。

動画内で使っている素材はデスクトップにフォルダを作るなどして、まとめて管理しておくようにしましょう。特によく使う素材は専用のフォルダを作っておくのがいいです。

2. 動画のサイズを指定する

素材ファイルを取り込んだら、動画のサイズ(縦横の長さ)を設定します。

YouTubeにあげる動画のサイズは「1920×1080」か「1280×720」が一般的です。撮影した元動画に準拠するといいです。

なお、縦横比を16:9にしないとアップした動画の上下or左右に黒い枠が表示されるので注意。(16:9より横長の動画だと上下に、縦長の動画だと左右に黒い枠が出る)

動画サイズの指定方法

  • 適当な動画を右下の編集バーに移動させる(動画サイズ勝手に決まる)
  • メニューの「シーケンス」から「シーケンス設定」を選択
  • ビデオのフレームサイズを「横:1920」「縦:1080」に変更する

▲プレミアプロ画面内ではなく、PC画面一番上のアプリメニューです(Macの場合)

何も設定しないで進めた場合、動画のサイズは「最初に編集バーに移動した動画または画像のサイズ」に勝手に設定されています。

「動画編集を終えたら実は動画が16:9じゃなかった」なんてことになりかねないので、動画素材を取り込んだら、編集を始める前に必ず動画サイズを確認・指定しておきましょう。

3. 動画素材をシーケンスに配置する

動画のサイズが決まったら、編集を始めていきます。

ライブラリに取り込んだ動画ファイルを選択すると、左上の画面に動画が表示されるので、再生バーのところの「{ }」で動画の使いたい範囲を選択します。

▲「{ }」は動画を切り取るトリミング機能。あとで微調整もできるので、ある程度でOK

範囲を選択したら、動画ファイルをシーケンス(編集バー)にドロップ。

音声ファイルや画像なども、ライブラリからシーケンスにドロップさせると、動画の中に入れることができます。

▲使いたいファイルをライブラリからシーケンスへ移動

シーケンスに置いたファイルは、動画は動画のみ、テキストはテキストのみといった感じで、ひとつのバーに同じ種類のファイルをまとめて置くのがおすすめ。

ごちゃごちゃになると編集が大変なので、スッキリさせておきましょう。

▲めっちゃスッキリ!真ん中より上は「動画」や「画像」、下は「音楽ファイル」や「音声ファイル」を配置できます

シーケンスのファイルは、バーの左右を引っ張ると動画の長さを変更できるほか、「command+C」⇨「command+V」でコピペもできます。

あと、ショートカットの中でも、Cキーでカット⇔Vキーで選択モードの切り替えは使用頻度が高いので、ぜひ覚えておきましょう。

4. 配置した動画を編集する

シーケンスに配置した動画は、左上の素材編集画面で大きさや上下左右の位置などを変更できます。

▲シーケンスから動画を選択後、編集画面のエフェクトコントロールから色々いじれます

動画の音量を変更する場合は、編集画面で「オーディオクリップミキサー」を選択。動画内で流れている音声ファイルのボリュームを個別で調整できます。

▲動画を再生すると音量のゲージが動きまくるので、聞きながら微調整してください

今回はここまで。次回は声やテロップを入れ、動画を書き出すまでの工程を紹介していきます。よろしくお願いします!